「メディコムの社員ってどんな仕事してるの?」「そもそも入社の決め手は?」など、なかなか見えてこなかったメディコムの「人」に迫る連載。小見さんからのバトンを受け取ったのは、営業の矢島 潤さんです。
スペシャリストのいる環境に飛び込んで
私がメディコムジャパンに入社したのは、およそ2年前。前の職場の同僚が先にこの会社へ入社していて、声をかけてもらったことがきっかけでした。その時も製造メーカーの営業職ではありましたが、医療という分野には初めての接点を持ったことになります。
いざ入社してみて驚いたのは、スペシャリストがきちんと社内にいること。MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)の石鞍さんを始め、ただ数字を追い求めるだけではなく、根拠や学術的な背景をもってビジネスをするという風土が印象に残りました。
“感染管理をリードする”というミッション
一方で、実は戸惑ったこともあります。それは「感染管理をリードする」という当社のミッションに対して、私の配属されたコンシューマ事業部が一般のお客様を対象にするということです。病院や歯科医院を対象とする他部署と比較して、“感染管理”というところからは一番離れた場所にいるんじゃないかと、迷いを覚えました。
社内の研修を受けていても、医療現場で行われる感染対策と一般家庭で行われるそれとは、当然違うこともありますし、そういう部分では違和感もやむを得なかったような気がします。
ですが、これこそが後に自分の、そしてメディコムジャパンの強みだと気づきました。それは、一般向けの商材だけを扱っている多くの企業と違って、感染管理を第一線のレベルで行ってきた“プロのメーカー”としての話題を持ち出すことができるからです。
もちろん、一般家庭においても感染を未然に防ぐことは大切に違いありません。医療の世界でスタンダードとされていることを引き合いに出しながら、日常のフェーズに知識を落とし込むことで、他社との差別化の部分で大いに役立つと気づくことができました。
仕事のスタンスにも変化が生まれた
それともう一つ、この会社で気づいたことがありました。それは感染管理をリードするというミッションが、実は普段の仕事の上でも大事なスタンスを教えてくれたということです。
それは、「問題が起きる前に動くこと」です。
そもそも“感染”というものは、人間にとって目に見えないものです。目に見えないものに対して、それの侵襲が未然に、あるいは最小限に抑えられるように先手を打つ行為が感染管理のはずです。
そう、仕事も同じなんです。
これから市場がどうなるか、仕事でどんなことが起きるかは、決して目に見えるものではありません。ただ、何らかの出来事が起きる前に、良いことも悪いこともきちんと予測して、リスクやチャンスに対して先に手を打っていく。一見「感染管理」と距離があるように感じる仕事でも、このミッションを胸に刻むメディコムの人たちと働くことが、自分に大事な姿勢を教えてくれたように感じています。
私もまだ入社して2年半経たないほどで、勉強中のこともたくさんあります。ただ、昨年から東京の事務所長を任せていただいて、東京という大きい商圏をもっと盛り上げていきたいという思いが強くなりました。ビジネスとして盛り上げることもそうですし、それに伴ってこの事務所自体の規模も大きくしていけたら、働く人にとってもより良い環境に導けるのではないかと考えています。