現役大学院生の共同創業者
ー簡単な自己紹介をお願いします
京都大学大学院工学研究科修士2年の中川裕基です。
2019年7月に浅尾(代表)とともにzFilmsを共同創業。以降は大学院とzFilmsの二足のわらじです。
昨年(2020年)から就活を始め、米ビッグ・テック企業から内定をいただいたので、来年(2022年)4月からはダブルワークになる予定です。
ーこれまでの人生で熱中したこと・頑張ったことを教えてください
2点あって、1つは大学時代に所属していた体育会ヨット部での活動、もう1つはzFilmsの共同創業ですね。zFilmsの方は現在進行系で今まさに熱中していることでもあります。
ーヨット部での活動について詳しく教えてください
入部のきっかけは、当時3つ上の先輩であった浅尾(代表)が作った新歓PVです。
構内でヨット部の部員に捕まり、無理やり見せられたPVがこれでした。今見るとカメラのブレとか半端なくて笑えるんですが、何も知らない大学1年生にヨットの魅力を伝えるには十分すぎる映像でした。
のちに自分が新歓PVを作る担当となり、自分が浅尾の作った映像で入部を決めたことや、同じ様に自分が作った映像で新入生が入部してくれたことで映像の力というものを実感することとなりました。
その後ヨットに熱中し、3度の全日本インカレ出場、全日本選手権出場、全日本インカレ準優勝を経験しました。精神的にも肉体的にも消耗する瞬間が多かったですが、1つのことにただがむしゃらに取り組むことの楽しさを感じました。
ヨットは今も現役で乗っています
ヨット部での経験を通して、人の人生を変えうる映像の力に魅了されるとともに、今後の人生の中でヨット部以上に魂を燃やす経験をしてみたいと感じるようになりました。
ーzFilmsの共同創業について教えてください
zFilms創業のタイミングは、2019年、学部5回生時の7月でした。
浅尾からの鶴の一声でした。ともに新歓PV担当だったよしみで、「会社を立てたらもっとおもろい映像が作れる気がする」と。
当時一留し時間が余っていた僕は、起業という言葉のカッコよさに惹かれ、一緒に活動を始めることにしました。
zFilms2作目。松竹芸能 アメリカザリガニ平井さんよりご依頼いただきました。
なんの実績もなく無給で仕事をすることも多かったですが、目の前の映像に全力で取り組み続けることで、紹介が紹介を呼び多くの方と仕事をできるようになりました。
内定先の企業の掲げるモットーに「当事者意識」的な言葉があるのですが、それを強く感じる2年間でした。クライアントの方は自分のことを大学院生ではなくプロの映像屋・デザイナーとして扱う、自分はそれに応えるためにできることを全力でやる。社会人としては当たり前かもしれないこんな意識が芽生える経験でした。
行きも帰りも夜行バスだった時代
簡単ではないからこそおもしろい
ー現在会社ではどんな業務をしていますか?これまでにどんな業務を行ってきましたか?
zFilmsでの仕事は大別すると、ライブ配信業務と映像制作業務の2つです。
ライブ配信業務では、主にイベント配信時のクリエイティブを作っています。トランジション、アタック映像、オープニング・エンディング映像、バーチャルライブのためのステージ制作、などなど必要なものを割り振って随時制作します。
映像制作に関しては、zFilmsでは「全部やる」が基本なので、企画から撮影・編集、ポスプロまで、クリエイティブを納品に至るまでの全プロセスを一挙に1人で担当します。僕や浅尾は会社の規模が大きくなるにつれて、制作以外の雑務も行うようになりましたが、それでもここは変わらずです。
また、一通りの映像制作業務を経験すると、特に好きなジャンルというのが見つかります。僕でいうとモーショングラフィックスです。全プロセスに取り組みつつ、最近はそういった得意な分野・好きなジャンルに関わる業務に割く時間を増やしています。
https://www.youtube.com/watch?v=eitijcIEIGU
製作期間は1ヶ月ほど
ーzFilmsで苦労することは?
常に新しいことにチャレンジしなければならないところです。
そもそも映像やデザイン自体も、僕や浅尾はまったくの素人からスタートしています。それに加えて、ライブ配信技術、バーチャルステージ、リアルタイム合成技術などなど...現時点で知らなくても必要なら学び、さらに人に教える、別の知識が必要なら学ぶ、それの繰り返しです。
まったくわからないところから、短時間で一気にある程度のレベルに到達しなければならないプレッシャーは強烈です。未だに慣れませんが、zFilmsで身につく「あいまいさを受け入れて、結果を出す」姿勢は今後の人生で確実に役に立つものだと思っています。
始めてのバーチャルライブ準備。すべて0からスタート
ーzFilmsで働いてみて良かったと思うところは?
しんどい瞬間が多くて、生きてるなって感じがしていいですね(笑)
業務はずっと楽しいわけではなくて、むしろしんどい時間のほうが多い印象です。これは人によって変わりますが。なにか違う気がするから手を加え続けるけれど、正解が見えてこない、そんな状況が8割くらいを占めています。
それでも苦しみぬいて生み出したモノが、クライアントの方に喜んでいただけて、自分でもこれは頑張ったと認められる瞬間が好きで働いています。「やっぱりこれ良いモノだよね!?」みたいな(笑)
自分のこだわりが増えてスキルも経験も豊富になったら、もっとしんどくておもしろい瞬間を味わえるんだろうなとワクワクしています。
リアルタイム合成成功の瞬間。ここから2徹
GAFA以上の楽しさを求めて
ーやりがいを感じるところは?
自分の世界を生み出せること、自分が良いと思ったモノを自分で生み出せるところ、ですね。
「自分はこれが好きだからやらせて欲しい」と言えば通る会社です。自分の好きなものは自分で作る、そういうこだわりを持つようになると一気におもしろさが増します。
「自分のカッコイイ」をとことん尖らせて周りの人すべてにカッコよさを認めさせる、そんな世界観です(笑)
リサーチ、リサーチ、リサーチ
ーzFilmsならではの強みは?
代表の浅尾が、とことんアグレッシブなリスクテイカーであるところが、zFilmsがzFilmsたる所以であり、大企業、いやGAFAにも負けない強みだと思っています。
上でも述べた通り、zFilmsは常に新しいチャレンジを行っています。それはzFilmsが「エンターテインメント領域でグローバル水準に日本を引き上げる」という至上命題を持っているからです。
僕らは「Big Risk, Big Rewards」の世界観を地でいくチームです。
初の自主制作映画。今年もやります
ー今後の人生設計は?
楽しい・おもしろいと思った方向に流れていくだけです。
zFilmsは3年目を迎えていますが、今が一番おもしろいと思います。知識が蓄積されて、技術も向上してきて、メンバーも扱える予算も増えてきたところ。
なので、このタイミングで大企業に新卒入社できるのは、すごく良いことだと思っています。zFilmsのおもしろさは大企業よりも上なのか。浅尾以上のリスクテイカーと出会えるのか。しんどくて楽しい仕事に出会えるか。
今のメンバーや、将来インターンとして参加してくれる学生が同じ様に悩み、最終的にzFilmsを選択してくれるように、どんどんおもしろい会社にしていこうと思います。