こんにちは!JOELで主にデザインを担当している西岡です^^
前回に引き続き、弊社社長の笹木にインタビューを続行しました!
学習に終わりはない
---弊社には「仮採用期間」ともいえるトライアル期間があります。その期間中のカリキュラムとして書籍学習があるのですが、どのような意図で取り入れているのでしょうか?
うちで働いている間は、学習したことをメンバー間で共有して欲しいという思いがあるんですね。
トライアル期間中は「伝え方」や「スケジュール管理」についての学習をお願いしています。
業務知識やマーケティング云々の前に、そこが一番重要かなと思っているんです。
土台が出来ていないと、その後の学習効率が悪かったり、生産性が悪かったりするので。
それに意識していないと学ばない分野なんですよね。
学校や会社でも教えてくれないし、体系的に学ぶ機会がないので。
本当に重要なので、皆さんにベースとして身につけて欲しいと思っています。
私自身が仕事量が増えた時に、タスク管理の重要性を実感したんですね。
頭がパニックになって、どうすればいいか分からなくなったので。
その時にタスク管理を学んで、頭に全部を詰めようとせずにしっかりルールなり仕組みなりを作っておけば、忘れても大丈夫だということを知りました。
西>トライアル期間中にベースをしっかり学んでおけば、その後の専門的な業務に集中できるということですね。
そうですね。上手く仕事ができるようになると、一緒に働く上でも効率が良くなりますから。
単に「何かの業務をしてください」とするのではなく、一緒にやっていくとなった時に、ベースとして知っておくといいかなと思いました。
西>営業職の新人がマナーの本を渡されるのと同じでしょうか?前知識として知っておいて欲しいことを、トライアル期間中に学ぶということですね。
職種関係なく知っておくといいことですしね。
出来ている人からすると当たり前のことかもしれませんが…
知識として知っているだけでも違いますし、さらに意識していると全然違いますからね。
---本採用となったあとも、膨大な数の学習推奨書籍がありますがなぜでしょうか?
学習は「終わりがない」ことなんですよね。
私が一緒に働いてくれる方に求めているのは「いち作業者」ではないんです。
ただの作業であれば、得意な方に単発の外注として依頼すればいいので。
マーケティングのスキルアップをして頂きたいんですよ。
もちろん、経験者を集めるという策もあるんですが、
うちみたいな小さい会社だと社員間の擦り合わせが難しかったりするんですね。
なので中途半端に知識があるかどうかより、うちの価値観に合うかどうかを重要視したんです。
これまでもスキルのある方の採用があったんですが、
会社に合わないかもしれないといった問題がありました。
それでどちらかというと、会社の価値観に共感してくれる方と一緒に働いていこうと決めたんです。
スキルアップは会社に入ってからどんどんしていけばいいと。
とはいえ、作業的な部分もあったりするので、お互いにちょうどいい落とし所として、勉強してもらいながらスキルアップしてもらったらどうだろうかと。
依頼する仕事内容でスキルアップしてもらえたら、お互いにとっていいのではないかと思いました。
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社長と同じ視点を持ってほしい
---学習を続けるスタッフに、今後どのような成長を望みますか?
理想は私と同じような視点で「会社をどう成長させるか」を考えてくれることです。
極論を言うと子会社なり関連会社なりをやってくれるといったことですね。
そういったレベルのパートナーとしてやってもらうのが理想だなと思っています。
なので、学習やスキルアップが当たり前の感覚の人のほうが成長するかなと。
とはいえ、そこまで行くとなると好きなテーマでないと難しいですよね。
私が西岡さんに「コピーライティングを勉強しまくれ」と言ったって、多分難しいと思います。
「しなきゃいけない」になっちゃうので。
「得意」とか「好きなもの」を突き詰めて磨いていって、会社にどう活かしていくか。
デザインにしてもブランディングなど色々あるので、あらゆる知識を増やして「こういうふうにして行きましょう」と提案していただきたいです。
以前、西岡さんも「デザインチーム作りたいです」と仰いましたよね。
自分の好きなことだと、色々勉強しても苦じゃない。
そういう感じで、皆がそれぞれ専門的なことを活かして、どんどんやっていってもらえるようになると楽しいんじゃないかなと思います。
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学習意欲が高まり大学院へ通うメンバーも
---現在、在籍2〜3年目のスタッフもいますが、その中で「いい感じに動いているな」と思う例はありますか?
皆さん学習意欲が高まっています。
例えば、Aさんはどんどん勝手に本を読んでいますよね。
マーケティングについても、大学時代は面白いと思っていなかったようですが、
今や目覚めて自分でどんどん色んなこと勉強し始めています。
マーケティングだけじゃなくてマネージメントの本を読んだり、プロジェクト管理の本読んだり。
どんどん「これやりたい」と進んで行っているので、火をつけてしまったかなと。
ほかにも、大学院に行かれたCさんもそうですね。
彼女はそんなに本を読んでいなかったらしいんですよ。
うちで働くようになってから読むようになったみたいです。
弊社では年間100万円以上するようなSEO関連ツールを導入しています。
導入企業はセミナーに参加したり、オンライン動画を視聴したりできるんです。
Cさんにはそれを活用して学んでもらい、効率よく進められるようにして頂いています。
もともとオウンドメディアの経験がある方だったので、今まで手作業で大変だった分析といった作業がツール一発でできるようになって感動されたみたいですね。
そこで、さらに効率よく成果を上げるための学習をしてもらっていたら、火がついちゃったみたいで。
あるとき「○月くらいから少しだけ業務時間減らしてもらっていいですか?」と言うので
「どうしたんですか?」と聞いたら「ちょっと大学院に通います」ってw
「すごい」と思って何の大学院か聞いたらビジネスアナリティクスの内容でした。
ビッグデータの分析といったことで、ちょっと規模がうちでやっているより大きな話だと思いましたが、
おそらくオウンドメディアのデータを分析をする中で、そういうことの必要性を感じたんだと思うんですよね。
マーケティングをやるためにご自身で大学院に入られて、すごく楽しくされています。
勉強して自分の新しい方向性や、キャリアが見えていく方は結構います。
本を読んで実践する場があることで、どんどん変わっていくんですね。
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これからはマンツーマンでサポートしていく
---これから新たに考えている学習内容などはありますか?
マーケティング関連ではありますが、書籍学習にもやはり限界はあります。
一人でどんどん学習していく人がいる一方で、中々時間を作れない方もいる。
私みたいに一人で起業してやっていた人間とは、感覚的に違う所があると思うんです。
なので推薦図書というコンテンツを作っても、人によっては動けないと思いますし、
読書だけでのスキル習得も難しいと思います。
そこで皆さんに「半年後どうなりたいか」を聞いた上で、必要なスキルや実践をできるように私のほうでカリキュラムを組んでサポートしていくことを考えています。
マンツーマンみたいなもので、書籍学習に比べサポートは手厚くなります。
そうしてでも意欲のある人を伸ばしていくことが、今のうちにとって重要だと感じています。
マーケティング未経験者が集まりすぎていることもあって、共通言語などの共有がまだまだという気がするんですね。
「ある程度この人に任せておけば大丈夫」という所までを、早くどんどん作っていきたいです。
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働き方のモデルケースとして発信したい
---今後の夢や目標をお聞かせいただけたらと思います。
コロナ禍で増えているとは思いますが、
うちみたいに「全員業務委託」や、「准委任契約形式」で日本中、世界中にスタッフがいる。
そして社長は社員の半数と実際に会ったこともない。
そんな関係でチームとしてやっていけるケースって、あまりないと思うんですね。
こういう会社としての取り組み自体を、もうちょっと世の中に広げていきたいと思います。
新しい仕組み、働き方のモデルケースといった形で発信できて、認知されるといいなと思います。
あとは、メンバーが新規事業をしたり新商品を作ったりして、そこで新たな価値を生むことができたらいいなと思います。
もう一つやりたいと思っているのが、
皆が自分で仕事や報酬決めて自発的に働ける組織にするというのですかね。
実際にそういうのってあるんです。
「ティール組織」といって色々やり方はあるんですが、
皆が報酬を決めて誰がいくら貰っているとかが分かるんです。
そのためには各自が自立していないといけない。
大体の世の中の相場などを明確にした上で「じゃあ自分はどうするか」というのを考えるんですね。
それで皆で決めたりとか。
そうなるとより仕事が自主的になるんですね。自然と学習の必要性も出てきます。
報酬を増やすためには「もう少しこういうことも勉強しなきゃ」とか思いますよね。
やろうとしていることと、報酬とが結びついていくといいなと思うんです。
そういうふうにしたいなと思っています。
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目指せ社内失業!
---社長個人の今後の目標はありますか?
早く社内失業することですw
社内で私のやる仕事がなくなる状態ですね。
本当に必要なことだけやって、「会社の将来を考えること」により多くの時間を費やせる状態を作りたいです。そういう意味での社内失業です。^^
なにかあった時に、ほかのことで忙しくて手を回せないと嫌なので、
すぐ対応できるように余裕が持てる状態にしたいですね。
これにて創業ストーリー【未来編】のインタビューは終わりです。
「トライアル期間の書籍学習の重要性」
「書籍学習によってメンバーがどう変わったか?」
「今後会社としてしたいこと・社長としてしたいこと」
このようなことについてお伝えしました。いかがでしたか?
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