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田中 里英
大学卒業後、不動産業界でフロント営業やリフォーム営業を経験。 その後、ビューティガレージグループのBGパートナーズに入社し、
営業管理チームにてバックオフィス業務全般に携わる。 現在は同チームの責任者として、問い合わせ対応や請求管理、マーケティング業務など幅広い業務を統括している。
はじめに
美容業界を支える企業として成長を続けるビューティガレージグループ。
弊社のメンバーには、多彩なキャリアを積み、強さとしなやかさを併せ持つ女性リーダーが数多く活躍しています。
本企画「女性リーダー特集」では、等身大のキャリアやリーダーシップに込められた想いを伺う全3回の連載をお届けします。
第1弾となる今回は、BGパートナーズ営業管理チーム責任者の田中さんです。
お客様からの問い合わせ対応や請求関連の管理、時には自社サイトのマーケティング
まで。営業を支える“縁の下の力持ち”の部署を率いています。
「チームと共に成長するリーダーでありたい」
そう話してくれた田中さんの、キャリアとリーダーシップの原点を伺いました。
「女性リーダー特集」第2弾では部署を飛び越えグループ全体を牽引する方が登場し、
最終回となる第3弾では業界を越えて影響を広げる経営層の方の視点をお届けします。
登壇していただく方の物語から、働き方とキャリアのヒントを見つけていきます。
キャリアの出発点
――これまでのキャリアについて教えてください。
新卒では分譲マンションの管理会社に入社し、営業として約1年間働きました。
その後、地元の茨城に戻り、戸建てのリフォーム営業を2年間経験しています。
私の父が不動産業を営んでいたこともあり、学生時代から不動産業界には自然と関心がありましたね。
大学時代には宅地建物取引士(宅建)を取得しましたが、その背景には
「大学生活でなにも専門性が残らないかもしれない」という焦りがありました。
宅建の資格そのものを業務で活用する機会は多くなかったものの、自発的に学び計画的に
取り組むことで、成果を形にした経験は今でも大きな糧になっています。
実家は戸建てでしたが、あえて未知の分野であるマンション管理に挑戦したのは、
知らない世界に飛び込むことで自分を成長させたいという思いもありました。
一貫して不動産業界に携わりながら、2020年9月にコロナ禍でBGパートナーズに入社をしました。
BGパートナーズとの出会い
――転職活動の中で、なぜBGパートナーズを選んだのでしょうか。
転職の軸は「不動産業界に関わり続けたい」というものでした。
当初は一般的な不動産会社を探していましたが、親会社であるビューティガレージを
知ったことで視点が大きく変わったのを覚えています。
美容と不動産を組み合わせた独自のビジネスモデルを知り、直感的に惹かれていました。
また、親会社のビューティガレージがコロナ禍でもECや物流を強みに業績を伸ばして
いる姿を見て「不況で崩れない、強い会社だ」と感じたのも大きな理由でした。
美容業界と不動産業界、両方に携われる環境はなかなかありませんし、ここなら自分の
経験を活かしつつ新しい挑戦ができると思いました。
営業管理チームの役割と進化
――現在の業務について教えてください。
営業管理チームは、問い合わせの一次対応や物件提案などのインサイドセールス、
請求書発行・入金確認といった経理的な業務、さらにはサイト改修やマーケティングまで幅広く担当をしています。
事務と聞くとのんびりしているイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際にはスピードが命だと思っています。
お客様からの問い合わせに即座に対応し、営業部門へスムーズに引き継ぐ。
そうすることで営業メンバーのスムーズな商談の流れがつくられていきます。
私が入社した当初はルーティン業務が中心でしたが、現在はメンバーが増えて4人の
チーム体制になり、役割分担や効率化を進めることで仕事の質が変わってきました。
LINEアンケートを導入して問い合わせ内容を自動集計したり、マニュアルを整備したりと、業務改善にも積極的に取り組んでいます。
責任者就任とリーダーとしての挑戦
――2025年6月に責任者に就任されました。どんな思いがありましたか。
これまでの人生でリーダー経験がなく、「自分で大丈夫かな」と率直にプレッシャーを
感じました。
ですが、”せっかく任せてもらえた以上は挑戦してみよう”と気持ちを切り替えました。
責任者になってからは”自分のタスクを終えること”以上に”チーム全体をどう動かすか”を意識するようになりましたね。
チーム全体でコミュニケーションを積極的に取るために、短いミーティングや
メンバーとのランチの時間を設けて、普段の仕事では出てこない会話や意見交換を大切にしています。
メンバー全員が話しやすい雰囲気をつくることで、新しいアイデアや気づきが生まれる。
それが長い目で見ると、チームの前進につながると思っています。
「伴走するリーダー」でありたい
――これから、どんなリーダーでありたいと思いますか?
私は”チームを引っ張るリーダー”というより”メンバーと一緒に成長するリーダー”
でありたいです。
まだまだ学ぶことも多いので、みんなから教えてもらうこともありますし、
「私についてきて」ではなく「一緒に考えよう」と言える存在でありたいと思っています。
おしゃべり好きでつい自分が話してしまいがちですが(笑)
今は意識して”聞くこと”を心がけています。
フラットな対話をすることでメンバーから新しい視点が出てきて、それがチームを動かす原動力になる。そんな循環をつくれるリーダーになりたいですね。
影響を受けた存在
――ご自身が影響を受けた方について教えてください。
父の存在はとても大きいです。
70歳近いですが、今も現役で不動産業を続けているんです。
父は地方に住んでおり、あちらでは都会よりも人とのつながりが濃く、口コミや紹介を
通じて仕事が広がっていきます。
父が今でも広告に頼らず仕事を続けられているのは「まずは相手のために動く」という
姿勢を長く貫いてきたからだと思います。
目先の数字や短期的な成果ばかりにこだわると、長くビジネスを続けることは難しい。
だからこそ、たとえすぐに契約にならなくても相談に乗ったり、相手の立場に立って親身に考えたりと、まずは信頼関係を築くことが何より大切だと教わりました。
そうした積み重ねが信頼を生み、「またお願いしたい」とか「知り合いを紹介したい」
といったご縁につながっているんです。
与えることで信頼が育まれ、その信頼がまた新たな機会として返ってくる。
このGIVE&TAKEのバランスが、目には見えない形でしっかり循環しているのを身近で見てきました。
そしてその循環こそが、長く続くビジネスの土台になるのだと感じでいます。
私自身も、そんな関係づくりを大切にできる人でありたいと思っています。
そんな父は、最近ボーリングに夢中で、マイシューズとマイボウルも買い揃え、
毎週通っているうちに、右腕だけが太くなってしまうほどです(笑)
趣味にも全力で取り組む姿から「楽しみながら続けることの大切さ」も学びましたね。
働き方とワークライフバランス
――働き方で意識していることはありますか?
メリハリをつけることです。
前職の営業時代は終電まで残業、休日出勤も当たり前でしたが、今振り返れば”ダラダラと働いていたな”と思います。
現在はタスクを細分化し、優先順位をつけて集中することで効率的に仕事ができるようになりました。今では残業もなくプライベートもとても充実しています。
大きな仕事も小さなタスクも一度リスト化し、時間を区切って取り組む。
そうすることで自然とオン・オフの切り替えができるようになりましたね。
感じた壁と乗り越え方
――女性としてキャリアを積む中で、課題や壁を感じたことはありますか?
BGパートナーズに入ってからは感じていませんが、前職の営業時代にはありました。
お客様から、若い女性だからと見下されたり、知識や経験不足を指摘されたりして悔しい思いをしたことがあります。
担当変更の挨拶に伺った際に『前の男性担当の方が良かった』と言われたこともありました。
当時は自信がなくて余計に辛かったですが、だからこそ人一倍努力して、知識や経験を
積み重ねて自信につなげていきました。
そうした経験を経て「壁はあるけれど、乗り越えることで新しい自分に出会える」と
考えられるようになったと思います。
今後の展望
――今後、どのようなチームを目指していきたいですか?
営業管理をサポート部門ではなく「攻めの部門」にしていきたいです。
我々のサポートで、営業活動そのものを加速させる存在になれたらと思います。
新しい仕組みも積極的に取り入れ、会社全体の進化を後押ししていきたいですね。
学生・若手メンバーへのメッセージ
――これから社会に出る若い人たちに伝えたいことはありますか。
「最初から完璧を目指さなくて大丈夫」です。
私自身も転職を重ねてきましたが、どの経験も無駄ではありませんでした。
遠回りや寄り道も、すべて今に繋がっていると感じています。
宅建を取得したこと、営業からバックオフィスに挑戦したこと。
その一つひとつが今の自分を形づくっています。
焦らず、自分のペースで、目の前のことに一生懸命取り組む。
それが自分らしいキャリアを築く近道だと思います。
おわりに
「伴走するリーダー」として、チームと共に成長していきたい。
田中さんの存在は営業管理という仕事の価値を広げ、チームの力を引き出しています。
”成果を生み出すのは仕組みや効率だけではなく、人と人との信頼関係”
そう話してくれた田中さんの挑戦は、これから社会に出る人やキャリアに迷う人に勇気を与えてくれるはずです。
次回の第2弾では、グループ全体を横断して事業を推進するリーダーが登場します。
”ひとりひとりの物語から、働き方とキャリアのヒントを考えていく”
全3回の連載企画です。