こんにちは。クロスシップインターンの中村です。
株式会社クロス・シップでは、これからの時代に必要とされる力として文科省からも打ち出されている、「生きる力」「非認知能力」を育むイベントを定期開催しています。
2025年夏、第一学院高等学校と共同で「将来の目標づくりワークショップ」を開催しました。昨年・一昨年の池袋での開催に引き続き、3年目の今年は大阪・梅田で行われました。3日間のワークショップには、高校生14名、教員7名、そしてクロス・シップの大学生インターン9名が集まりました。
1日目には自分の「好き」マップを、2日目は自分の「価値観」マップを作り、そして3日目に自分の好きと価値観を組み合わせて将来の目標と夏のアクションプランを決め、最後に全体で発表するという流れでワークショップが進められました。
ワークショップレポート
DAY1 好きワーク:自分の「好き」を言語化する、人と共有する!
全体の流れや三日間のゴール・スタンスが説明され、大学生が自己紹介をした後、まずはいくつかのゲームを通じてアイスブレイクをしました。教員・大学生・高校生ともにとても緊張しながらも、楽しもう、楽しませようとしている様子も感じられ、初日から温かい雰囲気が作られていました。
みんなでランチを食べた後、「好きワーク」を行いました。他の人が決めた正解にかき消されて、自分の好きなことが分からない人は沢山います。自分が好きだと思うものに胸を張って好きと言い、それを大切にするために送る人生は豊かなものです。その第一歩としての、自分の「好きなこと」を明らかにするワークです。まずは各自で「好き」を明らかにするための様々な角度の質問に答えました。そこからキーワードの抽出、グルーピングを行いました。チーム内で逐一シェアをし、お互いに質問して深掘りしながら、最終的に自分の「好きマップ」を完成させました。
好きなことを開示し合い、それを尊重する過程で、それぞれのチームで居心地のよい空間が出来上がっていたように思います。
DAY2 価値観ワーク:自分の「価値観」を知る、夢中を探す!
二日目も和気あいあいとした雰囲気で始まりました。特にアイスブレイクの人間知恵の輪は大盛り上がりでした!
また、大学生スタッフとの人生相談タイムも設けられました。大学や大学生活についての話、過去の悩みや進路選択の話を大学生に聞くと同時に、高校生の人生の悩みや進路選択を一緒に考えました。お互い正しい答えは持っていないけれど、少しだけ人生を長く生きた大学生の先輩との情報交換で、たくさんの高校生から「全然想像できなかった数年先の自分の姿が、少しだけ想像できた!」「新しい角度の気づき、新しい選択肢が得られた!」「かっこよく見える大学生も沢山悩みながら頑張っていて、励まされた!」といった声を頂きました。
大学生との相談タイムの後は、価値観ワークを行いました。
VUCAの時代(予測が困難な時代)を、自身の目標をしっかり見据えながら生きていくためには、自分のことをよく理解することが重要です。「価値観」=「生きるうえで大切にしたいこと」が分からないと、SNSの情報や周りの声に翻弄され、自分の人生が生きられなくなってしまいます。
価値観ワークでは、好きワークと同様に、価値観を明らかにする様々な角度からの質問に答えました。ここでは特に、ワークシートがなかなか埋められずに悩む様子も見られましたが、チームでお互いの価値観をシェア・質問し合い、みんなで深掘りすることで、それぞれが自分の価値観マップを作り上げることができました。自分自身の価値観がはっきりしたのはもちろん、人それぞれ大切にしたいことが違うこと、それを尊重するということもじっくりと学べたように思います。
DAY3 将来の目標やこの夏のアクションプランを発表
三日目は、ついに将来の目標作りです。Day1とDay2のワークで言語化した、自分の「価値観」と「好き」を掛け合わせ、将来の目標をいくつも立てました。個人で考えるだけでなく、「こんなアイデアはどう!?」とチームみんなでアイデアを出し合っていました。「みんなでプラモデルを作れるカフェを作って料理を振る舞う」「鬼ごっこ日本代表になる」「大自然の中で空中ブランコをする」といった、とってもワクワクする目標がたくさん生まれていました。
将来の目標を立てた後は、この夏休みに絶対にやるという将来の目標への小さな一歩目、アクションプランを考えました。ここでも、チームみんなで次々にアイデアを出し合いながら進み、会場は熱気に溢れていました。
最後に、全参加者が二つのグループに分かれ、グループ内で三日間の発表をしました。「自分の好きなことはこれ、価値観はこれ、将来の目標はこれ!だからこの夏はこれをやる!」と、高校生・大学生・教員の全員が発表しました。発表に対しては、聞き手から「ギフト」として質問や感想のコメントを送りました。1日目にはとても緊張していたり、なかなかワークシートが埋まらなかったりした高校生が、堂々と「自分はこれが好き、これをやる!」と発表している姿にはとても感動させられ、涙が溢れました。
最後に、各チームの先生・大学生から、高校生へ3日間の修了証書をお渡しし、これからの活躍を応援しました。
3日間一緒に人生に向き合った仲間として、大学生スタッフ、先生、そして高校生の間には大きな絆も生まれ、会場はとても暖かく盛り上がっていました。3日目終了後も会場が閉まるギリギリまで、高校生たちが名残惜しそうに大学生や先生と話している姿は、3日間のワークショップの紛れもない成功を表していたと思います。
クロス・シップでは今後もさまざまな教育機関と連携しながらワークショップを開催していきます。一緒に活動する仲間も募集中です!