「札幌のゆったりした時間の中で、ビジネスの最前線にいる。このギャップが面白いんです」
株式会社WAKELのマーケター、山下は学生時代にYouTubeで10万人以上のチャンネル登録者を抱え「銀の盾」を獲得。しかし、そこから彼は、単なるクリエイターではない、成果にコミットする本物のマーケターへと変貌を遂げた。彼を成長させたWAKEL独自の環境とは何か。札幌という地で、市場価値の高いプロフェッショナルを目指す、そのリアルな軌跡に迫ります。
山下 桂太 / 株式会社WAKEL 広告事業部
青森県出身。小学生時代に北海道へ移住。大学ではデザインを専攻。在学中にYouTubeチャンネルを開設し、登録者10万人を達成。新卒でWAKELのビジョンと事業内容に惹かれ、2023年夏よりインターンとして参画。2024年4月、新卒で正式に入社。
YouTubeで銀の盾、WAKELとの出会い。自らの手で道を切り拓いた、学生時代
ーーまず、山下さんの「ものづくり」やマーケティングへの関心の原点についてお聞かせください。
小さい頃からアニメや映画、絵を描くことが本当に大好きでした。「好きな絵を描いて人に見てもらって、褒められたい」という理由から、高校生の時にYouTubeチャンネルを立ち上げたんです。主に、絵を描いている手元を撮影した動画を投稿していました。単に自分が描きたいものを描くだけでなく、「今、ユーザーはどんなトレンドに興味があるか」「これを描いたら見てくれるだろうか」と、常に視聴者のことを考えていましたね。
ーー高校時代での経験は、その後の進路にも繋がっているのですか?
はい。YouTube活動を続けていくうちにありがたいことにチャンネル登録者は10万人を超えて「銀の盾」を獲得し、収益が生まれるようになったんです。最終的にはそのお金で大学の入学金をすべて支払うことができました。今思えば、あの時YouTubeをやっていなければ、僕は大学に進学していなかったかもしれませんね(笑)。
ーーご自身の力で道を拓く、素晴らしい経験ですね。その行動力の源泉には、どのような価値観があるのでしょうか?
昔から「何しても、なんだかんだ最終的には勝てるだろう」という、根拠のない自信が常にあるんです。例えば高校受験の時も、落ちる可能性があったのに滑り止めを受けず、第一志望一本で合格しました。そういう、ある種自分を崖っぷちに追い込むような状況でも、どうにかなると思ってしまう。その感覚が、僕の根底にあるのかもしれません。
ーーその自信と実績を持って、就職活動ではどのような道を選ばれたのですか?
当初、北海道内のテレビ局を目指していたのですが、残念ながらご縁がありませんでした。一度は「もう就活は嫌だな」とも思いましたが、改めて「自分のやりたいこと」で仕事を探した結果、WAKELに出会いました。北海道が好きだったので就職するなら道内と決めていましたし、札幌でこれだけ新しく、面白そうな挑戦をしている会社はここしかない、と直感的に感じましたね。
「納得」を捨てて、成果にコミットする。ディテールへのこだわりから、成功の型への転換
ーーWAKELには、まずインターンとしてジョインされたのですね。その経緯について教えてください。
テレビ局の選考に落ちた後、「どの会社に行っても、結局は自分次第だ」という気持ちで、もう一度就職活動を始めました。その際、一般的な就活サイトではなく、あえて転職サイトで会社を探したんです。そこで見つけたのが、WAKELでした。
応募後、面接で「新卒なんですね」と驚かれましたが、ご縁があって卒業前の8月からインターンとして働かせていただくことになりました。
ーーYouTubeでの実績もあり、自信を持ってインターンを始められたのではないでしょうか?
正直に言うと、入社当初は「この業種に、自分以上に適任な人材はいない」と、かなりの自信がありました。でも、その鼻はすぐに折られてしまいましたね(笑)。自分のこだわりが詰まったクリエイティブが、全く成果に繋がらなかったんです。
当時の僕は、上司から企画の意図を説明されても、「本当にこれで売れるのか?」と納得できないまま、その仕事を自分ごととして捉えきれずに進めていました。そして、企画の本質よりも、テロップの装飾といった自分の得意な「細かい部分」にばかりこだわっていたんです。しかし、それでは大きな成果は出ません。大枠を変えなければ、数字は変わらない。その現実に直面し、自分のこだわりがいかに独りよがりだったかを痛感しました。
ーーその壁は、どのようにして乗り越えられたのですか?
一度、自分の納得やプライドを捨てて、まずは上司の言う通りに素直にやってみよう、と決めました。自分の自我を捨てて、成功している人のやり方を完全に受け入れる。代表の渋谷も同じような経験をしていますが、WAKELにはそうした文化があります。
すると、徐々に「なぜこの企画が売れるのか」という原理原則が、知識ではなく、自分自身の体験として理解できるようになっていきました。そこから、安定して成果を出せるようになったと思います。
「心のブレーキ」を外す会社。仕事の熱量と、人生の目標が交差する場所
ーーWAKELでの仕事のやりがいや、面白さはどんなところにありますか?
一言でいうと「大変だけど、楽しい」に尽きます。自分が「これは絶対に売れる」と信じて作った動画を配信する前夜は、まるで学園祭の準備期間のような、独特のワクワク感があるんです。もちろん、こだわって作っても全く売れないこともありますが、その失敗を次に活かし、いつか大きな成果が出た時の喜びは何物にも代えがたいですね。
ーーその「楽しさ」は、WAKELならではの働き方や裁量の大きさも関係しているのでしょうか?
はい。例えば、私の場合は得意なイラスト制作を活かして、他社がやらないようなクリエイティブを作ることを自分の武器にしています。そうした挑戦を会社が後押ししてくれる。そして、新卒初月から広告費で「月1,000万円以上を使う」といった、任される金額の大きさも、他ではなかなか経験できないことだと思います。
ーー仕事の裁量だけでなく、個人の価値観や目標設定にも大きな影響があったと伺いました。
まさにその通りです。象徴的なのが「クラウンに試乗した経験」ですね。もともと車は中古でいいと考えていたのですが、それを聞いた代表の渋谷から「金額は関係なく、本当に乗れるとしたら何に乗りたいの?」と問われて、「クラウンです」と答えたんです。
そしたら後日、渋谷と取締役の藤坂が、僕をトヨタのディーラーに連れて行ってくれて。正直、最初は2人を後ろに乗せて高級車を運転するのが怖くて嫌でした(笑)。でも、実際にハンドルを握り、見積もりを出してもらうと、「なんだ、頑張れば普通に買えるじゃないか」と気づいたんです。
その時、「乗れれば何でもいい」というのが、本当はクラウンが欲しい自分をごまかすための、都合のいい言い訳だったとわかりました。WAKELは、このようにメンバーが無意識にかけている「心のブレーキ」を外し、本当に欲しい未来を現実的に目指す方法を、実践を通して教えてくれる場所なんです。この経験は、僕の仕事への向き合い方を大きく変えた第一歩となり、とても感謝しています。
「優れるな、異なれ」。リーダーとして、今度は仲間を成功に導く。
ーー今後の個人の目標と、その実現のために大切にしている考え方があれば教えてください。
まずは、プレイヤーとしての成果を出し続けると同時に、これからはメンバーにも利益を出させられるようなリーダーになることが目標です。そのために大切にしているのが、「優れるな、異なれ」という言葉です。
誰よりも細かい部分にこだわる「優れた」仕事だけでなく、他の誰もやっていない「異なる」視点で価値を生み出すこと。例えば私の強みであるイラストも、まさにこの「異なる」戦い方の一つです。この考え方を、今後はチームにも還元していきたいですね。
ーー最後に、この記事を読んでいる候補者の方へメッセージをお願いします。
私自身、入社当初は「納得できないと動けない」タイプでした。だからこそ、WAKELには、かつての私のように自分のやり方に固執せず、まずは自我を捨てて素直に挑戦できる人に来てほしいと願っています。
WAKELの仕事は、SNSという場所を問わない市場が相手なので、札幌のゆったりした環境にいながら、ビジネスの最前線で戦う、という面白い「ギャップ」を味わえます。「仕事に熱中したい」「ワクワクしながら働きたい」。そう考えている人にとって、最高の会社だと自信を持って言えますね。