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「保険」×「データ」そして「現場」データサイエンティストだから描ける、東京海上グループが実現させる未来社会

「東京海上グループで働く」と聞き、皆さんはどのようなイメージを持たれますか? 特にそれがデジタル領域、そしてデータ活用分野となるといかがでしょうか。今回はエキスパートとして東京海上日動に転職してきた2人の社員に、「東京海上グループで働く中途入社のデジタル人材、データサイエンティスト像」について語ってもらいます。

自由と裁量、そして挑戦。やりがいをもって仕事に取り組めるデジタル部門の就業環境

― 本日はよろしくお願いします。まずはお二人が東京海上グループへの転職を決めた理由や経緯について教えてください。

川村さん(37歳) 前職は大手自動車メーカーでハイブリッドカーや電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池の制御開発やビッグデータを用いた劣化推定研究、新規ビジネス検証におけるデータ分析業務を担当。現在は東京海上ホールディングス株式会社デジタル戦略部(以下「デジ戦」)にて、データサイエンティストとして様々な分析案件の推進と、社内データサイエンス人材の育成プログラムを手掛ける。

川村:私は前職で大手自動車メーカーのエンジニアをしており、退職前の3年間ほどデータサイエンティストとして、ビックデータを扱う業務を担当していました。ただ、そこまでデータサイエンスが活発な会社ではなかったことから、データサイエンティストとしての更なる成長機会を求めて現職に応募しました。


木村さん(35歳) 当社入社以前は大手広告代理店でデータアナリスト、大手外資系生命保険会社で消費者ニーズ分析や新商品開発における商品リスク評価などの業務を担当。
現在は東京海上日動火災保険株式会社dX推進部にて、データ分析プロジェクトのマネジメントや全社的なデータ活用の全体像企画および推進、データ活用に関する研修の企画・運営を手掛ける。

木村:私は前職が生命保険会社だったのですが、より扱える領域が広く、新しいサービスもどんどん生まれる損害保険会社のほうに以前から興味を持っていました。

保険業界特有なことも多いので、ある程度ドメイン知識(※解析しようとしている業界や事業についての知識や知見、トレンドなどの情報)があったほうが活躍しやすいだろうなという考えもあり、本ポジションの案内を見て是非挑戦したいと思い、応募いたしました。実際、情報のキャッチアップなどで前職経験が活かされていると思います。

だから全く異なる業界から、しかもデジ戦の中途採用第一号社員として入社された川村さんはなぜ転職を決めたのか、実は私も詳しく聞いてみたかったんです。(笑)

川村:たしかに、言われてみれば私は「デジ戦」の中途入社の第一号社員でしたね(笑)。なぜ保険業界に興味を持ったかというと、仕事の幅がすごく広いからです。お付き合いしている会社の数も多いですし、扱うデータの幅広さや量がとにかくすごい。

その中でも現職を選んだのは、ちょうど私が転職活動をしていたタイミングで「これから東京海上グループでもデジタル始めるぞ!」という大きな動きをみせていたこと。同業他社ですでに動いている会社もありましたが、すでに始まっている取り組みに後から参加するより、ゼロからつくっていくほうが断然楽しいだろうなという思いがあって、決めました。


― 入社前のイメージとのギャップや違和感、逆に東京海上グループならではのやりかいといった部分は、どういうものがありましたか?

川村:歴史もあるし金融系ということで、もっと硬い会社というか、体育系の人ばかりなのかなぁと思っていました(笑)。

でも実際にデジタル部門で働いてみると、スタートアップのような雰囲気が強くてオフィスもおしゃれ。役員との距離も近く、気軽にランチに誘われて一緒に行くなんてことも多いです。すごく自由闊達で風通しがいいという、良い意味で日系の大企業らしくない環境でやらせてもらっています。木村さんは外資系からの転職組ですが、そのあたりはどうですか?

木村:外資系といっても日本法人だったのですが、仕事の進み方が全然違うなと思っていて。外資系だと、外国にある本社の意向の影響が大きく、なかなか自分たちの考え方が通らないこともありました。

一方で東京海上グループでは、けっこう裁量が広がった印象です。ここはすごくやりがいを感じる部分ですね。関係各所に調整をしないといけない、という点は大きな会社なので一定は仕方ないですが、この裁量の大きさは魅力的です。このあたりも、意思決定する立場の人たちと現場との距離の近さのおかげでしょうね。

DXがもたらす保険の新しい形、そしてデータと現場をつなぐ大切な役割とは

― 現在従事されているお仕事の内容について、具体的に教えてください

川村:私はデータサイエンティストなので、分析はもちろん、いろんなところに自動化の仕組みを取り入れたりAIをつくったりする仕事に従事しています。

少し具体的に説明すると、従来の保険商品はまずご契約をしていただき、その後もし何か事故が起こったらお支払いする、という流れだったのですが、デジタルトランスフォーメーションによって3つの段階で大きな変革を起こそうとしています。

1つ目が、お支払い。紙で書類を提出し、現場検証して実際どれぐらい被害を受けたか査定をして…という流れを適切かつ迅速に保険金をお支払いできるようにしようという動きですね。

2つ目が、契約手続き。保険代理店さん経由でいろいろ説明して加入いただく、という方法が主流ですが、もっとお客様一人一人にあった最適なプランの提供・ご案内など、高度化させていこうという動き。

3つ目が、保険領域の拡大。保険の元々の役割である「事故が起こったらお支払いする」ことだけではなく、「事故そのものを防ぐ」サービスにできないかと。たとえば、AIで「こういう事故が起こりそうだ」という予兆を検知し、お客様にお知らせをする仕組みの導入です。これにより、なるべく事故が起こらないように、起こったとしても被害が軽減できるようにしていく動きです。

私が入社して以降はAIの導入も進み、業務の自動化や効率化によってお支払いは早くなってきたのではないかなと思います。盛り上がりを見せ始めているのは、契約手続きのところですね。どんなお客様にどんな提案したらいいのかとかいったところに、今取り組んでいます。そして今後5年、10年での事故の部分を見据えての動きを始めている段階です。

木村:私の仕事は、データをビジネスにどう活かしていくか企画・検討しています。どちらかというと営業部門に寄り添いつつ、データサイエンティストの営業部門の橋渡しをするという役割になります。仕事内容は大きく3つに分けれられます。

1つ目は、社内の各部門のいろんな人とお話ししながら、ビジネス要件をどうするか考えたり、データの活用方法をまとめたうえで、データサイエンティストにつなぐという役割です。部門内で「こういう分析がしたい」という要望があっても、具体的な進め方がわからない場合が多くあります。その場合に、要件をどう定め、分析し、何に活かせばいいかを一緒に考えていきます。

2つ目は、社内の各部門に「こういう分析とかできるんじゃないですか?」と提案していく役割です。そもそも分析のニーズ自体を思いつけないという部門も当然あるわけで、そこに自分から入っていく。これは今後力を入れていきたい部分になりますね。

3つ目は、社内のプロセスや構造などを、データを活かしてどういう風に改善していくべきか、全社を俯瞰して企画し、それを実際に実現に結びつけていく役割。そんなプロジェクトマネジメントの役割の仕事もやっています。

川村:案件がうまくいくかどうかは、結局最初の要件の部分が最も大切になりますよね。データ分析に限らずですが、そこの部分で、いかにいい企画や目的設定ができるか次第なので。木村さんにそこの部分を担っていただいているおかげで、我々としてもすごくやりやすくなっているなというのを日々感じています。

木村:本当ですか? ありがとうございます(笑)。橋渡し役として上手くできているかどうか、いつも不安になるというか気にしているところなので、そう仰ってもらえるのはとても嬉しいですね。

川村:逆にちょっと聞いてみたかったのですが、木村さんは前職までもっとデータサイエンティストらしい仕事というか、手を動かすアナリスト的な業務が中心だったわけですよね。それらの比率が転職後に大きく下がって、実際いかがですか。たまに「分析したい!!」とかなったりしないのですか?

木村:そうですね、最近は思いますかね(笑)。でも、正直思ったよりそういう気持ちになることは少なかったです。塩梅の問題というか、フェーズが進んだらまた自分でも手を動かすことになるだろうなと。

だから逆にこういう感じの役割というか、「どう分析していくかを調整していくスキル」を現在進行形で習得できているというのは、いいことだと捉えています。何をやるにしても、案外重要なスキルになるだろうなと思っています。(笑)

そのデータが、どんな世界の実現につながるか。東京海上グループのデータサイエンティストに求められる人物像

― データサイエンティストとして東京海上グループに入ってくるのであれば、どういう方が向いていると思われますか?また、やりがいはどういった部分になるのでしょうか?

木村:「データ分析だけやりたい」という専門家気質が強すぎる方は、なかなか難しいと思います。いわゆる総合職的な気質や素養が必要になるでしょうね。私のようにビジネス部門と向き合うポジションではもちろんですが、川村さんのような専門職的なポジションでも、ある程度の調整業務は求められます。

川村: 活躍できるのは、技術を突き詰めるというより、ビジネスサイドにも立てるという方。どういう分析をしたらビジネスの意思決定につながるだろうとか、成果につながるだろうとか、そういう思考を持って動ける方だと思います。

木村:そこは非常に大事ですよね。私自身、前職の生命保険の会社に転職した際も、ビジネス方面を重視しての決断だったので。ビジネスの領域でやって成果につなげていきたいという志向や、そういう部分にやりがいを感じられる方のほうがマッチするでしょうね。

もう一点付け加えると、データ分析からビジネス成果に結びつけるという動き自体、保険業界全体でもまだまだ進んでいるわけではなく、いまだ黎明期の段階にあると思っています。そういう「これから創り上げていく状況」に興味を持てる方だと尚いいでしょうね。

もちろん、データ整備がまだまだこれからとか部門ごとの温度差とか大変な部分もありますが、そういうのを含めて楽しんでいける方が活躍できると思います。

川村:私の場合も、もともと「ただ分析ができればいい」というタイプでは全くなかったので。分析が誰かの役に立っているとか、ビジネスのこういうところに結びついているとか、そういったものが見えるほうが嬉しいし、やりがいを強く感じる人間でした。

また、エンジニア気質が突出して強い人には不向きな面が確かにある一方で、待遇やワークライフバランスはとても良い。そこも重視しつつビジネス寄りの分析もしたいって人には、すごく向いているのではないでしょうか。

木村:ワークライフバランスは本当にいいですよね(笑)。柔軟に仕事ができるというのが助かります。私は一旦夕方まで働き、こどもをお風呂に入れてご飯を食べさせ、必要とあれば仕事に戻って、みたいな形で働くことができています。他社ではなかなかできないと思いますよ。

また、保険関連資格などの取得に関するサポートも充実していますので、データサイエンス以外のスキルアップの機会も大いに広がっているのも魅力です。


― では最後に、東京海上グループにおける自身の将来像についてお聞かせください

川村:私は本当に、「事故のない世界」の実現に注力していきたいと考えています。保険商品とはリスクヘッジであり、これまで「事故に遭った人」に対する金銭的なサポートが中心でした。もちろん、そのお金によって救われたお客様も多くいらっしゃいますが、事故は起こらないに越したことはありませんからね。

「保険に入っていたから、お金がもらえて助かったね」という世界から、「保険に入っていたから、事故に遭わずに済んで良かったね」という世界を、データの力を活用しながら創っていきたいなと思っています。

木村:データ活用の考え方自体、業界としても東京海上グループとしても、まだまだこれからの取り組みですので、まずはその推進に全力で取り組んでいきたいと思っています。そして、その対象の中心となるのはデータサイエンティストではなく、お客様に直接向き合う人たちです。高度な分析ではなくとも、「データを使って意思決定をしていく」という考えが浸透していくよう、全社にデータ活用を広めていければと考えています。

その先のステージとして、全社的にデータを使ってビジネスを変えていく、というところまで取り組めていけたら、とても嬉しいですね。

― お二人の東京海上グループでの将来へのイメージが、よく伝わってきました。本日はありがとうございました!


>>東京海上グループ<デジタル部門>の詳細はこちら

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