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中学卒業で働き、24歳から学び直して税理士に

税理士法人セレクト 代表社員 所長 富永一也


目次

  • <中卒で働くことに>

  • <転職して仕事の楽しさを知る>

  • <空手を習い大切なことを教わる>

  • <やりたいことを問われ営業職へ>

  • <学歴なし・資格なしの辛さを実感>

  • <学び直しを決意し税理士を目指す>

  • <信じてくれた祖父母>

  • <勉強に挫折し原点回帰>

  • <理解者である祖父が他界>

  • <定時制高校から専門学校へ>

  • <税理士事務所で実務を教わる>

  • <ゆとりがなければ人を助けられない>

  • <税理士事務所を開業>

  • <税理士法人セレクト設立>


<中卒で働くことに>

今思えば10代の私はひねくれた少年だったと思います。勉強にも意味を感じず欠席の多い生徒でしたから公立高校受験に失敗しました。当時は夢や目標もなく高校に進学する必要性を感じませんでした。結局そのまま就職することになり、15歳で現場作業員として働くことになりました。

<転職して仕事の楽しさを知る>

18歳のときに転職しました。転職先はそれまでと同じ仕事でしたが、小規模な会社であったため現場作業だけではなく、お客様への説明など、営業的要素もありお客様と接することが楽しいと感じるようになりました。

<空手を習い大切なことを教わる>

ひょんなことから20歳のとき空手道場に入門しました。入門当初は強い先輩との組み手に腰が引けることが情けなくて毎日練習と筋トレに励むようになりました。地道な練習の成果で組み手も楽しくなり約3年間で有段者になることができました。このとき、地道に取り組めば必ず成果が出ることを教わりました。

<やりたいことを問われ営業職へ>

現場作業員として23歳まで働いていましたが、当時の勤務先の社長に「何かやりたいことはないの?」と問われたことをきっかけに、はじめて自分の人生について考えました。営業職に興味があり自動車が好きだったことから、自動車販売会社の営業職へ転職することにしました。

<学歴なし・資格なしの辛さを実感>

期待を膨らませて転職した会社で全く思うようにいかず挫折。今となっては当時の私のかわいげの無さや我慢不足が原因だと思うものの、当時は非常に落胆し自信を失いました。転職を試みましたが、当時不景気による就職氷河期で、学歴も資格もなかった私は再就職することができませんでした。

<学び直しを決意し税理士を目指す>

先が見えない日々の中、以前の勤務先の社長に「何かにつまずいたときは学問と向かい合うといい」と言われたことを思い出し、24歳で学び直しを決意して定時制高校へ入学。書店に通い様々な職業について調べました。そこで税理士という仕事を知り、税理士を目指すことにしました。

<信じてくれた祖父母>

定時制高校に入学後は、小学生向けのテキストや計算ドリルから勉強をやり直しました。今さらなぜそんなことをするのかと周りに言われ「税理士になるために一から勉強している」と答えるも、ほとんどの場合あきれられました。そんな中、祖父母は私が税理士を目指すことを大変喜んでくれて必ずなれると信じてくれました。

<勉強に挫折し原点回帰>

勉強が思うようにいかないと空手道場の先輩に打ち明けた時、空手と勉強の共通性に気付かせてもらいました。ない実力を嘆いて目先の結果に焦っても仕方なく、コツコツ努力を積み上げれば少しずつできるようになってくる。そう聞かされ、このときから開き直って地道に努力することを決心しました。

<理解者である祖父が他界>

定時制高校在学中に独学で簿記を学んでいましたが、この頃祖父が他界。祖父の担当の看護師さんから「おじいさんが『ウチの孫は税理士のタマゴだ』って自慢されていましたよ」と伝え聞きました。祖母からは「わたしはあなたが税理士になる姿をこの目で見て、天国に行ったときにあの人に伝えるからね」と言われ、必ず税理士になることを決意しました。

<定時制高校から専門学校へ>

定時制高校と専門学校で多くの仲間や恩師に出会いました。現在のパートナー税理士である山中とも専門学校時代に出会っています。この頃になると、どんなに成績が伸びなくても自分が税理士になることを疑うことはなくなりました。しかし、結果を出す前に祖母も他界。祖母の相続のときに些細なことから家族が争いになってしまい、試験にも不合格になり精神的に追い詰められましたが、祖父母との約束を果たしたい気持ちと、応援してくれる家族や友人のおかげで勉強を続けることができました。

<税理士事務所で実務を教わる>

一通りの受験勉強を終えて大阪の税理士事務所に入職。結果としてこの年に税理士試験に合格しました。その後、実務の幅を広げるために兵庫の税理士事務所へ転職しました。ここで誠実な税理士先生に出会い、実務を基礎から教わりました。未熟な私を育てて下さったことを心から感謝しています。

<ゆとりがなければ人を助けられない>

ある日、父が末期のガンと診断され実家が経済的に厳しくなりました。自分はまだまだ駆け出しの税理士にすぎず、家族すら守ることができない無力さを感じました。その頃ある人から「本気で家族やお客様を守れるようになりたければ、まずは自分自身が経済的にも精神的にもゆとりを持つことが大事」と教わりました。そこで、自分の専門の幅を広げるため、また営業のノウハウを身に着けるために大手総合保険代理店に所属し、述べ500件以上の相談業務を受け資産形成や相続対策のノウハウを習得しました。

<税理士事務所を開業>

紆余曲折ありましたが、大阪市で税理士事務所を開業しました。翌年、受験仲間であった山中をパートナーとして迎え、それぞれの得意分野を活かしたサポートができる事務所にしようと2人での事務所経営を開始しました。

<税理士法人セレクト設立>

令和4年7月になり私富永が税理士登録をしてちょうど6年経ちました。パートナーの山中と5年間ともに仕事してきました。この間、私たちは運良く、職員、お客様、提携士業、関係企業様との出会いに恵まれ、今日まで一歩ずつではありますが事務所を成長させてこれました。これから皆様と一緒にさらに成長していけるように税理士法人セレクトを設立しました。

私が自分を見つめ直し今に至ることができたのは、ずっと支えてくれた家族、応援してくれた友人、ご指導いただいた先生や先輩、共に努力した空手仲間、受験仲間、仕事仲間、そして私を信じて頼ってくださったお客様、皆様のおかげです。本当に感謝しています。

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