【社員インタビュー】「プロダクトの価値」を最優先に。異職種経験を持つPOがより良いプロダクト作りに挑む
こんにちは!Digital Platformer株式会社(以下「DP社」)です 。
今回は、POとして活躍中の成山 正周さんへのインタビューをお届けします。
新卒で営業を経験し、IT業界へ転職。PMやPMOを経て、DP社に入社した成山さん。DP社を選んだ理由や入社2カ月の目線から見たDP社の魅力について、たっぷりお話を伺いました。ぜひご覧ください!
開発グループ 成山 正周
慶應義塾大学経済学部卒業後、損害保険の代理店営業を経て当時未経験のIT業界へ。大手たばこメーカーの販売管理システム構築PJにおけるPMO支援や、オフショア開発PJのPMを経て、2025年9月Digital Platformerに参画。現在はPO(プロダクトオーナー)として、『トチツーカ』や『SHIKI』のプロダクト価値最大化を担う。
探していたのは納得感の先にある「長く働ける会社」
成山さん、本日はよろしくお願いします!まずは、DP社に入るまでのご経歴について教えてください。
成山:金融やITを軸に、DP社に入るまでに3社で働いてきました。1社目は損害保険会社の代理店営業担当として、主に30店舗ほどある自動車保険や火災保険の代理店に向けて提案方法の指導や品質管理などを行っていました。そのなかで契約システムや問い合わせシステムのわかりづらさや精度の低さに課題を感じるようになり、ITシステムに関心を持ち、2年働いたのちに転職しました。
2社目はメーカーで、北海道から関東に越してきて、Webや販売管理システムでのPJのPMOのような仕事をしていました。IT未経験ながらもクライアントはもちろん、広告代理店や開発ベンダーなど、多岐にわたるステークホルダーの合意を取りながら、それぞれの利害を上手く調整してやっていました。具体的にはECサイトを立ち上げるにあたっては必要となる在庫管理システムも含め刷新したいというオーダーがあり、お客様への要件の折衝や開発会社さんへの依頼、リソースの調整なんかも私の仕事でした。
どのようなきっかけでDP社を知ったのでしょうか。
成山:転職エージェントがきっかけです。3社目が労働環境的に長く働ける会社ではなかったのと、結婚での移住を機に再びフルリモートを前提とした転職先を探していたなかで見つけました。フルリモート前提の転職となると、結構探すのが難しかったです。
初めて知ったときの印象はいかがでしたか?
成山:ブロックチェーンやWeb3という、IT業界の中でも未知の領域に挑んでいる点に強く惹かれました。「これまでにない新しい世界に飛び込んでみたい」という好奇心が湧いたんです。
一方で、設立して日の浅いスタートアップということもあり、自分の「長く働きたい」という希望と両立できるのか、正直なところ不安もありました。ホームページを見ても、最先端すぎて具体的に何をやっているのか掴みきれない部分もありましたね(笑)。
そうした懸念は、どのように払拭したのでしょうか?
成山:一次面接で、CDOの内田や現場のエンジニアの方に、「文系出身で、コードをバリバリ書いてきたわけではありません。でも、この領域でプロダクトの価値を追求していきたい。そんな自分でも受け入れてもらえますか?」など色々と質問しました。その問いに対して、一つひとつ逃げずに、非常に誠実な言葉で回答してくれました。技術的な壁はあっても、それをどう乗り越え、どう価値を作っていくかをフラットに話してくれたんです。
驚いたのは、初めて話す内容なのに、不思議とリラックスして会話ができたこと。「この人たちとなら、未知の領域でも一緒に歩んでいけそうだ」という手応えを感じた瞬間でした。
一次面接のあとはどのような選考ステップだったのでしょうか。
二次面接では、CEOの松田とCHROの松井が登場し、良い意味で驚きました(笑)。非常に距離が近く、ざっくばらんに本音で話せる雰囲気でしたね。
私のこれまでのキャリアに対しても、「なぜこのタイミングで転機を選んだのか」「これからのキャリアに何を求めているのか」と、一人の人間として深く向き合ってくださるのを感じました。松田からは「うちは長く一緒に走ってくれる仲間を探しているから、お互いに納得した上で決めてほしい」と率直な想いを伝えてもらい、その裏表のない姿勢に、逆に緊張が解けてリラックスして話せたのを覚えています。
DP社に入った決め手があればお聞きしたいです。
成山:先述の通り会社では長く働きたいと思っていたため、「長く働けそうか」が大きな判断材料でした。
長く働けそうだと思えるためには、不安を払拭しておくことが大切だと思っています。どの会社にも魅力と懸念点があるものですが、DP社はその「懸念」に対してどこまでも誠実でした。一次面接で多くの質問をした際も、一つひとつ丁寧に回答いただけましたし、驚いたのは内定通知後です。石川県での事業展開や、具体的な実績、松田が過去に手掛けたカンボジアでのデジタル通貨導入の実績など、かなり踏み込んだ質問を重ねたのですが、それらに対しても包み隠さず快く答えてくれました。
「ここまでオープンに情報を開示し、個人の不安に向き合ってくれる会社なら、信頼して背中を預けられる」。
複数内定いただいた企業の中で比較検討していた中でそう確信できたことが、最後の決め手になりました。
入社2カ月で“防波堤”へ。要望と現実の間に立つPOの仕事
成山さんはPOを担われていますが、初めから希望していたのでしょうか?
成山:結果的にPOになったのが近いです。内田からも、PMに近いPLとPOのどちらがいいかという相談をもらっていました。どちらもプロジェクトを上手く進めていく意味では似ているのですが、PLはより守りの側面が強いんですね。一方、POは商品価値といいますか、プロダクトがユーザーにとって本当にいいものなのかを考える側面が強いところが違いだと捉えています。
最終的にPOを選んだ理由は2つあります。1つ目は、自分のなかにプロダクトの本当の価値を重視したい想いがあったこと。営業時代、自社商品より他社商品のほうがお客様にとって良いと思ったら、それを正直に言っちゃう営業に向いていないタイプだったんです。人によって「本当に良い」と思う価値は違うなかで、本当にいいものの価値について考えるところがあったため、POに惹かれたのが1つ目の理由でした。
2つ目は、開発メンバーやプロダクトについて全然知らない状態で、いきなりPLとして会話するのも違うのかなと思ったためです。今後のステップアップを考えると、まずはPOとしてプロダクトを知るほうが順序的に良いのかなと思いました。
これまで経験されたPMOやPMと、現在のPO(プロダクトオーナー)では、どのような違いがあると感じていますか?
成山:一言で言えば、「プロジェクトを動かすこと」がゴールか、「プロダクトの価値を最大化すること」がゴールか、という視点の違いだと感じています。
PMやPMOの役割は、決められた要件をスケジュール通りに、いかに円滑に進めるかという「実行」に軸足があります。対してPOは、スクラム開発の文脈から生まれた役割であり、「何を、なぜ作るのか」という本質的な問いに責任を持つ仕事です。
開発現場では、場当たり的な要望の追加によって開発者が疲弊し、本来届けるべき価値が疎かになってしまうケースが少なくありません。そうした事態を防ぐために、あらかじめユーザー目線で「本当に必要な機能」を定義し、優先順位を明確に示す。開発チームが迷わず、最も価値のあるアウトカムに集中できる環境を整えることが、POである私の重要なミッションだと捉えています。
まだ入社して日が浅いので、私自身も日々その違いを肌で感じている最中なのですが、「何に責任を持つか」の比重が違うと感じています。
もちろん、スケジュール管理などのPM的な動きが必要な場面もあります。ですが、単に「遅延なく進める」ことだけをゴールにせず、「この機能は本当に今出すべきか?」「ユーザーにとっての使い勝手は損なわれていないか?」と、常にプロダクトの本質に立ち返って判断を下す。その「問い」を持ち続けるのが、今まさに挑戦しているところですね。
ありがとうございます。あらためて、現在の仕事内容について教えてください。
成山:現在は『トチツーカ』と『SHIKI』という2つのアプリを統合するプロジェクトでPOを担っています。単にシステムを一つにするだけでなく、「統合によってユーザー体験をどう最大化するか」というプロダクトの根幹に則り、限られた期間の中で「今、本当に作るべき機能は何か」という優先順位からプロダクトの進むべき道筋を立てるのが今のメイン業務です。
入社から2カ月が経ちましたが、キャッチアップは順調ですか?
成山:順調…だと思います。入社1日目に、経費申請など会社としての共通ルールを教わり、そこから2週間ほど、トチツーカが何のためにあるのかとか、どのように開発をしているのかといったことをレクチャーしていただきました。レクチャーは会話ベースで、資料化されていないところが多かったため、今は資料を誰が見てもできる状態に持っていけたらと思って進めているところです。
すでにプロジェクトにも入られているんですね。
成山:はい。銀行様との打ち合わせにも参加しています。要件定義が完了した後でも「どうしてもこれを実現したい」という追加のご要望をいただくことがありますが、そこでただ工数を確認して「できる・できない」を伝えるだけでは、単なる調整役に留まってしまいます。
大切なのは、「その要望の背景にある本質的な目的は何か」を汲み取ること。 エンジニア側のリソースも守りつつ、一方で「この形なら、開発負荷を抑えながらもユーザーの利便性を担保できるのではないか」といった代替案(プロダクトの落とし所)を自分なりに考えて提案するようにしています。
これまでのキャリアが活きていると感じることはありますか?
成山:前職のPMO時代、納品遅延や仕様変更の不明確さが課題になったことがありました。その際、単に「新しいルールを作って押し付ける」のではなく、広告代理店様や開発会社様など、関わるステークホルダー全員の元へ足を運び、一人ひとりと丁寧に対話を重ねることを大切にしました。
誰か一人の意見で決めるのではなく、全員から少しずつ「これなら守れる」「これなら納得できる」という合意を得て、共通認識を積み上げていくプロセスこそが重要だと感じたんです。
POの仕事も、まさにこの「目線合わせ」の連続です。ビジネスサイドと開発チーム、それぞれの立場や想いがある中で、少しずつ歩み寄りながら『プロダクトにとっての最善』を一緒に握っていく。 その泥臭くも丁寧な合意形成が、今のプロジェクト推進にも重要だと日々感じています。
あとは、客観的な目線を大事にすること。これは営業時代の経験が活きているところですね。自分自身の目線だけだと上手くいかないところがあるので、アンケート結果など、客観的な目線も大事にして積極的に取りに行き、ユーザーにとって使いやすいプロダクトに近付けるよう意識しています。
プロダクト品質へのこだわりと、プロジェクトのスケジューリングとの両立は難しいだろうなと思います。
成山:難しいですね。正解が一つではないからこそ、日々の実務を通じた「肌感覚」を養っていくことが不可欠だと感じています。加えて、知識として学ぶことも大事だなと思っていまして、過去には実務の解像度を高めるためにプロジェクトマネージャ試験に挑戦し、合格しました。炎上したプロジェクトに自分が入っていたらどうしただろうと想像してみるだけでも違うのかなとも思っています。
成山さんはエンジニア出身ではありませんが、エンジニアの方との関わりで、壁を感じることはないですか?
成山:最初は、フルリモート特有の「画面越しのコミュニケーション」に戸惑いもありました。弊社のオンライン上でのコミュニケーションはは基本的に画面オフが多いため、テキストだけでは相手のニュアンスを掴みづらく、「今の説明で納得してもらえたかな?」と不安になることもあったんです。
ですから、まずは自分から積極的に声をかけることを意識しました。わからないことがあれば、臆せず「教えてください」と飛び込んでいく。すると、エンジニアの皆さんは驚くほどフランクで、誰に聞いてもすぐにレスポンスが返ってくるんです。たとえその方の担当外であっても「それなら、この人に聞くといいよ」と快くつないでくれる。そうした助け合いの文化には、本当に救われました。
実際に出社して顔を合わせた際も、オンラインでの信頼ベースがあったので、すぐに打ち解けることができました。今では、専門領域の違いを「壁」ではなく、「お互いの強みを補い合うための対話のきっかけ」だとポジティブに捉えています。
開発側とビジネス側の間に立つ中で、成山さんが大切にしているスタンスは何でしょうか。
成山:何よりも、「まずは相手の意見をリスペクトし、受け止めること」を徹底しています。開発現場では、要望に対して最初から「それは難しい」と返してしまうと、どうしても心理的な壁や反発が生まれてしまいます。
まずはビジネス側から声を上げてもらえたこと自体への感謝を伝え、いったん受け止める。その上で、開発側・ビジネス側それぞれの主張を整理しながら、最適解を探っていくようにしています。折衷案を示すことで、納得感を持って受け入れてもらいやすくなると感じています。
感謝を大事にしているとお話しましたが、毎週1on1をやっているCDO内田も、いつも感謝を言葉にして伝えてくださるんです。1on1ではざっくばらんに仕事状況の共有や相談をしているのですが、CDOレベルの方と定期的に1on1ができるのは貴重で、とてもありがたいなと思っています。何を聞いても応えてくださるはずだと思えるので、毎回何かしら話題を持っていくようにしていますね。
いいですね!あらためて、開発チームの印象はいかがでしょうか。人数もお聞きしたいです。
成山:業務委託の方も合わせて全体で20人ぐらいで、皆さんやさしいです。自律的で、フラットで自由。自分から発信する雰囲気があり、何かしら違うなと感じたらきちんと伝えてくれる印象があります。助け合いの精神も強いですね。長期休暇を取る人がいたら他の人がその分の仕事を引き受けてくれますし、新しい方がSlackに入ってきたら積極的にコミュニケーションを取りに行ってくださる方もいます。
スタートアップは尖っている人が多いイメージがあると思いますが、DP社は穏やかで協調性のある人が多いです。責任感が強く、何か不具合が起きたときはキャッチアップして対応策を考えてくれますね。誰かを責め合うということはないです。
ユーザーの声を「信頼」に変え、プロダクトを全国へ
成山:ゆくゆくはIPOを目指していく話があるので、そこに向かって今ある文化を大事にしながら、長期的に笑顔で働いていきたいです。IPOを実現するためには戦略も考えなければならないので、組織の基盤づくりにも取り組んでいきたいですね。
POとしては、まず『トチツーカ』をより多くの方に知っていただくことが第一歩です。日々のフィードバックの一つひとつを「プロダクトを磨くためのヒント」として真摯に受け止め、改善を積み重ねていくことで、ユーザーの皆様に心から愛されるサービスに育てていきたい。
最終的には、このプロダクトを全国へ広め、「地域通貨といえばDP社」と言われるような新しい当たり前を作ることが私の目標です。
※トチツーカ…北國銀行とDP社が共同開発したデジタル地域通貨アプリ。銀行口座からチャージできる預金型ステーブルコイン「トチカ」と、自治体から付与されるポイント「トチポ」を使用することで、石川県内のトチツーカ加盟店にてキャッシュレス決済を行うことができる。 現在、石川県における生活応援施策として給付金事業にも活用され、自治体によるポイント配布や地域消費促進の取り組みにも利用されている。
ありがとうございます。最後に、求職者の方にメッセージをお願いします!
転職は、自分自身の人生にとっても非常に大きな意思決定ですよね。だからこそ、少しでも不安があるなら、ぜひ面接でぶつけてほしいと思っています。
私自身、入社前に納得いくまで質問を重ねたことで、「この会社なら、自分の経験を活かして長く挑戦し続けられる」とある程度確信を持って飛び込むことができました。ミスマッチのない、「ここなら自分らしく働ける」という確信を一緒に見つけられたら嬉しいです。私もしっかりフォローしますので、ぜひ一緒に次の時代のプロダクトを作っていきましょう!
成山さん、本日はありがとうございました!
今回は、入社ほやほやの成山さんへのインタビューを通して、記憶にまだ新しい採用フローや、新鮮な目で見た当社の魅力について紹介しました。
この記事を読んで、少しでもDP社について知っていただけたら嬉しいです。
当社では、次の時代をつくるビジョンに共感し、一緒に挑戦してくれる仲間を募集中です。
企画・編集:株式会社スリーシェイク 文・撮影:卯岡若菜