1.プログラマーとシステムエンジニア
システムエンジニアというのはイコールプログラマーではありません。このあたりはある程度棲み分けのようなものがあります。
SI業界内では経験的に、大手ベンダが似たような開発標準を定め、一般的以下のようなプロセスでシステム開発にあたっています。
このなかで職種による分担があるとすれば、
- プログラマー :プログラミング工程を担当
- テスター :単体/結合/システムテストを担当
- システムエンジニア:どの工程でも担当することが出来る
このようなイメージです。作るものによってはこんなにキッチリと段階を踏んだ開発の必要は無かったりしますが、まぁ会社の業務システムを作るとなるとこのくらいは当然ですね。
WEB制作となるとデザインの要素が入ってくるうえ、リテイクなどがありますから、プログラミングとその後のユーザーレビューの間で反復横跳びが発生する可能性はありそうです。ただ複雑なロジックは一般に不要でしょうから、各工程かなり簡略に進むことになるかなと思います。
2.SIer×SE(SI業界のシステムエンジニア)
次にSIer(システムインテグレータ)がどのようなビジネスをしているのかを整理します。
一般に企業は、展開する事業に関して
- 様々な業務上のデータの集積・編集(→のち分析して経営判断材料にするなど)
- 業務の効率改善
- 業務の品質改善
などを目的として"業務システム"を導入します。例えばバックオフィス向けには人材管理システムや労務管理システム、経理システム。営業向けには商談管理システムや受発注システム、生産管理システムなど。これらを総称して"業務システム"といいます。クライアントに合ったこれら業務システムを、クライアントと一緒になって企画から設計、開発、テスト、リリース、運用保守まで携わるのが、我々SIerです。レイヤーによっては、ITコンサルティングもしていると認識してもらって相違ありません。
ところで、我々のクライアントは、上場しているような名だたる大企業であることが多いです。
というのも、そんな企業が現在業務システムを導入していないなんてことは普通に考えて有り得ません。もう30年や40年前にとっくに導入しています。しかしながらそのシステムは、その当時の技術で作られたものです。すなわち汎用機(メインフレーム)でCOBOL、JCL、AIM、DCであるとか、とにかく技術の時代が古い(部分的に刷新して使い続けてるにせよ)。当時開発に携わったエンジニアなんてとっくに引退モノでしょうし、そういった技術を今も学んでいて使えるエンジニアはそう多くいないでしょう。すなわち古いシステムはお守りをするだけでも大変ということです。
また富士通さんが2024年4月メインフレームの製造・販売から2030年度末に撤退し、2035年度末に保守を終了する予定ということを発表しました。こういった事情も相まって、「他ベンダーに乗り換えてでも汎用機の既存システムを使い続ける」という判断を下さない多くの企業で、DXを掲げてシステム刷新に乗り出しているという、大きな流れがあるイメージです。
さて、では結論として、そういった中で我々SIerのシステムエンジニアが行うことは何か。
HRIのSIビジネスとしては、ユニゾンHDやメディアフォースなどグループ企業と協調して、上流レイヤーで要件定義や基本設計から有名企業の業務システム開発を推進することが主たる業務になります。
工程で言うと、企画から運用保守までいずれも経験する可能性があります。というか、弊社で3年も仕事をしていれば、大体どこの工程も1度は経験するような気がします。そういう意味では中小SIerのなかでもかなり開発経験の機会には恵まれた会社であると思います。
まぁそうは言っても、SEにはIT技術・知識・業務知識・開発方法論と、勉強しなきゃいけないことがめちゃくちゃ山積みなので、もしSEへの転職が実現したら、ちょっと気合い入れて勉強にも取り組むことをおすすめします。