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【入社エントリ】琉球ゴールデンキングスを創った男の新たな挑戦――“情熱”と“泥臭さ”でスポーツ業界の未来を切り拓く

「スポーツビジネスをブーストさせ、持続可能な社会を実現する」というMISSIONを掲げるSports Entertainment株式会社(以下、スポエン)。

そんなスポエンで、新たにメンバーに加わったのは47歳にして再びスポーツ業界に飛び込んだ富永さん。大学時代にはストリートバスケのチームを立ち上げ、卒業後は沖縄でプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」をゼロから作り上げるという、日本のバスケ史においても稀有な実績を残してきました。いったん業界を離れた後も「自分が本当に幸せを感じられるのはスポーツの世界」と信じて戻ってきたというストーリーがあり、その歩みは“情熱”と“泥臭さ”の両輪で動くスポーツビジネスを体現しています。

熱意だけでなく、何より「泥臭い部分も含めてこそスポーツ業界を盛り上げられる」と語る富永さん。一度業界の外側に出たからこそ気づいた課題、アスリートのセカンドキャリア支援への想い、そしてスポエンで実現しようとしている未来について伺いました。


富永 健作(とみなが けんさく)

早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。在学中にストリートバスケの運営やスポンサー営業を独学で経験。卒業後は沖縄でプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」(bjリーグ/現Bリーグ)立ち上げに携わり、スポンサーセールスやプロモーションを担う。家業の都合で一度業界を離れたものの、自分が本当に幸せを感じられる道を再考し、2024年末にはアスリートキャリアコーディネーター資格を取得。2025年3月よりSports Entertainment株式会社に入社し、スポアシ事業を通じてスポーツ業界の課題解決に取り組んでいる。

ストリートバスケからbjリーグへ。学生時代から突き動かした“これしかない”という想い

ーー まずは、富永さんのこれまでの経歴をあらためて教えてください

早稲田大学の人間科学部スポーツ科学科を卒業しまして、もともとはスポーツ業界で生きていきたいという思いが強かったんです。実は最初、アスレチックトレーナーを目指していたのですが、大学在学中に「スポーツビジネス」という切り口に出会い、方向転換しました。

きっかけとなったのが、ストリートバスケ(日本初のストリートボールチーム:FAR EAST BALLERS)でした。在学中に、情熱のある仲間たちと「ストリートボールで食べていきたい」「プロになりたい」という人たちがいるチームを立ち上げることになり、僕自身はイベント企画やスポンサー営業を独学でこなしながら、そのチームを支援する形で運営に携わりました。ナイキジャパンやオークリーなどのサポートを受けることができ、今振り返れば貴重な学びに満ちた時間でした。

その後、大学卒業の年にできたbjリーグ(現Bリーグ)を有明で観戦したとき、雷に打たれたような衝撃を受けたんですよね。「これしかない。これを自分の地元・沖縄に持ち帰りたい!」と。そこからリーグのつてを辿っていくうちに、沖縄でプロチームを作ろうとしている方々に出会い、「一緒にやろう」ということになりました。

ーー そこから沖縄バスケットボール株式会社の立ち上げに至ったんですね

はい。当時はアメリカのプロリーグのように“会社をまず立ち上げて、そこから選手を呼び込む”というスタイルでプロチームを作る形でした。最初は任意団体として、沖縄でのプロバスケチームの認知度を上げながらスポンサー営業をして、リーグの参入審査を突破するところまで走りきりました。晴れて会社を作り、社員として僕も入り、仲間と一緒にゼロからチームづくりを始めたんです。

当然ながら地元での知名度はゼロ。お金を払ってバスケを観る文化自体がほとんどありませんでした。そこでまず「琉球ゴールデンキングス」を沖縄に根づかせるために、チーム名を幅広く知ってもらうイベントを積極的に実施しました。bjリーグのオールスター戦を沖縄に誘致したり、街の人々に「ただ新しいスポーツを持ってきた」だけではない魅力を直接体感してもらう努力を続けたり…。さらに、チケットの価値を下げずに広めるためのセールスや、スポンサー企業に納得してもらうための地道な提案活動など、泥臭い部分にとことん取り組んだんです。

そういった苦労が実を結び、2年目にはリーグ優勝という結果を得ることができました。この成功体験は大きな自信にもなり、現在の自分の糧になっています。

一度業界を離れ、外から見えた“スポーツへの支援のあり方”

ーー なぜ一度スポーツ業界から離れる決断をされたのでしょうか。

家業の都合が大きかったです。でももう1つの理由としては、ずっと業界の“内側”にいたので、外から見たときのスポーツビジネスがどう映るのかを体験してみたいという思いもありました。

実際に業界を離れてみると、スポーツ好きの内輪の論理だけでは世の中に通じないこともあると気づきました。プロスポーツが華やかに見えても、舞台裏の泥臭いビジネス活動や資金繰りが欠かせない。そのリアルを、外から見た視点で改めて整理できたのは、かえって良い経験だったと思います。

ーー 再びスポーツ業界へ戻ってこられた理由は?

自分の人生を考えたとき、「あと20年仕事をするなら、どこでやるのがいちばん幸せか?」と内観したんです。そうしたら、やっぱりスポーツ業界しか思い浮かばなくて。そこでアスリートキャリアコーディネーターの資格を取得し、実際の求人を探していたところ、スポエンの存在を知りました。

スポエンが取り組んでいる「小さなクラブチームのスポンサー獲得やマネジメント支援」「アスリートのセカンドキャリア支援」。まさに僕が以前から解決したいと思っていた課題に挑戦している会社でした。Wantedlyの掲載記事を全部読み込み、社長の「情熱が一番大事」という言葉にビビッと来たんです。「これだ!」と。沖縄に拠点がないという状況でしたが、ダメ元で想いをぶつけてみたら受け入れてもらえました。

スポーツ文化の違いと、アスリートのセカンドキャリアをめぐる課題

ーー 富永さんがスポーツ業界で特に感じる課題を教えてください。

大きなところでは「アスリートのセカンドキャリア」、そして「マイナースポーツや小さなスポーツチームに対する支援体制」が挙げられます。

例えばプロを目指す若い子たちがいる一方で、夢に破れて引退していく人の方が圧倒的に多い。沖縄で「琉球ゴールデンキングス」を立ち上げたとき、夢を与えられた選手もいれば、そこで挫折した人たちも当然いました。彼らが引退後や夢を断念した後に「どうやって生きていけばいいのか」、僕自身も身近でずっと考えてきたんです。

さらに日本では企業がスポンサーになる際、“どれだけロゴが露出できるか”を重視しがち。海外(特にNBAなど)はユニフォームに企業ロゴを入れない風土もあるくらい、「地域を応援する」「チームそのものを支援する」という文化が根付いている。それに比べると日本では、マイナースポーツほどスポンサー探しが厳しいのが現状なんですよね。

ーー それに対してスポエンの取り組む「スポアシ事業」はどう見えていますか?

すでに何件ものクラブチームやサッカーチームから問い合わせが来ているのを見て、確かな需要を感じています。企業ロゴの露出だけに頼らず、スポンサー企業に対してセミナー企画などの別の価値を提供する。その仕組みづくりをスポエンが担っている。僕が昔から「こういうのあったらいいな」と思い描いていたことを、すでに事業として実行しているんです。

実際、小さなクラブチームの運営者も、引退後にスクールやチームを立ち上げた元プロ選手も、「どうすればスポンサーがつくか分からない」「どうやって利益を生み出していけばいいのか見通しが立たない」と悩んでいるケースが多い。そこへ僕が持っている経験とスポエンのノウハウを組み合わせれば、もっと多角的な支援ができるんじゃないかと手応えを感じています。

「泥臭い努力」を惜しまず、スポエンとともに目指す未来

ーー 今後、スポエンでどんなことを成し遂げたいですか?

入社したばかりなので、まだ“これだ”と具体的に形になっているわけではありません。ただ、アスリートキャリアコーディネーターとして、いつかは「選手が積み重ねてきた能力や知見を別のフィールドに生かす」ための接点を増やしていきたいと思っています。それは現役選手のデュアルキャリア支援でも、引退後のセカンドキャリア支援でも、どちらも同じくらい大切です。

その一方で、スポエンのコールセンター事業と、今後本格的に拡大を狙うスポーツ支援事業が両輪で回るようになれば、企業としてさらに動きの幅が広がります。スポーツ支援事業がうまくまわるには、コールセンター事業で支えてくれている皆さんの力が不可欠。連携して一つひとつのプロジェクトを軌道に乗せることで、スポエン全体をさらに盛り上げていけたらと考えています。

ーー 読んでいる方に最後のメッセージをお願いします!

「スポーツが好き、だからこそ関わりたい」という想いはすごく大事です。でも、同時にビジネスとして継続させるためには、地道で泥臭い部分に向き合わないといけない。特にマイナースポーツや地方のクラブチームは、華やかさだけでは成り立たないのが現実です。

それでも「夢を与えたい」「スポーツを通じて多くの人の人生を豊かにしたい」という情熱が僕の中にはあります。そうした思いが、スポエンのビジョンとぴったり重なったからこそ、僕はこの会社を選びました。これからどんな化学反応が起きるのか、僕自身とても楽しみですし、スポーツの世界がもっと盛り上がるように全力で動いていきたいと思っています。


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