「地方には、挑戦の機会がない。それなら、新しい基準を創ろう。」
株式会社WAKELの代表、渋谷はその熱い想いを抱き、北海道・札幌でSNS広告を主軸とし、クライアントの事業と地方経済の発展に貢献しています。本記事では、渋谷が札幌という地にかける想い、そしてWAKELで働くことで得られる唯一無二の成長機会について迫ります。
渋谷 俊介 / 株式会社WAKEL 代表取締役
千葉県出身。早稲田大学に進学するも、目標を見失い二度の留年を経験。大学在学中に株式会社KITENにインターンとしてジョインし、大学を中退。入社1年でマーケターとしてトップクラスの成果を上げ、マネジメントも経験。2023年、株式会社WAKELを設立し、代表取締役に就任。
目標を失った大学時代に出会った、人生を変える”起点”
ーーはじめに、渋谷さんは、二度の留年を経て大学を中退された後、わずか数年で子会社の代表に就任されています。その驚異的なバイタリティや挑戦する姿勢は、どのような環境で培われたのでしょうか?
私の価値観の原点は、間違いなく「自営業」を営む家族の姿にあります。父も祖父も、自ら会社を経営していました。仕事が与えられるのを待つのではなく、自ら仕事を取ってきて、その結果に全責任を負う。そんな、常にリスクと隣り合わせの世界で道を切り拓いていく両親の背中を見て、困難な状況でも主体的に挑戦することの重要性が、自然と自分の中に刻み込まれたのだと思います。
もう一つ、高校時代の野球部での経験から「勝負は、才能やスペックだけでは決まらない」ということを学びました。当時、私が所属していたのは県内有数の進学校でしたが、スポーツ推薦で選手を集める全国レベルの強豪校に勝利したんです。まさに「ジャイアントキリング」ですね。リソースが限られていても、戦略と工夫次第で大きな成果を出せるという確信は、現在の事業運営における考え方の根底にもなっています。
ーーそのように「挑戦」の土台があったにも関わらず、大学時代は一度、目標を見失ってしまったそうですね。
はい。大学時代は、心の底から熱中できるものが見つからず、どこか物足りなさを感じながら過ごしていました。実は、私にとって高校進学も大学進学も、優秀だった兄の後を追うことが目的になってしまっていたんです。そのため、一年浪人して目標だった早稲田大学に入学した瞬間、目的を達成したことで、次への意欲を失ってしまったような感覚でした。当然、そんな毎日では学業にも身が入らず、結果として二度の留年が決まり、いよいよ追い詰められていましたね。
ーーその物足りなさを感じていた状況から、どのようにして抜け出すきっかけを掴んだのでしょうか?
大学のサークルで特に信頼していた二人の先輩が、それぞれメガバンクと大手メーカーという安定したキャリアを捨てて、株式会社KITENというスタートアップにジョインしたと聞いたんです。堅実で、無謀な挑戦をするタイプではない二人が、なぜそんな決断をしたのか。その会社は一体何なんだ、と強烈な興味を惹かれました。
プライドを捨て「ゼロ」になった。“非連続な成長”を遂げるヒントとは
ーー強烈な興味を惹かれた後、実際に接点を持つ機会はあったのですか?
先輩に誘われて食事に行った際、同じ店に偶然KITENの代表である松村が居合わせたのが、最初の出会いです。私と一つしか歳が違わないのに、既に起業して大きな成果を上げているという衝撃と、私のような学生に対しても全く壁を作らず、懐深く接してくれるその人柄に強く惹かれました。その出会いをきっかけにインターンとして働き始めたんです。
ーーインターンを経験されて、会社の雰囲気はいかがでしたか?
改めて感じたのは、会社の雰囲気、そして働く人の圧倒的な魅力でした。「経営者になる」「事業を創る」と、同年代の仲間たちが熱量高く、主体的に仕事に取り組んでいるんです。
その姿は、目的を見失い、燃え尽きていた自分とは実に対照的でした。彼らのような熱い環境に身を置けば、自分も変われるかもしれない。「ここで挑戦したい」という想いが日に日に強くなっていきました。熱量ある環境に一日でも早く飛び込みたいと考え、大学を中退してKITENにフルコミットする道を選びました。
ーーそのように強い想いで飛び込んだKITENでの仕事はいかがでしたか?
最初は正直かなり苦戦しました。入社直後は「やればできるだろう」という根拠のない自信やプライドがあって、なかなか素直に人に聞けなかったんです。でも、当然成果は出ません。その時に、一度自分のプライドや今までのやり方を全部捨てて、「自分をゼロにしよう」と決意しました。
そして、社内で一番成果を出している先輩に「全部教えてください」とお願いして、文字通りゼロから全てを模倣することにしたんです。最初の大きな成果は、正直に言うと「実質私が手を加えたところは、何もないです」というような、先輩の思考や型を完全にコピーしたクリエイティブでした(笑)。でも、そのプロセスを自分の手で何度も繰り返すうちに、なぜそれが成果に繋がるのか、その「成功の型」を自分自身のものとして体得していく感覚がありました。
札幌から、業界の常識に挑む。WAKELが目指す「新しい基準」とは
ーーWAKELの創業は、KITENに入社されてから約1年後。非常にスピーディな展開ですね。
はい。入社から1年ほどで、プレイヤーとしてもリーダーとしても、ある程度の成果は出せるようになっていました。その年の初めに、代表の松村と「今年一年、どんな挑戦をしようか」と面談をしたのが、すべてのきっかけです。
当時、私がリーダーとして見ていたメンバーの一人に、「経営者になって年商100億円の企業を創りたい」という大きな夢を持つ子がいたんです。ですが、現場の経験しかない私には、彼に目先の成果を出させてあげることはできても、その壮大な夢の実現までを支えるメンターにはなれない、と痛感しました。
そのことを松村に話したら、「単純に実力不足だね」と、バッサリ斬られてしまって(笑)。そこで「劇的に成長するために、ハードシングスをしたい」と話したら、「腹が決まってるなら、会社を創って、代表として挑戦していいよ」と、提案がありました。
本当に、その場の30分ほどの会話で全てが決まりました。場所も事業内容も、すべて私に任せると言われ、驚きましたが、これ以上の挑戦はないと思い、迷いはなく「やります」と即答しました。
ーー会社を設立するにあたって、なぜ、数ある都市の中から「札幌」を選ばれたのでしょうか。
札幌は、ご飯も美味しく、空気も綺麗で、一度住んだら離れたくないと感じるほど魅力的な街です。しかし、ビジネスの側面、特にWebマーケティングの領域に目を向けると、挑戦できる企業の数や20代の給与水準、若者の転入率、そのすべてが日本の主要都市の中で最低ランクなんです。
この「機会の不均衡」を、私たちは解決すべき大きな課題だと捉えました。札幌でマーケティングをやりたいと思ってもその受け皿がなく、優秀で意欲のある若者ほどキャリアを求めて東京へ行かざるを得ない。
そこで、「東京に勝てる会社を、地方に創りたい」と強く想い、札幌の若者がキャリアを諦めることなく、地元で輝き続けられるための「新しい基準」を創ろうと決めました。
ーー東京のKITENと札幌のWAKELでは、組織としての役割も違いますか?
はい、大きく違いますね。東京には、自らの大きな可能性を信じ、夢に向かって突き進む、非常にエネルギッシュな若者が集まってきます。彼らのその素晴らしいエネルギーや挑戦心を、事業の成果へと繋がるよう正しい方向に導き、組織として「引き締める」ことが私たちの役割だと考えています。
一方、札幌の若者は非常に真面目で堅実。ですが、同時に「自分なんて、このくらいでいい」と、自ら可能性に蓋をしてしまっている子が多い。彼らに対しては、その枷を外し、「君はもっと稼げるし、もっと大きな挑戦ができるんだ」という事実を、成功体験を通じて伝えていく役割が求められます。WAKELは、彼らに壮大な夢を見せる存在でなければならないんです。
「自分がどうなりたいか」から、すべては始まる。仲間と共に創る、会社の未来
ーーWAKELでは、メンバー一人ひとりのキャリアや自己実現を非常に重視されていますね。
はい。月1回の1on1や、外部コーチングの導入など、会社の制度としても個人の成長をサポートしています。会社の未来は、今いるメンバーたちが「どんな未来を創りたいか」に懸かっているからです。
私たちは、広告事業をキャッシュエンジンとしながら、そこで育成したトップマーケターが「マーケティング×X」という形で、新たな事業領域に挑戦していく構想を持っています。その時、事業を推進する人間が「本当にやりたいこと」でなければ、物事は進まない。だからこそ、普段からメンバーが何に興味を持ち、どうなりたいのかに私たちは真摯に向き合っています。
ーーそのために、WAKELならではの成長の考え方や、成果を出すための秘訣があれば教えてください。
私たちは、正解のない課題解決を通じて得られる「非連続な成長」を重視しています。マニュアル通りのスキルよりも、実践の中でしか磨かれない「感覚」や「センス」、そして「人の感情をどう動かすか」といった言語化しにくい部分こそが、本当の価値になると考えています。
その成長を可能にする秘訣は、シンプルに「コミット」と「関係性の良さ」です。うちはコミュニケーションの密度が非常に高く、誰もが気兼ねなく相談し、助けを求められる環境があります。この強い信頼関係があるからこそ、メンバーは安心して大きな挑戦にコミットできるんです。
ーー成果に対して、WAKELは報酬という面でもユニークな形で応えていると伺いました。
「従業員に稼がせたい」という想いが大前提にありますね。私たちの成果報酬型ビジネスでは、成果を出すマーケターが花形。彼らの実績には、インセンティブでしっかりと応えます。その水準は、おそらく日本でもトップクラスのはずです。個人の成長が、会社の成果となり、それが正当な報酬として本人に還ってくる。このサイクルを大切にしています。
ーーその根底にある、WAKELが大切にしているクレドについて教えていただけますか?
「未来基準」と「欲に素直であれ」というクレドを特に大切にしています。過去の経験から自分の限界を決めるのではなく、自分が「こうなりたい」と願う未来から逆算して、今やるべきことを考える。そして、自分が本当に望むもの、手に入れたいものに対して、正直になる。この二つが、札幌の若者が持つポテンシャルを解放する鍵だと信じています。
まずは足元を固める。その先に見据える、札幌のキャリアの未来
ーー最後に、WAKELがこれから目指していく未来についてお聞かせください。
まずは、この2年間で今の事業の足元を固めることに全力を注ぎます。特に、管理職の育成と教育体制の強化が急務です。現状、新しく入ったメンバーが「何が分からないのか分からない」という状態に陥ってしまうことがあります。誰もが迷わず努力できる「道筋」を明確に示し、最強のマーケティング組織を創り上げることが、短期的な目標ですね。その先に見据えているのが、「マーケティング×X」という新規事業への挑戦です。北海道の農業の課題や、地域の魅力を発信するふるさと納税など、メンバー自身の課題意識を起点としたアイデアを、会社の新たな事業として創造していきます。2年後を目処に、広告事業で育った仲間と共に新たな事業を立ち上げ、北海道における「職業選択の自由」を本当の意味で充実させたい。それが私たちの長期的な目標です。
ーーその未来を共に創る仲間として、どのような方に来てほしいですか?
「今の仕事や自分の人生に、どこかモヤモヤしている」「自分を大きく成長させるような、新たな一歩を踏み出したい」。もしあなたがそう考えているなら、WAKELは最高の環境になるはずです。私たちは、Uターン、Iターンを含め、札幌という地で大きな挑戦がしたいと願う、すべての意欲ある方々を歓迎します。札幌には、あなたがまだ知らない、大きな成長機会が眠っています。私たちと一緒に、この街の、そしてあなた自身の「新しい基準」を創っていきませんか。