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【代表インタビュー】「自分がしてきたように、面白いことにはどんどんチャレンジをしてほしい」3Steadyが目指す「衣・食・住」のすべてのものが揃う空間作りとは

「これまでの繋がりや経験、いま一緒に働く仲間を生かして、予想だにしないことが生まれたら面白い」と語るのは、3Steady代表取締役の近藤さん。これまでに正社員として10社、アルバイトや副業も含めると20社を超える企業でさまざまな経験を積んでいます。

そんな彼がライフスタイルを軸にした3Steadyを起業した理由はなんだったのか、どんな想いを大切に運営しているのか。これまでのキャリアと共に詳しく伺いました。

近藤 真彦/代表取締役

アパレル専門学校卒業後、アパレル販売、ファッションデザイン、不動産仲介、カフェなど衣・食・住に関わる企業10社以上で経験を積む。その後、ライフスタイルを軸とした株式会社3Steadyを設立。

「アパレル業界の理想と現実とのギャップに苦しんだ」20社を超える企業で自分探し

ーー本日はよろしくお願いします。近藤社長は、これまでに10社を超える企業で正社員として働かれていたと伺っています。

アルバイトや副業で関わった企業も含めると20社を超えると思います。高校生の頃からファッションが好きで、服飾系の専門学校に行って勉強していました。

卒業後も「アパレルの世界で一生絶対食べていくぞ」という気持ちで、NAUTICAやZARAなどでアパレル販売員として働いていたのですが、理想と現実とのギャップに苦しんでいたんです。

アパレル販売員は生活が成り立たないぐらい薄給だったので、カフェやバーでも働いていました。結婚したときや子どもができたときのことを考えると、いまの働き方は続けられないと思い、アパレル業界から離れることを決めました。

ーーそこからアパレル業界以外の仕事をされた?

アパレルから離れたときは、頭が真っ白になってしまっていて。ただ生活するために働く必要があったので、生活資金確保と自分探しを目的に、さまざまな仕事をしていました。

介護、土木、サービス業など、複数の仕事を掛け持ちして働いていましたね。営業スキルを身につけるために、車の買取営業や住宅リフォームの営業などを行っていた時期もあります。

ーーその後は、再びアパレル業界に戻って来られたですよね。

アパレル販売員として正社員として働きつつ、不動産の営業を副業で行っていました。副業はフルコミッション制で、本業終わりや休日を活用して、ほぼ休みなく働いていたと思います。

アパレル業界に戻ってくる前に、不動産仲介の会社でも働いていたことがあったため、副業ではそれなりに結果を出せました。それで報酬が上がってきて、「法人成りした方が節税できるんじゃないか」ぐらいの軽い気持ちで、起業しました。

「助け合いの精神を」これまでの経験や人との繋がりを生かすために衣・食・住の巨大産業で起業

ーー勢いで起業を……とはいえ、「衣・食・住」という巨大産業で起業をするのはハードルが高かったのではないでしょうか?

借り入れやVCなどは一切行わず、自己資本で起業しました。アパレルの在庫の仕入れ、店舗改装費、保証金などで合計1,000万円以上の経費がかかりましたが、不動産事業で出た利益を全部投資して、立ち上げました。そのため、そこまでハードルは高く感じなかったです。

ーー上手くいっていた住だけではなく、衣・食の領域にまで事業を展開されたのはなぜですか?

自分が経験してきたことを全部内包するような会社にしたかったからです。そうすれば、繋がっている人たちに助けてもらったり、こちらが助けたりもできるじゃないですか。

実際これまでに働いてきた会社の人たちほぼ全員と繋がり続けていて、起業のときから今に至るまで、さまざまな面で協力してもらっています。例えば弊社で展開しているkorc(コルク)というアパレルブランドでは、Tシャツのデザイナーの仕事をしていたときの上司に頼んで、服を制作してもらっています。

ーー過去に築いた繋がりを大切にされていらっしゃるんですね。

ぼくは寂しがり屋なんですよ。常に繋がっていたいというか、一度できた縁が切れてしまうのが嫌いで。いまは「個の時代」と言われていて、昔みたいに近所の人が助けてくれる社会ではなくなってきていますよね。

そんな時代だからこそ、繋がりを大事にしていけば助け合いの精神が生まれるんじゃないかなと。古き良き文化のようなものを生かして会社を運営できたらと思っています。

あと「衣・食・住」で起業しようと思ったもう一つの理由として、ロールモデルがいたということもあります。美容院から始めて、雑貨屋、アパレルショップ、カフェなどがある複合的なビル1棟を丸々運営されている方なのですが、このような一つの建物に様々なジャンルのものが共存している世界観が好きで。現在は、弊社がその方の事業を継承するということで話が進んでいます。

名古屋天白シーズナルラボ、美容院,ライフスタイルショップ
シーズナルラボは、名古屋天白区で美容院、美容室とアパレルと雑貨とカフェを通じてトータルで似合せを提案するライフスタイルショップです
https://seasonal.jp/
上記で説明しているサービスサイトはこちら!

2つのコンセプトに込めた思いと地方創生に携わる理由

ーー事業継承される予定なんですね。3Steadyでは「しっかりと1歩1歩進む」「古いも不要も生かしたい」というコンセプトを掲げていらっしゃいますよね。ここに込めた想いを伺いたいです。

「しっかりと1歩1歩進む」に関しては、一人との出会いやひとつの経験を生かすように企業を運営していきたいという想いからです。お客様に対しても同じで、新規で1万人のお客様を集客するよりも、既存の100人のお客様一人ひとりを大切にした方がいいと考えていて。

例えば弊社の考え方に共感し、ファンになってくださる方が一人いれば、衣服を買うときも、食事をするときも、住まいを探すときも利用してくれる可能性があるじゃないですか。要は、ライフタイムバリューが上がるわけです。そちらのほうが持続的に事業を展開できるだろうなと考え、「しっかりと1歩1歩進む」という価値観を大切にしています。

「古いも不要も生かしたい」というコンセプトは、ぼくが幼少期から古いものに囲まれて育ってきたことが関係しています。実家が築100年になるような古い家でしたし、祖父母や曾祖父母とも一緒に住んでいて、家にたくさん古いものがありました。そのような環境で育ったからか、古いものには温もりを感じられるようなイメージがあるんです。

アップサイクルやサーキュラー・エコノミーという言葉を最近よく聞くようになりましたし、時代的にも持続可能性は注目されているので、弊社のブランドイメージの向上につながるのではという戦略的な考えもあって、掲げています。

ーー古民家カフェを運営したり、古い住宅のリノベーションを行ったりして、地方創生にも力をいれてらっしゃいますよね。

2022年の3月に卒業したのですが、4年前から京都芸術大学に通信で通っていて、何度か京都へ行く機会がありました。その時に、過疎化が進んでいる地域が芸術で町おこしをしている取り組みを知って。地元である愛知県でも同じようなことができないかと考え思いついたのが、カフェでした。

それでお店を開ける物件を探すために、飛び込みで営業を行い見つかったのが、豊田市足助町にある古民家でした。足助町にはコーヒー屋さんは既にあったので、紅茶カフェ「tea cafe khaki」をOPENすることにしました。

ーー大学にも入り直されたたんですね。ここまでお話を伺ってみて目の前のチャンスに対して、素早く取り組んでこられた方なんだなと思いました。

直感で動くタイプかもしれません。動いた先での人との出会いや経験がすべて今に生きているので、行動して良かったですね。一緒に働くメンバーに対しても、やりたいことを発見するためにさまざまな経験を積んでほしいと思っていますし、やりたいことが見つかったときにバックアップできるようにしたいと思っています。

関わった人がどうすれば楽しく、かつ最大限チャレンジできるのかは常に考えています。そのため選考を行うときには、「将来どんなことをやりたいのか」とよく質問します。

「縁が切れるのはもったいない」関わる全ての人とシナジーを生み、面白いと思えることを

ーー経営をされるうえで大切にされている価値観はどのようなものでしょうか?

関わる全ての人と繋がり続けられたらと思っています。たとえ会社を辞めて仕事上の付き合いがなくなったとしても、縁が切れてしまうのはもったいないと思うんですよね。繋がり続けていれば、どこかでお互いに助け合えることがあるかもしれません。そういう可能性を信じていたほうが、面白いと思うんです。

ーー確かにこれまでの繋がりから、シナジーが生まれたら面白いですね。今後3Steadyが目指す姿を教えてください。

最終的には、「『衣・食・住』のすべてのものが揃う」ようなお店を運営できればと思っています。そのためには一緒に働く仲間ももっと必要です。現在は社員数が4人、アルバイトが12人の組織です。社員、アルバイト合計で50人ぐらいの組織を目標にしています。

ーー「『衣・食・住』のすべてのものが揃う」お店を作るには、さらに多くの仲間が必要だと。

それぞれが自分の経験を生かして、足りていないものをどんどん追加していってもらえたら嬉しいです。全く別の経験をされている方同士が弊社で繋がって、予想だにしない事業が生まれたらとても面白いなと思っています。そのため、意見はどんどん言ってほしいですし、チャレンジもどんどんしてもらいたいです。

住の事業が非常にうまくいっているので、その余剰を他に回す余裕が弊社にはあります。そのため、そのお金を使って「衣・食・住」に関わる面白いことにどんどんチャレンジしてもらえたらと。ここが弊社の強みの一つだと認識しています。

ーー近藤社長も想像がつかないような事業が、仲間同士の繋がりから生まれると面白いと思われているんですね。

そのために、社員やアルバイトが学びたいと思ったものに対しては、福利厚生として会社側が負担をするようにしています。インテリアコーディネーターや宅建の資格、フォトショップ・イラストレーターの教材費などです。学びの時間も業務時間内にとっていいという文化があるので、学びながら働けるという点も3Steadyの大きな特徴です。

ーー学びながら働けるのはとても魅力的ですね。どのような方と一緒に働きたいと思われていますか?

新しい事業を提案できたり、自分のやりたいことを勉強しながら働けたりする環境なので、自主的な方がいいですね。受け身な方だとお互いにとってミスマッチかもしれません。やりたいこと、学びたいことがあって、新しいことにもどんどん挑戦できる方なら、面白く感じてもらえると思います。

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