「自分自身の成長のために、あえて厳しい環境に身を置く」こと。これは、自分の糧になることがわかっていてもなかなかチャレンジすることは難しいことです。
今回は、株式会社brexでマネージャーを務める後藤さんにインタビュー。後藤さんは、福祉の世界にいながらとてもユニークなチャレンジをして、今brexで働いています。そんな後藤さんに、チャレンジをすることの良さと福祉の世界に長くいる秘訣を教えていただきました。
「思い通りにいかない」だから福祉はおもしろい
ーーよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介からお願いします。
brexでマネージャーをしている後藤といいます。大学を卒業してから、少しの寄り道を挟んで15年近く福祉の世界で仕事をしています。
高校生の頃から福祉の世界への志はあったんです。「どんな行動でも、それが人に影響を与え、繋がりを生む」という考えから、「誰かのために生きる」ことを目指すようになりました。誰かのために生きることで、自分自身にもいい影響を及ぼすと信じているんです。整体の仕事から始まり、高齢者福祉や障害福祉を渡り歩いてきました。
ーーこれほどまでに長くいる福祉の世界、どんなところが魅力なのでしょうか?
「思い通りにいかない」ことが一番ですね(笑)。人とふれあい支援をする仕事なので、「この言葉をかけたらこう感じるだろうな」「この方法ならうまくいきそうだな」というイメージを持って仕事にあたるんです。でもその予想がことごとく外れるんですよ(笑)。思っていたことと全然違う展開になることがほとんどなんですよね。それが自分にとってはおもしろくて。
自分の考えが常にアップデートされて新しいチャレンジができるところや、新鮮さを味わいながら仕事を続けられるということが魅力なんです。
もちろん悪い意味で外れることも多いです。目の前の人を落ちこませてしまったり、怒らせてしまったりしたときは心が折れそうにもなります。でも利用者さんが就職したり、何か目標を達成したりしたときに「後藤さんがあのとき言ってくれて良かった」「後藤さんのおかげで今がある」というような言葉をもらえると、大きなやりがいを感じますね。めげずにアップデートし続けたおかげで、目の前の人の力になれたと実感した時はたまらなく嬉しくなります。
厳しい環境にあえて身を置く。挑戦が自分を成長させてくれた
ーー魅力あふれる福祉の世界からの「寄り道」というのは、どういったものなのでしょうか?
福祉の世界での生活にも慣れてきて、自分のこれからのキャリアやステップアップを考える機会があったんです。そのときに「これまで考えもしなかったような仕事をしてみたい」と思ったんですよね。これまでとは仕事内容もコミュニケーションの取り方も全く違う業界にあえて身をおくことで、自分自身をレベルアップさせたいと考えるようになったんです。
そこで選んだのが現場監督という仕事でした。前評判でとても大変ということはわかっていたのですが、若いうちにあえて厳しい環境に飛び込むことで、自分自身が大きく成長できると信じていたんです。
結果的に今、「厳しい環境でチャレンジして良かった」と心から思っています。本当に大変でしたけどね(笑)。この経験を通して様々な人とのコミュニケーションも学べましたし「やはり自分は福祉の世界に身を置く方が向いている」と再確認することができたんです。
人の体温を感じながら、あたたかな支援をする。そんな環境で自分も成長したいと改めて思うようになり、福祉の世界に戻ることを決めました。
ーーその後しばらくして、brexへ転職。入社の決め手はなんだったのでしょうか
2023年の2月に入社したのですが、深谷さんの面接が強く印象に残っているんです。よくある面接の質問だけではなく、今後の利用者さんへの対応や福祉の未来に関してアツく話をしたんです。それを通して「強い意志を持っている方だな」と。
当時はできてすぐの事業所でしたが、「深谷さんと一緒だったらどうにかなるんじゃないかな」と素直に思えたんです。会社を1から立ち上げるというのも自分にとっては魅力的でしたね。深谷さんと違いの長所短所を補いながら、一緒に会社を作っていくことにワクワクしたんです。
ーー入社して、今はどのような仕事をしているのでしょうか
事業所長として、利用者さんの日々の対応から運営管理、メンバーのマネジメントなど広く担当しています。利用者さんだけでなく、もちろんメンバーもひとりひとり個性があり得意不得意も違うので、それらを活かしながら自分も最前線に立って支援をするということは、大変でもありおもしろくもある部分です。自分よりキャリアの浅いメンバーのやり方でも「こんな方法があるのか」と気づきを得られるので、自分の成長にもつながっています。
メンバーは、とにかくノリがいいのが良いですね(笑)。仕事なのに半分友達なんじゃないかという気持ちで、笑いながら仕事ができるんです。賑やかな雰囲気なので、利用者さんにもいい影響が出ているのかなと感じます。
この記事を読んでくださっている方の中には、brexに興味を持ってくださっている方もいるかもしれません。そんな方には「とてもいい環境です」と伝えてあげたいなと思います。
福祉の経験がなくても、これまでのやり方にとらわれない柔軟性があれば大丈夫だと思います。プライベートとのバランスも取りやすく、周囲をみる余裕を持ちながら、利用者さんの人生にしっかりと向き合える仕事ですね。
ーー後藤さんは、これからこの事業所をどのように作り上げていきたいですか?
せっかくいい環境を作れているので、この環境を維持しつつ「新しい事業所」ももっともっと増やしていきたいなと思っています。世の中にはこのようなサービスを知らないままに生きづらさを抱えてしまっている方が多くいます。そんな方々に少しでも貢献したい。チャレンジには価値があるものだと伝えたいです。
brexはこれから新店舗をオープンさせていく予定です。その立ち上げを一緒にしてくれる方がいれば、ぜひ一緒に仕事したいですね。