【社員の好きを語る会 vol.4】社長が若手にお薦めする仕事に効く漫画5選
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職業柄?でもないですが、昔から漫画はそこそこ読んでいる方かと思います。
そんな山田の40年の人生の中で、
会社の若手に読んでほしい!と思う
仕事に効く漫画を御紹介させていただきます。
だいたいドラゴンボールハラスメントと同じです。
あしからず。
色々と思案した結果、以下の条件をクリアしたものを選びました。
・山田が自分で単行本を全部買って集めた
・山田自身、2回以上通して読んだことがある
・人生を生きるための叡智を与えてくれるかもしれない!(=きっと仕事に効きます)
尚、紹介する順序はテキトーです。ランキングとかではありません。
漫画を貸してほしい人はお声がけください。実家まで行けばあります。
①へうげもの 作者:山田芳裕
②寄生獣 作者:岩本均
③蒼天航路 作者:王欣太、李學仁
④チ。ー地球の運動についてー 作者:魚豊
⑤レベルE 作者:富樫義博
<へうげもの>
戦国時代を舞台に茶の湯と物欲に囚われ立身出世?を目指す古田織部の物語。
異色の戦国時代もの。茶の湯をはじめとする文化的価値観の対立を軸に戦国大名の政治的な駆け引きを解釈しており、かつ非常に納得感があります。
歴史漫画として良質な作品ながら、この漫画の魅力は主人公・古田織部の人間臭さに拠って立つでしょう。
序盤(~山﨑の合戦くらい)、武人としての立身出世を志しながらも葛藤の中、男としての目標を「へうげもの」としての天下取りに変えます。
目の前の欲望に目が眩みながらも、挫折や葛藤を繰り返し辿り着く天下の「へうげもの」。
しかし、その晩年は権力に屈せず自らの価値観を貫き・・・
●仕事に効くポイント
人間の欲望は生来、持っているものであるから否定するものではなく上手く付き合っていくべし。
自らの信念や哲学はそれに優先されるべし。
古田織部の生き様に学びましょう。
<寄生獣>
地球温暖化をはじめ環境問題が本当に重要なテーマになってきた近年。
このSF漫画の金字塔を全人類は読むべき。
この漫画の主題は冒頭に凝縮しています。
地球上の誰かがふと思った『人類の数が半分になったら いくつの森が焼かれずにすむだろうか……』
地球上の誰かがふと思った『人間の数が100分の1になったら たれ流される毒も100分の1になるだろうか……』
誰かが ふと思った『生物(みんな)の未来を守らねば……………』
〇実写映画の予告編:https://www.youtube.com/watch?v=7iIoHGv9hZU
●仕事に効くポイント
パラサイトという醜い化け物がいます。彼らは生存すために人間を喰います。
「シンイチ……『悪魔』というのを本で調べたが……いちばんそれに近い生物は、やはり人間だと思うぞ……」
「人間に寄生し生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば、人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!! いや……寄生獣か!」
会社の中にも(地球ではなく)会社を蝕む寄生獣が必ずいます。
生存するために己を奮い立たせ戦うかどうかは貴方次第です。
生存を脅かされない限りは戦わないことをお薦めしますが、ボッーと生きてると、いざ、生存が脅かされたときにモブのごとく殺されますのでご注意を。
<蒼天航路>
乱世の奸雄・曹操孟徳が主人公の三国志です。
この漫画の良いところは曹操に限らず、
様々な君主と仕える家臣の関係値が多種多様に描かれていることでしょう。
破格の人とも云われる曹操は、文武に突出した才能を発揮し、まさに最強の才人として描かれますが、それが君主として最強なのか?という問いを物語全体で示してくれています。
印象的なのは、呂布に仕えた軍師・陳宮の最後。
曹操に敗れ捕虜となった陳宮は、曹操に仕えるように勧められたところ、
「この陳宮、完璧な者(曹操)には仕えぬ。
曹操、お前は世の才物を躍起になって集めているが、その実、何者も必要としていない。」
という問答の末、斬首となります。
最強の君主・曹操も結局、中国全土を統一できなかったしね(望んでいたか望んでいなかったかはともかく)。
●仕事に効くポイント
上司・部下の関係値には必ず相性が存在します。ですので相性の良い上司に仕えて自分の能力を最大限に発揮しましょう。しかし人事は会社が行うものなので、部下は上司を選べません。我慢して次の人事異動にかけるか、自分の仕えるべき上司を会社の外に探しにいくか。。。
世は大転職時代です。
転職は自己責任でお願いします。
<チ。ー地球の運動についてー>
天動説・地動説を巡るお話。15世紀ヨーロッパを舞台に当時異端とみなされていた<地動説>を命をかけて追究した人々の物語。
知識のバトンや希望を次の人に繋いでいく。それは作者・魚豊先生のデビュー作『ひゃくえむ』のリレーのようでもあります。
この漫画の良さは、キリスト教が支配する中世ヨーロッパという今の倫理観からすると理不尽極まりない環境の中、真実を追う中で異常なまでの逆境の中、登場人物のセリフがカッコイイ!
「あなた方が相手にしているのは僕じゃない。異端者でもない。ある種の想像力であり好奇心であり・・・それは畢竟、知性だ。」
「不正解は無意味を意味しません」
「感動は寿命の長さよりも大切なものだと思う。僕の命にかえてでも、この感動を生き残らす。」
「でもそんなのを愛とも言えそうです」
「この世は最低というには魅力的過ぎる」
〇コミック完結告知:https://youtu.be/xqo6Ev8zgKk?si=Rr8AzCarFZY21-7K
●仕事に効くポイント
仕事の中で難題にぶつかったとき、すぐには解決できないかもしれません。
しかしあなたの課題感を次世代(もしくは未来の自分)につないでいけば、解決できるかもしれません。
短期的な視野に囚われて、仕事の結果がでないことに心を病む必要はありません。
あなたの理想や信念は次の世代に継承されて行くことでしょう。
<レベルE>
富樫義博先生の、『幽遊白書』と『ハンターハンター』をつなぐ時期に週刊少年ジャンプに月イチ連載された珠玉の作品。
「現在地球には数百種類の異星人が飛来し、生活している。そのことに気づいていないのは地球人だけ――」。
という設定の中、様々な物語が詰め込まれています。
・高校野球
・異星人の結婚
・ゲーム世界
等々
〇アニメPV:https://www.youtube.com/watch?v=iWIEvASicIM
●仕事に効くポイント
世の中は多様性の時代です。社内外の隣人それぞれにも、生存のための理屈があります。
社内外のオジサンで意味不明なことをいっていたりするのはなぜなんでしょうか?
きっと彼らは異星人で彼らなりの生存のための背景・文脈があり、それは貴方のそれとは違っています。
相手の背景を理解しようと努力することがコミュニケーションなのです。