Sotas株式会社が提供する化学業界専用のクラウドサービス「Sotas化学調査」。そこでリードエンジニアとしてチームを引っ張っているのが、斎藤さんです。大学時代は生物学を専攻し、プログラミング未経験からSIerへ就職。1年目から設計を任され、数々のプロジェクトに大きな貢献をした斎藤さんが、次なる挑戦の舞台としてスタートアップを選んだ理由とは何だったのでしょうか。
複雑な化学産業のドメイン知識を泥臭く紐解き、ビジネスと開発の垣根を越えて顧客価値を追求し続ける斎藤さん。若くして開発組織を牽引する斎藤さんに、独自の仕事哲学とSotasで働くからこそ得られるエンジニアリングの面白さについてお話を伺いました。
斎藤 大夢 / リードエンジニア
筑波大学生命環境学群を卒業後、新卒でSIerに入社。不動産や官公庁向けのシステム開発において、要件定義からテストまで幅広く経験を積む。自社開発への挑戦とユーザーの声を直接聞ける環境を求め、Sotas株式会社へ入社。現在は「Sotas化学調査」の開発をリードしている。複雑な化学産業のドメイン知識を自力で紐解きながら、ビジネスサイドと連携した顧客価値の最大化に貢献している。趣味はお笑い芸人のラジオを聴くこと。
目の前の壁から逃げない。「一定のアウトプット」を出し続けるプロ意識
──斎藤さんは学生時代からプログラミングを学ばれていたのでしょうか。
いえ、大学時代は生物系の専攻で、プログラミングの経験はなかったです。就活の時期になって、将来的に何か特定の産業の課題を解決できるような仕事をしたいな、と思ったのがすべてのきっかけですね。そのための武器として、まずはシステム開発のスキルを身につけようとSIerへの入社を決めました。
──未経験でのスタートながら、1年目から設計まで任されていたそうですね。
そうですね。配属されて最初のプロジェクトが、もう設計フェーズに入っていたこともあって、とにかく手を動かして必死に知識を吸収していました。
当時は、「とにかく1つ上の先輩と同じだけのアウトプットを出す」ということを目標にしていたんです。先輩と同じだけの成果をきっちり出せば、そこまでは絶対に評価してもらえるはずだと思って。未経験だからって甘えるのが嫌だったので、プロとして食らいついていきました。
──課題が山積していたプロジェクトを見事に立て直したエピソードもあると伺いました。
リーダーの先輩が抜けざるを得なくなってしまったプロジェクトがあって、2年目にして急遽サブリーダーとしてチームをまとめることになったんです。そのときは、バグ報告の仕組みを根本から変えたのがうまくいきました。
テキストでの報告だと、人によって書き方も解釈もブレてしまうので、ブラウザの操作ログが残る『HARファイル』を共有してもらうルールに変えたんです。属人性をなくして、事実ベースでバグの原因を特定できるようにしたことで、なんとかプロジェクトを無事に着地させることができました。
それ自体も嬉しいですが、プロジェクトを離れるときにはメンバー一人ひとりからお礼を言われ、さらにはクライアントの一人から「どうやったら自分の子どもが斎藤さんみたいに育つのか教えてほしい」とも言っていただけて(笑)。あれは本当に嬉しかったですね。
自社開発への挑戦。ユーザーの声と壮大なパーパスが導いたSotasへの道
──SIerで順調にキャリアを積む中、なぜ転職を考えたのでしょうか。
受託開発って、不動産系とか官公庁系とかプロジェクト単位で色々な開発を経験できるので、飽き性の自分にはすごく合っていたんです。ただ、どうしても「納品して終わり」になりがちで、実際にユーザーがどう使っているのか、どんな反応なのかを直接見ることが難しかったんですよね。もっとユーザーの声を聞きながら、自分たちの手でプロダクトを育てていく実感が欲しくなって、自社サービス開発への挑戦を決めました。
──数ある企業の中から、Sotasを選んだ決め手は何でしたか。
「地球に長生きしてもらう」というSotasの壮大なパーパスに惹かれたのが一番大きいです。転職サイト経由で執行役員の平岩からスカウトメッセージを受け取ったのが最初の出会いでした。実はもともと医療系サービスにも関心があり並行して選考を受けていたのですが、法律の壁が厚く、ユーザーの声をスピーディにプロダクトに反映させるのが難しいことがあると聞きまして。
その点、Sotasが挑む化学産業は、現場のリアルな声をダイレクトに拾い上げて、改善のサイクルをめちゃくちゃ速く回せる環境でした。当時は正社員がまだ数名の段階でしたし、そんなアーリーフェーズのスタートアップに飛び込むワクワク感や、純粋な好奇心もありましたね。
──実際に入社してみて、化学産業のドメインにはどのような印象を持ちましたか。
法規制が極めて複雑で、それに対してまだまだアナログな運用が主流なんだなと感じました。「昔からこの方法で管理していたから」という理由で、紙の書類や膨大なExcelシートを、人の手で一つひとつ丁寧に、でも多大な労力をかけてメンテナンスしている状況だったんです。
長年の慣習として受け継がれてきた運用だからこそ、現場の力だけではなかなか変えられずに回っている現状を目の当たりにして、正直驚きましたね。でも、だからこそ私たちがプロダクトを通じて業務を標準化し、その非効率というマイナスをゼロにする価値は、もの凄く大きいと実感しています。
泥臭くドメインを紐解く。ビジネスと開発の垣根を越えた挑戦
──複雑な化学産業のドメイン知識は、どのようにキャッチアップしていったのですか。
基本的には、日々の開発を進めながら泥臭く自力でキャッチアップしていきました。入社直後に「chemSHERPA(ケムシェルパ)」という化学物質の情報伝達スキームに関する機能を担当したのですが、当時はまだ社内に詳しい専門家(ドメインエキスパート)がいませんでした。ツールやマニュアルはあるものの、仕様が完全には明記されていませんでした。
なので、ひたすら自分であらゆるパターンを試してツールを触り倒し、「こう操作するとこうなるんだ」「こうすればこれが出力される」という仕様を一つひとつ解明していきました。毎日格闘して、自力で解き明かしていった形です。
──Sotasでは、エンジニアの枠を超えた業務にも携わっていると伺いました。
人数が少ないフェーズだからこそ、必要なことは何でもやると決めているんです。商談に同席して顧客の声を直接ヒアリングすることもあれば、開発に必要な法令の前提知識を社内のビジネスサイドへ噛み砕いて説明することもあります。機能の良さを営業担当からお客様へ正しく伝えてもらうためには、そうしたドメイン知識の社内共有が欠かせないと考えています。
──Sotasで開発することの「面白さ」や醍醐味はどこにあると感じますか。
圧倒的な「納得感」を持って開発できる点です。週1回開催される「ユーザーボイス」というミーティングでは、ビジネスサイドと開発陣がフラットに意見を交わします。顧客から挙がった要望に対して、「それは本当に必要なのか」「どうすれば本質的な課題解決になるのか」を深く議論できるんですよね。
自分が作った機能によって、これまで「10時間かかっていた作業が10分で終わるようになった」といった声をお客様から直接聞けたときは、エンジニアとして最大のやりがいを感じます。
また、現在は社内に化学物質管理のスペシャリスト(ドメインエキスパート)がいるため、専門的な知見をすぐにプロダクトへ反映し、要件定義のスピードを圧倒的に高められるのも大きな魅力ですね。
「できない理由」を探さない。顧客価値を追求するチームづくり
──リードエンジニアとして、チームメンバーと接する際に意識していることはありますか。
開発を依頼する際、ただ「これをこう実装してください」と伝えるのではなく、必ず「なぜこの機能が必要なのか」「どんな課題を解消するためのものか」という背景(Why)を伝えるようにしています。
背景を理解していれば、開発途中で迷った際の判断軸になりますし、何より「誰を幸せにするためにこの開発を行うか」が明確になり、やりがいを持って仕事に取り組めると信じているからです。
──これまでのキャリアを通じて、ご自身のスタンスに変化はありましたか。
受託開発時代は、顧客の機能要望に対して「できない理由」を考えて断ることもありました。しかし、Sotasではそれでは全く価値が生まれないんです。どうすればお客様のためになるのか、どこを落とし所にすれば最適な価値を提供できるのか。逃げるのではなく、実現するための方法(How)を前向きに議論するスタンスへと完全に切り替わりました。
昨今、AIコーディングツールの普及により、「単にコードを書けること」自体の価値は相対的に下がってきていると感じています。これからのエンジニアに求められるのは、「なぜ作るのか」という上流の背景を理解し、正しい仕様を定義する力だと思っています。Sotasではその経験が積めるため、自分の市場価値は大きく高まっていると実感していますね。
──最後に、これからSotasにジョインする方へメッセージをお願いします。
新卒の頃、当時の社長から「モチベーションの上下でアウトプットを変えるな」と言われました。この教えは今でも私のベースになっています。一定の成果を出し続けるプロ意識を持ちつつ、未知のドメインに対しても自らキャッチアップしにいける方と一緒に働きたいですね。
Sotasは「やらない理由」を探して逃げるのではなく、お客様の事業を前に進めるために「どうすればできるか」を本気で考え抜ける環境です。プロフェッショナルとしてのスタンスを磨き、泥臭くも本質的なプロダクト作りに熱狂したい。そう考える方の挑戦を、心からお待ちしています!
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