はじめに
みなさんこんにちは。3Dスキャンしてますか?
セガ エックスディーの三ツ橋です。
依然として、「メタバース」はトレンドワードですね。
弊社でもWeb3通の社員がメタバースに関する記事を書いております。
まだの方はぜひご覧ください!
さて、そんなメタバースを構成する要素の一つに「3Dモデル」があります。
3Dモデルは専用のモデリングソフトを使用して制作するほかに、現実世界の物体をスキャンして3Dモデル化する方法があります。
また、iPhoneユーザーの方は、iOS17から「Object Capture for iOS」が使用可能になったので早速試した人もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんな昨今世間を賑わせている3Dスキャンについて活用事例をご紹介しつつ、その面白さや可能性を考察していきたいと思います。
3Dスキャンってなに?どうやるの?
3Dスキャンについてですが、大きく2つに分類できます。
フォトグラメトリとLiDARスキャンです。
ざっくりご紹介すると、フォトグラメトリは3Dモデルにしたいモノの写真をいろんな角度から撮影し、その写真を専用のソフトやアプリに取り込んで3Dモデル化する方法です。
LiDARスキャンはレーザー光によって3Dモデル化したいモノの長さや形状を測定し3Dモデル化する方法です。
この辺はiwamaさんがまとめてくれていますので、自分でもやってみたい方はぜひご一読ください!!
ここ1〜2年でモバイル端末向けに3Dスキャンアプリが数多くリリースされ、誰でもお手軽に3Dモデル化できるようになったことは一つのブレイクスルーだと感じています。
何より簡単にできるようになったことと、いろんな人が3Dスキャンを楽しみ始めたことがとても嬉しいです!
私も2019年からフォトグラメトリを嗜んでましたが、GPU搭載のPCと高額なソフト(無料でできるものもありますが)を持っていないとできなかったことがiPhoneでできるようになり、そのクオリティを見たときは衝撃を受けました。
私の息子をiPhoneでスキャンしたときの結果がこちらです。
スキャンしたモデルの使い方
それでは実際に3Dスキャンしたら何に使うのでしょうか?
ビジネス用途では土木建築業界での利用が最近盛んなようですが、個人利用の観点でいくつかピックアップしてみます。
次世代飯テロ
まずはこれでしょう!
3Dモデル化した料理は写真で見るよりもっとステキに見えます。
肉の厚みだったり、盛られている高さだったり、3D化されていることで得られる情報が飛躍的に増えることで、写真の向こうのイメージではなく、実在する食べ物として脳が刺激される感じがします。
以前、X(旧:Twitter)では「#メシグラメトリ」というタグでいろんな料理の3Dモデルが上がっていたので是非見てみてください。
私が撮影したものもいくつか置いておきますね。飯テロ注意です。
子どもの成長記録
大好きなわが子の記録を残しておきたい、写真やビデオで残す時代から3Dで残す時代へ。
親になってから分かるんですが、子どもの成長って本当に早いんですよね。
子どもを3D化して眺めてみると、ああ、ほっぺメチャクチャもちもちしてるなぁ...と思いました。
これを後々ARで表示させることで、数年前の娘・息子と今の娘・息子でツーショットなんてこともできそうですね。
将来的には例えば自分の子どもと自分が子どもだった時の3Dモデルを並べれば、同年齢親子ツーショットという疑似タイムスリップな映像が撮れそうで面白そうです。
空間の記録
続いては空間そのものを保存する活用方法です。自分がいたときの空間をそのまま残すことができます。時空を超えて記録できるのはロマンティックですね。
写真との違いとしては、保存した空間をVR内に出現させられることです。空間なので視点移動も可能で、こんなものもあったな、ここが良かったんだよな、と散策することで、その時の思い出や気持ちをより鮮明に思い返すことができます。
例えば解体が決まってしまってもう二度と行くことができない場所も3Dスキャンによっていつでも自由に訪れて懐かしむことができます。
シミュレーション
最後にシミュレーションです。 新しい家具や家電などを購入する際に、これがあったらどんなイメージかな、どんな見た目になるだろう、と今までだと写真を見たりメジャーを使って確認したりといったことをしていましたが、3Dスキャンをすれば一発で解決です。
インテリアショップのなかには図面を持ち込むと、それを元に3Dで再現し家具を配置したイメージを作成してもらえるところもありますが、それが個人レベルでできるようになったのは感慨深いです。 以前、実際に購入予定の家具が家のなかに配置されたらどんなイメージかARで確認したことがあります。
終わりに
3Dスキャンって本当に面白いなと思っています。
それは自分の撮影技術ができあがるモデルにダイレクトに反映されるからだと考えています。
撮影する角度や位置、フォーカスの合わせ方、撮影時の自分の動き方、屋外なら日差しや人込みを考慮した行動などなど...。誰でも簡単にできるとはいえ、できあがりのクオリティを上げるためにはいくつか気を付けるべき点があります。
私もはじめてフォトグラメトリをしたときは全然うまくいかず、写真を取り直したり、撮影する場所を変えたりなど試行錯誤の連続でした。それゆえ、モデルがキレイにできあがったときの嬉しさは今でも覚えています。
撮影し、モデルを作っていく中で、自身の成長を感じられることは、単純作業では得難い面白さです。
また、アプリや撮影したモノのサイズにもよりますが、3Dモデルができあがるまでに時間が掛かる場合が多いため、「今回はうまくいったかな?」「崩れてないといいな」といった、ちょっとしたドキドキ・ワクワクが楽しめるのもまた面白さの一つなのかなと思います。
この記事を読んで、お手元にあるスマホやタブレットで今日のご飯でもスキャンしてもらえたら嬉しいです。
もしスキャンした3Dモデルの活用方法や、ゲーミフィケーションに絡めた面白いアイディアが必要な際には、セガ エックスディーにぜひお問い合わせください。私も一緒にワクワクしながら考えたいです!
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