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シリウスブログ Vol.6 「ΑΜRの容器サイズについて」

Photo by Trew on Unsplash

◆AMRに適した容器とは?

AMRの導入に際してロボット本体の機能や使用環境の他にも検討すべき重要な点が存在します。

それが「AMRでピッキングした商品を入れる容器についてです。

今回はAMR導入を検討される際の情報の一つとして容器に関する紹介と実際の検討プロセス上でやり取りする情報について触れますので皆様の参考になれば幸いです。
さて容器を検討する上で一番重要なことはピッキング対象となる商品の平均的なサイズや1オーダー当たりの出荷点数、発送時の配送方法といった自社の出荷傾向を掴むことです。以前紹介した物流ロボットの種類と特徴という記事の中でAMRと一般的に相性の良い条件として、【商品サイズが小~中程度、多品種小ロット、物量も小~中程度】といったものを挙げました。
参照記事:シリウスブログVol.4「物流ロボットの検討プロセスについて」

ロボットの相性や傾向は大まかに捉えられておりますので、明らかに条件に適合しないかどうか参考にされるのがよろしいかと思います。勿論条件に当てはまるかどうか判断できない、またはAMRについての説明を聞きたいという方がいらっしゃいましたらお気軽に当社までお問い合わせください。

◆容器と商品のサイズについて

続いて業務面から見てみると、容器サイズを超過してしまう商品がオーダーの中に含まれる場合、AMRでの搬送が難しくなります。欠品処理などと同様にピッキング作業中に「サイズ超過」という処理を備え付けの端末操作で行い、後続の工程で通常業務フローとは別の異常フローでの運用を検討する必要が生じます。異常フローが多く発生すると作業効率が落ちるだけでなく、作業品質の低下や働く作業者への負荷が増えるなど良いことはありません。このようなことが無いよう事前にAMRと自社商品や自社の発送方法との相性を検討しておく必要があるのです。

当社ではご検討されるお客様の平均的な商品サイズやピッキング方法をお伺いし、出荷オーダーの傾向を基に当社の容器と商品の相性良し悪しなどを一緒に検討していきます。一般的な当社標準の容器をご利用頂くことを想定した業務設計を行いますが、中にはお客様のニーズをより反映させた新規容器の開発に至るケースもあります。開発、製造も自社にて行っている為ケースに応じたフレキシブルな対応が可能です。今後も皆様のニーズを反映させた新規容器の設計・開発に力を注いでまいります。

当社標準の容器(間口)を使用する場合、縦 29cm x 横 19cm x 高さ8.5~16cm となるため、ヤマト運輸の宅急便コンパクト、大手運送会社の60サイズ箱に収まる物量感との丁相性が良さそうだと判断できるかと思います。商品サイズが間口サイズを超過したり、1オーダーあたりの商品点数が多い場合には折り畳みコンテナ(50ℓ or 75ℓ)やその他専用容器の設計・開発を選択肢に入れる必要があり、合わせてロボットが搭載可能な重量(※)にも目を配る必要があるでしょう。


世の中に流通する数多の商品の三辺サイズを計測・データ化することはその重要性と対極的に莫大な時間や労力を消費するため、特に取扱領域の広い物流業界においてはハードルの高い課題だというのは想像に難くないかと思います。昨今技術の進歩もあり、商品サイズを計測するソリューションが次々に生まれておりますが、それくらい商品サイズの情報は物流業界にとって価値のある情報として認知されてきているのが実情です。

当社としても数多くのお客様の案件に携わり、そこで実際の商品に触れることでより製品に磨きをかけて参ります。将来的にはその3辺サイズ情報を基にして皆様に機能提供できないか追求していきます。皆様との情報共有の場としてデモ環境をご視察頂ける当社の越中島ラボや導入企業様と提携してのAMR導入現場においての見学会なども企画して参ります。ご興味を頂きましたらお気軽にお問合せください!

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