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【CFOインタビュー】累計100億円以上の資金調達を支援した鈴木さんが、Priv Techとの伴走を決めた理由とは?

こんにちは!Priv Techで採用をお手伝いしている山本です!

Priv Techでは、会社の雰囲気や中で働く人を知ってもらうために、メンバーインタビューを実施しています。

今回は、CFOに就任された鈴木さんにお話を伺いました。

名 前 :鈴木 吾朗(48)
就任時期:2022年9月1日

大企業・ベンチャーそれぞれの財務に携わった経験を活かし、独立へ。

ーまずは、簡単にプロフィールをお願いいたします。

2022年9月より、Priv TechのCFOに就任しました、鈴木吾朗です。

株式会社リンクスを経営していて、レンタルCFOというサービスを提供しています。

よろしくお願いいたします。

ーこれまでの経歴を教えてください!新卒ではどんな会社に入社されたんでしょうか?

三菱重工業(株)という大手メーカー系の会社に入社しました。工場がたくさんあるんですが、その中で僕が配属されたのが飛行機とロケットを制作している事業所でした。そこでは主に、プロジェクト別の予算管理や、新規事業である純国産ジェット機生産の数値計画の策定等に携わりました。

10年ほどそこで働いていたんですが、30代を目前にして「このまま大企業でサラリーマンを続けても、自分が経営判断にはほとんど関われず、上の指示をこなすだけではないか」ということにふと、疑念を抱きました。

ーそうだったんですね!その後はどんなキャリアを積まれたのでしょうか?

ベンチャー企業に転職をし、ネット広告代理店やアプリ開発など色々な企業で財務マネージャーやCFOを経験しました。その中でも、株式会社gumiでの経験は僕にとってすごく刺激的でした。

gumiは2014年に上場したソーシャルゲームの会社ですが、僕が関わり始めた2010年3月時点では社員数10名程度の小さな会社でした。会社のバックオフィス体制も全く整っておらず、社長自らATMから給与や外注費を支払っている話を聞き、「ここからスタートか!!」と驚いたのを覚えています(笑)

そんな状態からCFOとして参画し、半年後の2010年9月に社員数120名にまで急成長したんですよ。さらには、同じく9月にグリー株式会社と資本業務提携をして約4億円の調達を調達しました。

僕は、2014年の上場前に卒業させてもらいましたが、2010年に10名だった組織が2012年時点で海外にも3つの拠点を構え、全世界で計800名もの組織が出来上がったんですから、すごいですよね。そんな急成長のタイミングで一緒に伴走させてもらったので、僕にとってもすごく良い経験になりました。

ー4億円!社員数10名から2年で800名の組織というのも、信じられないくらいの急成長ですね!

そうですね。その後はもう1社ベンチャー企業の第二創業に関わり、2015年に独立して株式会社リンクスを立ち上げ、現在に至ります。

リンクスは、設立当時、僕が三菱重工やgumiでバックオフィスをしていた経験を必要としてくれる起業家の方が複数名いて、スポットでサポートさせていただいていました。資金調達ニーズがある会社の非常勤CFOのような関わり方ですね。

ー鈴木さんのキャリアにおいて”財務”がキーワードになっていると思うのですが、新卒で入社された三菱重工はキャリアプランを考えた上で入社されたんでしょうか?

実は、新卒で入社するときは全くキャリアプランを考えていなかったんです(笑)その当時は終身雇用が当たり前の世の中だったので、とりあえず潰れない会社をという観点で入社しました。

元々、人と会うことや営業が好きだったので、バックオフィスはむしろ全く興味がなかったんですよね。ただ、社内外に対して「数値を使い定量的に説明し、説得する」というのがすごく面白くて、気づけばこの業界にどっぷり浸かっていました。

大学の専攻も経済言論のゼミだったので、簿記・会計・経営等は全く関係なかったですね(笑)

ーそうだったんですね!ちなみに、リンクスは周りからの後押しもあって設立されたんでしょうか?

そうですね。リンクスを設立する前は、ちょうどgumiやTORICOという会社でフルコミットで働いていた時期でした。ただ、その業務の傍ら知り合いの起業家から相談を受けて、創業時の融資や初期の投資家選びについて副業的にアドバイスしていて、これが思いのほか結果に繋がったんですよ。

それと同時に、複数社のCFOとして携わることによって俯瞰して色々な会社のビジネスモデルに関わることができるし、世の中を変えたいという強い意志を持った起業家の方を幅広く支援できるなと思いました。そう思って独立したのが2015年ですね。

創業7期目で、累計100億円の調達を支援!CFOのやりがいは、経営者と戦友になれること。

ー現在は創業7期目で計約200件、総額約100億円の資金を調達されたんですよね!

数字だけをみるとすごい金額だなと思われるかもしれないんですが、複数の会社を同時に支援することによって得られる相乗効果をうまく活用しています。

例えば、一つの金融機関で同時に複数社の融資を進める手続きをしてもらったり、事業会社に3社まとめて投資検討してもらったりとか。金融機関や投資家、事業会社の属性を把握しているので、その点でも調達に繋がりやすいんだと思います。

ー属性を把握した上で最適な提案先を選べるというのはたしかに強みかもしれませんね。リンクスでは他にどんなことをされているんでしょうか?

事業内容としては、シード期スタートアップ専門のレンタルCFOがメインで、その他に資金調達に関わる数値計画・資本政策策定、会社法実務など泥臭いことも支援しています。具体的には、企業価値評価や資金調達に伴い必要な資料の準備、株式発行の手続きなどがあります。

中でも、投資家や金融機関からのデューデリ対応は重要です。実はこれって社長や経験のない社員が対応するとすごく面倒なんですが、それを僕らに任せてもらうことで社内の業務負担を軽減することができます。

リンクスの強みは、様々な資金調達方法の中から、今の会社にとって最適な提案ができるところです。先ほどもお伝えしたように、資金を調達するのに必要なプロセスや勘所がわかっているので、事業計画を相手に合わせてカスタマイズするのも得意です。

例えば、金融機関向けの数値計画は手堅く赤字を出さないように、投資家に対してのものはハイリスク/ハイリターンのアグレッシブなものとしていく、などなど。僕も大企業のサラリーマンをしていたので、社内での稟議を通すために勘所がなんとなくわかるんですよね。なので、彼らが社内で通しやすくなるような資料を準備するようにしています。

僕らが資金調達面を支援させてもらうことで社長が本来集中すべき仕事に集中できるので、うまく役割分担ができているかなと思います。

ーズバリ、レンタルCFOのやりがいはどういうところにあるんでしょうか?

まず、資金調達は会社にとっての大きな成功体験になるんですよね。口座にお金が増えるって、結果として見えやすいじゃないですか。そういう経験をするとみんな喜ぶし、金融機関や投資家のお墨付きがもらえたような感じになるので社員も自信が付くみたいです。そうすると、僕が会社にとってのヒーローになれるんですよ(笑)

また、そういう成功体験をともにすることで、経営者ともすごく仲良くなれます。立ち上げ間もない資金繰りも大変な時期に、同じ苦労をして資金を調達できたという成功体験は、例えCFOが僕以外の人に代わった後でも戦友みたいな関係値がずっと続きます。その点はすごくやりがいを感じていますね。

ー戦友のような関係、素敵ですね!ちなみにPriv Techのことはどこで知ったんでしょうか?

元々、Priv Techを創業する前から代表の中道さんとは飲み友達でした(笑)中道さんがソフトバンクで新規事業立ち上げをしていて、そのプロジェクトに関わったのが最初の出会いですね。仕事も一緒にしつつ、飲みにも行く関係でした。

その後、中道さんがベクトルの子会社としてPriv Techを立ち上げるという話も聞いていて、当時から定期的に情報交換はしていました。そして、今年2月に中道さんがベクトルからMBOをするタイミングで、自然と関わらせていただくことになりました。

Priv Techへの支援を決めた理由は、事業の将来性と代表の人間性。

ーPriv Techを支援しようと思った理由は何かあるんでしょうか?

僕が支援するかどうかを判断するときに重視しているのは、マーケットが今後伸びていくかどうかと社長の人間性です。Priv Techの場合は、市場としてこれから伸びていくだろうと思いましたし、中道さんの人間性やこれまでのキャリアを考えても「ライフワークのアドテクを軸にしつつ、グローバルな個人情報同意のプラットフォームを作りたい」というのは納得できたので支援したいと思いました。

ーありがとうございます!ちなみに、鈴木さんにとって中道さんはどんな印象ですか?

人を巻き込むのが上手だなと思いますね。彼自身も推進力がありますし、人からサポートしてもらえる関係値作りをするのが上手だと感じました。周りが思わず助けたくなるような人柄ですね。

結局、事業を大きくする上で社長一人でできることには限界があるので、そういう意味で人を巻き込めるかどうかはすごく重要だと思っています。なので、その点はすごく彼の強みなんじゃないかと思っています。

ーPriv Techに対してはどんな印象をお持ちでしょうか?

フルリモートでありながらも、メンバーそれぞれのコミットメントが高く、スピード感を持って事業を進められているのがすごいなと思っています。

あとは、みんなそれぞれ何かを投げかけた時の反応がすごく早いので、コミュニケーションの部分でもうまく体制が構築できているなと思います。中道さんもメッセンジャーやslackで連絡すると即レスで返ってくるので、すごいなと思いますね。

ーPriv Techでの現在の役割(ミッション)を教えてください!

CFO就任のリリースが出たのは9月1日なのですが、その前から資金調達の準備をしていました。9月に無事5,550万円の資金を調達できたので、一つ目のミッションである「会社が成長するための安定した軍資金の確保」は達成できたと思っています。

また、資金を調達した今のタイミングは金融機関からみた会社の評価、いわゆる与信が上がっている状態です。なので、もう一つのミッションは、このタイミングをうまく活用して補助金や融資の獲得、次の協業につながるような金融機関との関係づくりを支援することできたら良いなと思っています。

ーありがとうございます!ここから少しプライベートの話に逸れますが、休日はどんな風にお過ごしですか?

現在は、土日も仕事をしています(笑)平日は色々な方と話す時間が多くなってしまうので、その内容をまとめるのがどうしても平日の夜か土日になってしまうんですよね。

ただ、平日の夜も経営者仲間と機会を見つけては飲みに行くこともありますし、疲れてゆっくりしたい時は、ひたすら動画コンテンツを2倍速で観ています。

ー2倍速なんですね(笑)動画はどういったものを観るんでしょうか?

YouTubeやNetflixで、ジャンルはビジネス系の動画や大河ドラマ、中日ドラゴンズの中継など様々ですね。最近だと、話題のドラマ「六本木クラス」を休日に一気見しました(笑)

あと、僕が結構好きなのが、上場企業の決算説明会の動画を観ることです。決算説明会は自社の状況を投資家に対して説明するものなので、その中に会社のこだわりが全て凝縮されているんですよ。なので、決算説明会の動画を観ることで効率良く情報収集ができたりします。

少し古い例なんですが、ソフトバンクの孫さんの有名な動画があります。

ソフトバンクはとある年に大赤字を出したんですが、その一方でソフトバンクのファンドが投資をしていた、中国のアリババが上場して大きく売却益を得られました。そのことについて、中国以外にもインドなど複数の国に仕込んでいますと説明する動画だったんですが、その中で面白い例えを使っていたんです。

孫さんは、その状況をイソップ童話の金の卵を産むダチョウの話に例えて、金の卵、つまり見込みのある会社自体に価値があるのか、金の卵を産むダチョウ、つまり見込みのある会社に目星を付け投資をするソフトバンク自体に価値があると考えるのか、という例えでうまく投資家の興味関心を引いたんですよね。

そういった良い事例もあるので、僕らみたいな資金調達を支援する立場の人や、将来CFOになりたいというような人にはとてもおすすめです。

ー最後に、CFOとしての意気込みをお願いします!

僕自身、プライバシーやセキュリティ業界での支援先がこれまでになかったので、ぜひPriv Techをこの業界のトップにしたいと思っています。そのために、財務面や営業面のサポートにコミットできたらと思っています!

ーありがとうございました!

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