株式会社brexの代表を務める深谷さん。キャリア支援・社会復帰支援を行う事業所を運営しながら、自身も職員の一人として現場の最前線に立ち続けています。
名古屋市内に2店舗目を出店する(2025年5月現在)など、今まさに創業フェーズから拡大フェーズに移行し、成長を続けるbrex。深谷さんに「大切にしたい考え」や、これからのbrexを聴きました。
ーー深谷さんが代表を務めるbrex、改めてどのような事業をしている会社なのでしょうか
うつ病や発達障害の方を対象にした、「社会復帰支援」の事業を行っています。会社勤めの中で、激務やパワハラ、マッチングの問題などでうつ病を発症し、働けなくなってしまう方や、発達障害の特性で働き続けることが難しくなってしまう方が多くいることが、今日本で社会問題になっています。
私たちは、そんな方々がイキイキと自分らしく働き、社会に戻っていくためのサポートを行っているんです。
具体的には、私たちが他の企業から受託した様々な仕事を、サービスを利用している方と一緒に取り組み、実際に社会で再スタートを切る際の彼らの強みや課題を一緒に考えていくということをしています。
brexで一緒に仕事をし、スキルを身につけ、就職から「働き続ける」というところまで伴走する。キャリア支援とも言えますし、教育事業とも言えるような広い領域にまたがって事業を展開しているんです。
ーーその中で、深谷さんは代表としてどのような業務を行っているんでしょうか
まだ創業して間もない会社なので、なんでもやっていますよ(笑)。大きく分けると3つの仕事をしていて、1つ目は事業を大きくするための採用や経営戦略の策定。2つ目は、今の事業で社内制度を整えていくための仕事です。まだまだ整っていない仕組みが多く、メンバーにやりにくさを与えてしまうことも少なくない現状なので、特に危機感を持って取り組んでいるところですね。
社長である自分自身も現場に立って、サービスを利用している方の支援に当たるということが3つ目です。経営に走りっぱなしだとどうしても現場の視点が抜けがちになってしまうことがあるので、私自身が前線でメンバーと苦楽をともにすることも大切だなと感じています。
ーーそのようなサービスを通して社会課題を解決する。brexが大切にしている考え方を教えてください
「常に考えながら仕事をする」ですね。
トップダウンではなく、現場で考えながら仕事をするということを大切にしてもらっています。実際にサービスの利用者さんがbrexでの仕事に来られなくなってしまった時、その方の自宅に訪問して話を聞くこともあります。この訪問で会社の売り上げが変わるかと言えば、そうではありません。
ただ、その時の担当メンバーが「ここで訪問して話を聞くことが、利用者さんのモチベーションアップに繋がり、安定した就労につながる。そうなればbrexの経営としてもプラスになる」と、しっかりとした筋を見せてくれれば、私はその訪問に許可を出すと思います。
常に頭を使い、筋が通っていれば積極的にどんどんチャレンジをする。今のbrexはそれを当たり前にこなしてくれている頼もしいメンバーばかりですね。
ーーbrexの強みは「メンバー」ということでしょうか
その通りです。規模が小さい会社でありながら、とてもいいメンバーが集まってくれました。
一人一人が「目の前の人のことを本気で思って仕事をする」ことを当たり前として日々の仕事をしてくれているんです。創業の時からいたメンバーがそのような風土を作り、後に入社してくれたメンバーがその風土をしっかりと広げてくれている。社内にいい循環が生まれていると感じます。
そのようなポジティブな要因へのリターンは、会社としてしっかりと作っていかないといけないとは日々感じるところですね。
業界ではまだまだ少ないと思いますが、brexでは評価基準を入社時に明確にしています。それこそ「ここまで目標を達成したらこのくらいの評価になる」という具合で、具体的な数値で会社としての評価がわかるようにしているんです。サービス利用者さんのことを想い、会社や事業所を作っていってくれるメンバーへの感謝は、会社として示してあげたいですから。
これから入社してくれる方には「プロになれる環境である」ということを伝えたいですね。普段は笑いあって、仲の良いメンバーでも、一度仕事となればどんな時でも手抜きをせずに、議論を戦わせることもあります。
決して楽な仕事ばかりではないと思いますが、常に思考する・対人のプロフェッショナルに楽しみながらなれる環境であることは間違いないです。
ーーbrexの宝とも言えるメンバー、皆さんに社長としてどんなことを伝えたいですか
brexは創業期から拡大期へと移行しつつあります。オープン間近の新事業所もある中で、まずは「大変だと思うけど、一緒にがんばっていきたい」と伝えたいですね。
全員が高いプロ意識を持つメンバーですが、バックグラウンドやキャリアへの思い、それぞれが考えるワークライフバランスは様々です。
よりよいマネジメントを追求するメンバーもいれば、論文から支援のノウハウを学び、スペシャリストになるメンバーもいる。キャリアの希望や「brexとして期待していること」を伝え合うコミュニケーションの回数を多くとれることも、スタートアップならではの強みですよね。
彼らひとりひとりが仕事を楽しみ、自分のキャリアをより良いものとするために、brexを拡大していくことが私の責任だとも感じています。
会社が拡大すればより利益を生み出しやすくなり、その分給料にも還元できますし新しいポジションも生まれる。色々な意味でメンバーのメリットになるんです。必ず「やってきてよかった」と思ってもらえるように社長である私自身も頑張るので、引き続き力を貸して欲しいなと思っています。