【9割間違う】プレイングマネージャーを目指す人へ
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株式会社クリエイティブテックスタジオがお届けする、【マネジメント虎の巻】シリーズ!
弊社はシステム開発領域のPMを生み出す会社として日本一といっても過言ではないほどのノウハウを持つ、プロジェクトマネジメントのプロフェッショナル集団です。
門外不出・社外秘のマネジメント方法論ですが、その一部をご紹介していきます!
今回のテーマは、『良いプレイングマネージャーと悪いプレイングマネージャー』。
プレイングマネージャーという働き方をよく耳にしますね。プロフィールに目指す働き方として記載されている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その働き方は理想的なマネージャー像とも合致するのでしょうか?ぜひ最後までご覧ください!
◆本コンテンツのゴール
良いプレイングマネージャーと悪いプレイングマネージャーについて知り、プロジェクトにプラスになる立ち回りを理解する
◆こんな方にオススメ
・プレイングマネージャーを目指している方
・自分はプレイングマネージャーだと思う方
◆「良いプレイングマネージャーと悪いプレイングマネージャー」
PMでありながら、マネジメントだけでなく現場業務も行うというタイプのマネージャーをプレイングマネージャーと呼びます。
自称プレイングマネージャーは多くいますが、そのうち90%は良いプレイングマネージャーではありません。
マネージャーの役割
まず、良いプレイングマネージャーと悪いプレイングマネージャーについて考える前に、マネージャーの役割について改めて確認します。
マネージャーの業務は、その名の通りマネジメントです。では、マネジメントとは何かというと、自分のプロジェクトに対して計画を立てて、計画通りに実行し、適宜モニタリングを実施、問題があれば解消すること。
これがプロジェクトマネージャーの最優先の業務です。そして、マネジメント業務は絶対に他人に委任してはならないのです。マネジメントができていなければ、まずマネージャーとして失格です。
しかし、プロジェクトマネージャーの最優先事項であり、他人に丸投げせずに行うべきマネジメント業務を充分にこなさず、いちプレーヤーとしての業務も兼務している人を指してプレイングマネージャーと呼んでしまっているケースが多くあります。これが「世の90%は悪いプレイングマネージャーである」理由です。
プレイングマネージャーは必要か
そもそもプレイングマネージャーがなぜ存在するのかというと、プロジェクトにおいてプレーヤーが不足しているからです。プロジェクトに十分な人員がいれば、プレイングマネージャーは必要ありません。
プロジェクトのリソース不足は、もちろんどんなプロジェクトで発生する可能性がありますが、解決する方法はたくさん存在します。
例えば、他のプロジェクトから人手を借りる、外部から業務委託や正社員雇用で人材を確保する、プロジェクト内で人材育成を行うなど、マネージャーが選択することのできる手立ては少なくありません。
取りうる選択肢のいずれをもってしても不足を補うことができなかった場合に、最終手段としてマネージャーがプレーヤーとしても稼働する、つまりプレイングマネージャーになるという方法があります。
悪いプレイングマネージャーは、プロジェクトのリソース不足を自分の稼働で補うことを安易に選択し、最終手段であるという認識を持ちません。マネージャーの最優先の業務はあくまでマネジメントです。この考えが抜け落ちているようであれば、そもそも良いマネージャーではないのです。
マネジメント業務を遂行できなければ、プロジェクトの成功や失敗に対する責任を果たすことはできません。したがってマネージャーは絶対にこれを完遂する必要があります。
良いプレイングマネージャー
良いプレイングマネージャーとは、マネジメント業務を十分に遂行できている状態で、それでも余裕がある場合にプレーヤーとしての業務を兼ねている人です。
自分はプレイングマネージャーであるという方は、今一度本当にマネジメント業務を疎かにしていないか自問自答してみることをお勧めします。問題がなければあなたは良いプレイングマネージャーと言えるでしょう。
なぜ悪いプレイングマネージャーが生まれてしまうのかと言えば、大抵の場合マネジメントというタスクの業務量や範囲を過小評価しているからです。自分を悪いプレイングマネージャーだと思っている人はいないでしょうし、マネジメント業務もきちんと実施できていると考えているでしょうが、その実マネージャーとしての業務範囲を網羅できていない人が多いのです。
PMBOKに書かれているプロジェクトマネジメントの9つの要素と照らし合わせてみると、自分がそれらの要素をすべて網羅したマネジメントを行えているかチェックしやすくなります。
※プロジェクトマネジメント9つの要素についてはこちらから
プロジェクトでリソースが不足している場合、そのリソース不足を安易に自ら埋めようとしないことが重要です。マネージャーとして、外部から調達すること(調達マネジメント)や人を育成すること(リソースマネジメント)など、マネジメント手法を使って不足を解消することを優先目標とし、それでも解決しない場合に自分がプレイングマネージャーとなることを検討しましょう。
プレイングマネージャーになることを回避することこそが、優秀なマネージャーへの道であるとも言えるかもしれません。
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