カイタクの働き方や価値観を、最前線で活躍するメンバーの言葉で伝えるインタビューシリーズ。
今回は、エンジニア実務未経験で最先端技術を駆使した開発環境に飛び込み、活躍されている近藤健太郎さんにお話をお伺いしました。
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カイタク株式会社
エンジニア 近藤健太郎
2025年1月入社
「憧れ」から独学で切り拓いたエンジニアキャリア
ーー近藤さんの学生時代や、これまでのキャリアについて教えてください。
北海道で生まれ育って、中学・高校時代は、地元で行われていた活動に積極的に参加していて、そこでリーダーもやっていました。
高校では英語の勉強が好きだったため、大学は北星学園大学の英文科に進学しました。
当時、周囲から勧められたことや、明確な夢がなかったことから英語の教員免許も取得しましたが、自身の選択肢の一つに過ぎませんでした。
大学在学中は就職活動に注力できないまま卒業したので、学生時代からアルバイトをしていた英語の塾講師を卒業後も継続し、その後、外資系の大手スポーツブランドのコールセンターで初めて社員として3年間勤務しました。
当時の上司の方がプログラミングを少しやっていて、単純な業務を効率化するツールを作っており、元々私自身も何かを効率化することが好きだったこともあり、その姿を見て憧れを抱きました。
コールセンターでの勤務と平行してUdemyやYouTubeで独学を始め、さらにChatGPTなどのAIも駆使しながら勉強していました。
少しずつ知識を深めたタイミングで、私が所属していた部署内で利用するツールを開発したのですが、その際に周囲からもらったフィードバックが嬉しく、やりがいを感じたことを今でも覚えています。
この経験がエンジニアを目指すきっかけとなり、今思えば初めて“やりたいこと”を見つけた瞬間だったと思います。
3年後、在籍していた部署が解体されることになったことをきっかけに、自社開発の計画がある会社からお誘いをいただき、転職しました。
ただ、残念ながら社内事情で自社アプリの開発は見送りになってしまったため、結果的に自社内のWebサイトやLP制作、SEO対策など、Web制作寄りの業務を担当していました。
入社してから2年後、30歳を手前にこの会社でも部署が解体されることになりました。
私自身「エンジニアとしてもっと成長したい」というキャリアの危機感もあったため、それを機に転職を決意し、現在のカイタクへ転職しました。
未経験からでも圧倒的な成長と安心を
ーーどのようにしてカイタクと出会いましたか?
出会いはWantedlyです。
①実務が未経験でも開発に挑戦ができる②スキル向上が見込める③北海道から参画できるという会社様を探していたのですが、札幌ではなかなか自分に合う企業が見つかりませんでした。
そこで東京の企業まで視野を広げて探してみたところ、カイタクに出会いました。
カイタクはフルリモート出勤のため、現在は北海道から東京の案件に参画しています。
ーー入社の決め手はなんですか?
「成長ができること」と「社長に出会ったこと」が大きな決め手になりました。
1つ目の「成長できること」は1番に求めていたことだったので、転職の軸として非常に重要でした。
エンジニアとしてのキャリアパスにしっかりと乗りたい、フルスタックなスキルを磨きたい、という思いが特に強くありました。
その中でもカイタクはスクラム開発を重視していて、一人一人が専門性を極めるよりも、ジェネラリストとして一気通貫に開発に携わることを打ち出していたので、自分とマッチしているな、と感じました。
2つ目は「社長に出会ったこと」です。
面談の際に、社長から直接スキル的な強みや弱みをその場で分析してもらったのですが、こちらが1言ったら10理解してくれる状態で話がぽんぽんと進んでいって、分析力の高さに驚きました。
自分の強みや弱みを的確に指摘いただき、次にやるべきことや、読むべき書籍まで具体的なアドバイスをもらうことができました。今までアドバイザー的な存在がいなかった自分にとって大きな気付きがある面談で、「ここなら成長できる」と感じた瞬間でした。
加えて、社長がエンジニア出身でなくても深い知見を持っており、ビジネスサイドと技術サイドのギャップを感じなかった点も安心感がありました。
結果としてカイタク以外にも2社内定があったのですが、この2点が決め手となり2025年1月にカイタクへ入社しました。
フルリモートでも不安なくチャレンジできる「挑戦環境」
ーー現在の業務内容や役割を教えてください。
自社プロダクトの開発に携わっています。
電話の受発信を行ってAIが会話をしてくれる「スパ電」というAIエージェントの開発を、入社当初から担当しています。
元々自身がコールセンターで働いていた経験からも、非効率を改善してくれるものという意味ですごく必要性を実感しています。
様々な会社様との商談からも様々なニーズがあることを把握しているので、多くのことを拾い集めながら開発に取り組んでいます。
また、開発ではスクラム・アジャイルを踏襲しており、ジェネラリストという考えが根底にあるので、インフラ側から設計まで幅広くやっています。
フルスタックなスキルを磨きたいという想いを実現していける最適な環境だと、今改めて実感しています。
もし分からないことがあっても、チームで解決していける体制があります。
会社自体が、AIツールをどんどん使っていこうという風潮なので、AIも活用しながら自分で解決できないか試してみることを大切にしています。
業務は全てリモートで行っているのですが、毎日の朝会で悩み事や困り事は必ず確認できますし、必要によっては一部メンバーでペアプロに近いことをして解決していくこともあります。
ーー日々の業務におけるやりがいは何ですか?
一番はビジネスサイドを通じて、お客様からの「スパ電を使いたい」「こういう機能を使いたい」などの好評の声を聞けることです。
実際の生の声を聴くと、「自分は価値のあるものを作っているんだ」と実感できるので、それがモチベーションのひとつになっています。
また、日々エンジニアとしての成長を感じることが多いこともやりがいです。
例えば、私は独学だったことから、正直インフラ領域に対してはやや苦手意識がありました。
ただ、実際にインフラ領域にも触れて試行錯誤しながら挑戦を重ねていくうちに、未知のものに対する抵抗感がなくなっていきました。
苦手が少しずつなくなっていくことで、自分の成長を強く実感できて嬉しかったです。
常に壁があって、それを乗り越え続けることで成長ややりがいを感じられると考えているのですが、カイタクにはそういう環境が常にあるので良い意味で刺激的な毎日を過ごしています。
ーー実際に成長を実感した出来事や経験を教えてください。
入社当時はGitHubで自分のコードを出してレビューが通らなかったりしたのですが、スムーズにマージされる機会も増えました。
全く理解が追い付かなかった問題が出されたとき、「どうしよう」と焦っていたのですが、今はその連続すぎて抵抗感がなくなってきたと感じています。
その経験から、未知のものに立ち向かえる免疫は結構大事だなと思いましたし、それが身につく環境だなと思いました。
ーー刺激的な毎日の中でも、今までで最も印象に残っているプロジェクトは何ですか?
PO(プロダクトオーナー)である社長からのオーダーがきっかけで、AIとリアルタイムに会話ができるシステムを仮作成したときのことが一番印象に残っています。
出来上がりの精度が高く、みんなで感動し、現在のスパ電の主力機能として開発していくこととなりました。
開発したものにみんなで盛り上がれるのはカイタクならではの魅力だなとも思います。
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フルリモートで北海道の自宅から参画
「常に最先端の技術に触れている」からこその挑戦
ーー最先端の技術環境の中で、工夫していることはありますか?
カイタクでは、私が入社して間もなくAIを中心に据えてプログラミングしていく方向性の「AI駆動開発」が取り入れられ、AIは普段から積極的に活用しています。
AIは日々アップデートされていくので、社内でもAIの情報を共有できるチャネルもあります。
隔週で「AI知見共有会」というものも開いていて、毎回エンジニア同士で新たな発見や試したものを共有しあいキャッチアップをしています。情報は常に最新を追うように、個人としてもチームとしても心がけています。
今後も様々なAIエージェントを使っていく機会は多いと思いますが、個人的には全部に共通する癖のようなものがあるのではないかと思っています。
その癖に注目して、プロンプトエンジニア力をつけることを意識しています。
私はエンジニアとして未経験からスタートしましたが、AI駆動開発を身に着けたらアウトプットに関しては他の方と張り合えるくらいまで成長できる可能性があると感じています。
ーー今後挑戦していきたいことを教えてください。
AI駆動開発をチューニングし、今まで以上にスムーズに活用することでさらに高品質なアウトプットを出せるようにしていきたいです。
また、フロントもバックエンドもインフラも、専門性を高めていって早くフルスタックと自信を持って言えるレベルに成長していきたいという気持ちも大きいです。
どの言語に切り替えてもどんどんとキャッチアップできるような、もっと上のレベルへ成長してエンジニアとしての応用力をつけたいです。
将来的には、テックリード的な方面になっていきたいと思っています。
他には、急にAIがサービスを停止しても動ける自分でいたいです。
技術責任者の牛頭さんが、「AIはあくまで補助でもあるわけだから、自分でできないことをAIにやらせることは違うよね、AIにやらせることは自分でもできないとおかしいよね」と言っておられたのですが、その言葉の通り、AIにできることは自分でもできるようになりたいと思っています。
フルリモートでも高いチームワークを
ーー現在近藤さんが所属しているエンジニアチームの雰囲気はどう感じますか?
とにかくプログラミングが好きなメンバーが集まっていて、「好きこそものの上手なれ」を体現していると感じています。
メンバーは全国各地で勤務しているのですが、週に1回みんなとオンラインで顔を合わせて、最近あった出来事を話しています。
住んでいるところはバラバラですが、みんなゲームが好きなことは共通しています。
また、社長が恐らく四六時中色々な情報をキャッチアップしており、「たった先ほどAIのこのモデルが出たよ!」といった共有が多くあります。社長は元々海外にいたこともあり、海外からの発信もすごく敏感にキャッチアップしていて、もしかしたらエンジニア以上にキャッチアップしているのではないかと感じています。
そんなリーダーがいるのはとても心強いです。
ーーフルリモートでの業務におけるチーム内でのコミュニケーションの取り方を教えてください。
基本的にはSlackのテキストベースのコミュニケーションをとっていて、特段事情がなければ個人DMのようなクローズドなやりとりはしないようにしています。
みんなで各自の置かれている状況や悩みを共有できることを大事にしています。
フルリモートのため、コミュニケーションを円滑にやっていくことを重要視しています。
社内でも”Slackはこういう風に使ってね”という決まりがあるので、それに則って使用しています。必要によってもっとテンポよく話したければ、ZoomやGoogleMeetを使って話すこともあります。
その社内ルールを守って使うことによって、遅延もなく効率的にコミュニケーションをとれているなと実感できています。
ーーそんなカイタクのエンジニア組織の好きなところはどこですか?
とにかく技術を広く、深くキャッチアップしているところが良いと感じています。
他で働いているエンジニアの話を聞くと、会社で古い技術を使い続けているなんてこともよく聞くので、そういう環境と比べるとカイタクは真逆にいると思います。
新しいトレンドをどんどん取り入れていくスピード感やフットワークの軽さがあるので、一人だと腰が重くてやってないだろうなということもチームで積極的に取り組むことができていることはとても有難いと思っています。
ーーカイタクにおける教育体制を教えてください。
魚を与えるのではなくて、魚の釣り方を教えるようなスタイルが一番重視されて、自己解決能力を大切にしています。
その際に、AIツールを使って解決に導いていくことも推奨されています。
読書会も定期的に実施しています。
課題としてメンバーが読むものを一つ決めているのですが、それぞれ着眼点が違ったり学んだことだけではなく疑問点も聞けるので、そこから得られる成長もあると思っています。
このように社内で読書が推奨されており、技術的なものだけでなく、開発のマインド的な本もあります。
具体的には、時代が変わっても変わらない普遍的なコーディングの美しいスタイルとは何かとか、スクラムに通ずるルールは何かみたいなものを扱っている本が多くあります。
フルレンジ×フルスタックが生み出す成長
ーーフルレンジ/フルスタックに開発に関わることへの魅力を教えてください。
一言でいえば、とにかく刺激的で、とにかく成長を求めている人には最適だと思います。
もちろん全然分からない壁にあたることもありますが、案外他のメンバーも同じ壁にぶつかっていたりするので、協力して乗り越えていくのが楽しみです。
少し話がずれるかもしれませんが、プライベートでピアノをやっていて、ただピアノだけ弾いているよりも、ギターやベース、ドラムなどもやってみたり、音楽理論も学んでみたり、音響とかもやることで、ピアノ単体のスキルが上がったなと個人的には感じています。
結局サービスは全部関わりあってるので、何かひとつのことを極めたいと思った時も、関係する周辺知識も磨きつつ専門性を追求した方が、結果的により高みを目指せて、大局観を身に着けることができると思っています。
AI時代だからこそ求めるカイタクで共に働く仲間像
ーー最後に、どのような人に入社してほしいですか?
開発することが好きで、AI技術をキャッチアップして楽しめて、オーナーシップを持ってサービスを一緒に発展していける人が来てくれたら嬉しいですね。
逆にオーナーシップを持っていないとスクラム開発はなかなか難しいと感じています。
チームワークを大事にしているからこそ、自分のこと以外も自分事のように捉えて取り組んで、常に仲間と上を目指して欲しいです。
サービスがうまくいったときなんかは、一緒に喜べる人に是非来ていただきたいと思っています。