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まちづくりのプロフェッショナルに

なにをやっているのか

私たち株式会社narrative(旧社名、NOTE奈良)は、奈良県中心に、『文化財をまもる、いかす』まちづくり事業を展開している会社です。歴史的建築物(古民家)に代表される文化財を利活用するほか、日本酒、醤油、銭湯など、地域の生業を再生・復活することを通じて、地域の「営み」を持続可能な形で継いでいく取り組みをしています。

全国には、100万軒を超える古民家が残されており、建物には地域の歴史や記憶が宿っている一方で、利活用が進まないことによって、毎年4%(4万棟/年)のペースで消失してしまっているとされています。その結果として、その地域に残る営みや地域資源も失われてきています。

奈良県内にも歴史的にも重要な古民家が多数残されており、我々は、それら古民家と営みを次の世代に継いでいくため、地方自治体・集落・地域企業などと協業しながら、古民家を活用した事業化を進めています。

1.古民家まちづくり事業(narrative inside事業)
歴史的建築物を活用した"まちづくり"を、多様な開発手法とバリューチェーンを用いて取り組みます。


当社は、古民家の「企画・開発」を嚆矢(事業のはじまり)としつつ、多数のプロジェクトを通じて、設計、施設運営、資金調達など、古民家まちづくりに於けるバリューチェーンの多様化を図ってきました。施設運営においては、宿泊施設をはじめ、飲食施設、銭湯・サウナ、コーワーキング施設及び住居など、古民家再生における多様な用途開発を行ってきました。

我々は、主役が舞台で活躍するための黒子(くろこ)です。その主役は、地域住民であったり、醤油づくりの当主であったり、銭湯の番頭であったり、はたまた地域の食材を表現するシェフであったりします。

それら各地域での持続可能なまちづくりにおいて、我々が不可欠な黒子として存在し、支えていく事業が、narrative inside事業です。これは、世界最大の半導体メーカーであるintelが、一時、キャッチコピーとして用いていた『インテル入っている(intel inside)』の考え方から来ています。
我々は、地域の営みの主役でなかったとしても、持続可能なまちづくり・営みにおいて、それを強く支えられる価値を提供していくことを意味しています。

今後は、奈良県から羽ばたき、全国的に地域に入り込みながら、古民家が残されていくカタチに活かしていきます。具体的には、再生する古民家について、ホテル・レストラン・物販・銭湯・コミュニティスペース・コーワーキングスペース・などに「変身」させていきます。
建築士、金融機関などの専門家・専門機関と協力しながら、まちづくりのプランニング、事業の企画・開発から、事業体の組成、資金調達、事業者の誘致までを一貫して行っています。

◇過去のプロジェクト

  • ー世界初のSAKE HOTELー https://www.naramachistay.com
    奈良豊澤酒造(奈良市)とともに、未活用状態であった奈良市ならまちの元酒蔵を活用し世界初のSAKE HOTEL「NIPPONIA 奈良 ならまち」を同社とのジョイントベンチャーにて共同で開発しました。
    清酒発祥の地の奈良にて、日本酒の新たな接点を提案するコンセプトホテルとして、2018年に開業。併設のレストランを含めて、日本酒の新たな表現にチャレンジしています。
  • ー泊まれる醤油蔵ー https://maruto-shoyu.co.jp
    1689年創業、奈良最古の醤油蔵であった「マルト醤油」を復活しました。
    マルト醤油は、皇室御用達のお醤油としての名高い醤油蔵であった一方で、戦後、満足な材業調達が叶わず、約70年前に醤油事業として閉業してしまいました。
    先代の孫に当たる木村浩幸が、醤油復興に取り組み中で弊社と出会うことになり、弊社とともに、醤油醸造と泊まれる醤油蔵として再生させました。
    70年間、醤油蔵に奇跡的に生き残っていた「菌」を活かした奇跡の醤油とともに、お醤油との新たな接点をホテル・レストラン全体で取り組み、ホテルとしては、一休(予約サイト)では高い評価を頂く宿に成長しました。レストランとしても、ミシュランガイド奈良2022及び同2023において、持続可能なガストロノミーに対して認定するグリーンスターを2年連続で獲得するに至っております。
  • ーSENTO HOTELー https://www.gosemachi.com/
    奈良県御所(ごせ)市にて、古民家銭湯「宝湯」を中心とした「泊・食・湯」分離のまちづくりプロジェクトを立ち上げ、2022年10月「GOSE SENTO HOTEL」として開業しました。修験道の開祖である「役行者」の出生地である御所にて、湯・水でととのうまちづくり事業として、銭湯事業を中心にホテル事業・レストラン事業を複合的に取り組むプロジェクトが進展しています。銭湯という衰退産業を真っ正面から再生させつつ、魅力的な町並みが残る御所市御所町の活性化に取り組んでいます。

グループ全体で、山村集落、城下町、宿場町、商家町、旧酒蔵場などの再生に取り組んできましたが、奈良県内だけでも、若草山・明日香村・吉野町・奥大和全域のプロジェクトが進んでいます。

2.narrative gastronomy事業
奈良は、シルクロードの終着点として、かねてより、多様な食文化が交錯してきました。古民家が、地域の記憶を点す「媒体(メディア)」だとすれば、料理は、地域の風土を写す「メッセージ」となりえます。それら地域に眠る古民家と、地域土着の食文化を交錯させ、唯一無二の食の物語(narrative)を紡いでいく枠組みが『narrative gastronomy』です。

narrative gastronomyの主役であるシェフ、パティシエ、ソムリエは、職人として食に向き合いつつ、あるときは経営者として、またあるときはビジネスオーナーとして、事業運営における課題に直面しています。職人たちの多様なキャリアパスを支援するため、事業運営に求められる経営資源をそれら職人たちに対して提供し、奈良に土着のgastronomyを根付かせるためのプロジェクト、それが『narrative
gastronomy』です。

2023年6月、ミシュランガイド奈良2022・2023で一つ星を獲得したオーナーシェフとともに株式会社narrative operationを設立するに至りました。株式会社narrative operationは、それら主役が輝くための黒子として、企画・開発・設計・経営管理・ファイナンス・マーケティングの側面から支援し、職人が、職人として活躍できる舞台を整えてまいります。この取り組みを通じ、様々な経験をもったシェフたちが、挑戦を求めて奈良の地へ集まり、群生し、有機的につながることで、伝統と前衛が交錯する新しい食文化を、ともに創造し、発信していく生態系を育みたいと考えています。

今後の取り組みは、別の記事にて、ご紹介してまいります。

3.地域特化型EC事業
南都銀行とともに、地元の隠れた商品をインターネットで展開するECサイト「narawashi」を企画・運営しています。新型コロナウイルスの蔓延によって、観光地であるこの奈良でも人の動きが大きく止まってしまいました。しかし、奈良の商品にも面白く・美味しく・楽しいアイテムが沢山埋まっており、人の動きにかかわらず世界に発信できる仕組みとして、2021年8月にローンチしました。南都銀行のネットワークを活用しながら、ここでしか手に取れないアイテムを展開したり、企画型商品の企画・開発などを行っています。

4.宿泊支援事業
歴史的建築物を活用した"まちづくり"において、最初の起爆剤が宿泊(ホテル)であることが多々あります。その場所に成立してきた営みを、宿泊という新たなフィルターを通じてお客様に提案していきます。

narrative グループ内の施設に対する宿泊支援業務のほか、グループ外の宿泊施設に対する経営及び運営支援業務を多面的に行っていきます。
具体的には、過去取り組んだ0→1→10の施設開業及び成長の実績を踏まえ、泊施設の運営受託、マーケティング支援、BPO、支配人派遣経等の運営・経営営支援を多面的に行ってまいります。

なぜやるのか

◆設立の経緯◆
元々は、丹波篠山市に拠点を構える株式会社NOTE(ノオト)の関連会社として2018年2月に設立されました。当社の代表が、古巣の金融機関でノオトのプロジェクトにファイナンスしたところから縁が始まり、偶々、仕事上関係の深かった奈良(南都銀行)にて同様の事業を展開することとなりました。
2023年6月、ミッションを再定義するとともに、全国展開を踏まえて、株式会社narrativeに社名変更しています。現状は、narrative自らで多数のメンバーを抱えながら、自主的な経営下で各事業を展開しています。

◆ミッション◆
ー文化財をまもる、いかすー

文化財の代表格である古民家は、重要文化財クラスの指定文化財でなければ、国を含む行政からの支援が中々得られず、結果として守られないという事態に陥っています。それを次の世代に持続可能なカタチで継いでいく「事業」にします。そしてその事業を、地域の息づかいや生活を守り活かしながら残していく。

それらを並存させるものが我々の「営み」です。


どうやっているのか

◆事業の独自性◆
ー営みの黒子(くろこ)ー
「その地域を主役にする」という点が特徴です。我々は、「地域」や「営み」の黒子としての立ち位置を重視します。

ープロフェッショナルー
我々が展開する事業やエリアは、商圏の観点では必ずしも恵まれた地域ではありません。厳しい事業環境下でも、持続可能性がある事業を作り残していくためには、それぞれの専門性を活かした徹底的な検討を行います。個人として、そしてチームとして、それぞれの事業化に必要な高い専門性を育み、それらを地域に組み込めるようにする必要性があります。

ー主体性ー
我々は、コンサルティング企業ではありません。その地域に、資本・時間・人を自ら投下し、自らリスクを負担していきます。奈良県内に住みながら、その地域の方々と時を共有しながら地道に活動をしていくことも特徴です。

◆働き方◆
基本的には奈良県内に勤務していただきます。

本社事務所(近鉄奈良駅及びJR奈良駅徒歩圏)、または運営施設などの現場での就業が中心となります。
現在、日本全国から業務を請け負っている関係で、担当業務に応じて、出張が必要になることがあります。

こんなことやります

地域の人と共に取り組むプレイヤーを募集します。
地域のコミュニティで関係を作るところから始まり、利用できる古民家の調査、そして事業化というところまでを一気通貫で行います。

◆主な業務内容◆
まずは対象の地域のコミュニティに参加し、その地域の方からの信頼を獲得していきます。主に行政や金融機関からの紹介で、地域のオーナーや自治会の方たちとの関係を作ります。
次に、利活用できるような古民家を調査し、建築士などと一緒に、どうやって活用できるかを考えていきます。最終段階では事業化を行っていきます。

◆求める資質・経験◆
・営業経験がある方(相手のニーズや考えを汲み上げ、自らのニーズと合意に導くプロセスのご経験)
・成長意欲がある方
・最後までやりぬく姿勢がある方
・物腰が柔らかく自分の意見が言える方
・奈良に思いがある方
Iターン、Uターンを希望する方も歓迎します。
メンバーは、まちづくり分野では未経験者が多いですが、それぞれの専門性を活かして活躍しています。

◆募集職種と専門性◆
①【社員募集】プロジェクトマネージャー
②【社員募集】経営管理・コンサルティング
③【業務委託】WEBマーケティング(SEO/リスティング)・サイト構築(ディレクション・デザイン)
④【業務委託】ファイナンス/ストラクチャリング
⑥【社員/業務委託】建築士/ランドスケープデザイン
⑦【社員】オペレーション(宿泊施設支配人/シェフ/パティシエ/ソムリエなど)

◆仕事の醍醐味◆
空き家に人が入り、景観が保たれることで、私たちはもちろんのこと、オーナーや地域住民の方にも利益をもたらすことが可能です。事業を通して第三者に直接的に喜んでいただけることが一番の醍醐味です。

◆キャリアパス◆
2つのキャリアパスを同時に目指してほしいと思っています。
1つ目は、プロジェクトマネージャーを数年経験した後、複数のエリアをマネージするディレクター。
もう1つは、独自に専門性を磨くスペシャリストです。社内では、ファイナンス、事業開発(BizDev)、ホテルの企画・開発、ホテルのオペレーション、建築士などで専門性が高いメンバーが在籍しています。まちづくりをしていく上では専門性が必ず必要になります。そのため、何らかの分野でスペシャリストを目指してほしいと考えています。

これからどんなことをしてみたいか、まずはお話してみませんか?
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