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こんにちは、ランディット株式会社広報担当です!
本日は、ランディットの男性社員で初めて育休を取得された、AIMO事業本部のカンさんにインタビューをしました。
ーー簡単に自己紹介をお願いします。
AIMO事業本部 本部長の姜 智勇(カン ジヨン)です。韓国生まれで大学から日本に来ました。NTTコミュニケーションズにてネットワークエンジニアとしてキャリアをスタート。スマートシティ推進室の立ち上げプロジェクトに参画し、都市インフラの未来を支える基盤づくりに貢献。その後、Gaussy株式会社にて自律走行ロボット事業の開発リーダーとして、先端技術の社会実装を牽引。2024年9月よりランディットに入社しました。
新生児期の貴重な時間を共に
ーーなぜ育休を取得しようと思ったのですか?
子どもが生まれて一番大変な時期を、家族として一緒に乗り越えたいと考えたことがきっかけで、育休取得を決意しました。新生児期は一度しかない貴重な時間であり、そんなかけがえのない時期に、家族に寄り添いながら共に過ごしたいという思いが強くありました。
実は、妻の妊娠が分かった時から「育休を取りたい」という気持ちはありました。しかし、「AIMO Parking販売開始から間も無く、育休を取るのは難しいのでは」という不安もありました。それでも、家族の最初の1週間を一緒に過ごすことの価値を考えると、やはり取得したいという思いが勝りました。
ーー今回は1週間育休を取得されましたが、この長さにした理由はありますか?
退院後から里帰りまでの約1週間、妻の体も回復途中で、私自身も育児に慣れていない時期。だからこそ、このタイミングで家庭に集中することを決めました。短期間でも集中して家庭に向き合うことで、復帰後の仕事にも集中できると考えました。
妻の産後の体調を考えると、最初の1週間が最も大変な時期だと事前に学んでいました。授乳の間隔も短く、睡眠も十分に取れない中で、パートナーのサポートが不可欠です。また、退院直後は育児の基本的なルーティンを確立する重要な期間でもあります。この1週間を二人で乗り越えることで、その後の育児の基盤を作れると考えました。
育休取得への葛藤と決断
ーー事業本部長として育休取得をする際に迷いはなかったんですか?
「AIMO Parking」の本格的な販売開始から1ヶ月しか経っておらず、事業責任者として休んでよいか迷いました。しかし、仕事も家庭も中途半端になるよりも、家庭に集中する方が良いと判断しました。チームを信頼していたので「自分がいなければ進まない」とは考えませんでしたね。
新プロダクトのローンチ直後というのは、本来なら現場に張り付いていたいタイミングです。そんな重要な時期に1週間不在にすることへの不安は、正直ありました。
しかし、同時に「今ここで家族を優先できなければ、この先もずっと仕事優先になってしまう」という危機感もありました。キャリアの中で本当に大切なものは何か、改めて考える機会になりました。
ーー育休取得されるということに対して、代表の藤林さんやチームメンバーはどのような反応でしたか?
藤林さんに相談した際にも、「ぜひ取って欲しい」との言葉をもらい、迷いはなくなりました。チームメンバーも「全力でサポートします」と言ってくれ、安心して育休に臨めました。
藤林さんからは「家族の時間を大切にすることは、長期的に見て会社にも良い影響を与える。カンさんが育休を取ることで、ランディット全体に良い文化が広がるはず」とも言ってもらいました。この言葉が、自分の決断が単に個人的な選択ではなく、組織文化を作る一歩になるという自覚を持たせてくれました。
小規模なスタートアップでも、信頼とサポートの文化が根付いていることを実感した瞬間でしたね。
育休中のリアル体験:想像と現実のギャップ
ーー赤ちゃんとの生活はいかがでしたか?
育休前は「赤ちゃんの泣き声で睡眠不足になるだろう」と覚悟していましたが、うちの子はよく寝る子で、逆に「起こさなきゃ」という別の大変さがありました。新生児は定期的に授乳しないと低血糖になるリスクがあるため、3時間おきに起こして授乳する必要があります。寝ている子を起こすのは心苦しいですが、健康のためには必要なこと。育児には教科書通りにいかない場面が多いことを、初日から実感しましたね。ただおむつ替え、授乳、寝かしつけ…小さな日常の一つひとつが家族との貴重な時間になりました。
育休から得た学び:仕事と家庭のバランス
育休を通して、仕事も家庭もどちらも大切だと再認識しました。短期間でも集中して取り組むことが重要だと感じました。家庭にしっかり向き合えたことで、復帰後は仕事にも集中できています。
育休前は「1週間も離れたら、仕事のことが気になって落ち着かないのでは」と心配していましたが、実際は全く逆でした。育児に集中している間は、仕事のことを考える余裕もなく、家族との時間に没頭できました。そして復帰後は、「家族との時間を充実させられた」という満足感があるため、仕事に対して新鮮な気持ちで向き合えました。
また、育児の大変さを理解することで、家庭とのバランスを考えた働き方の意識が自然と身につきました。忙しい時には妻も配慮してくれるようになり、家庭と仕事の両立がしやすくなりました。「家庭に集中する時間を確保したことが、仕事の集中力向上にもつながる」ことを体感しました。
興味深いことに、育児で学んだことが仕事にも活きることに気づきました。例えば、「予測不可能な状況への対応力は共通している」と感じています。赤ちゃんは予定通りに動いてくれません。計画を立てつつも、柔軟に対応する力が求められます。これはスタートアップの事業運営にも通じるスキルだと思いました。
スタートアップでも育休が取れる理由
一般的に「スタートアップは忙しいから育休は難しい」というイメージがあるかもしれません。確かに、大企業に比べて一人ひとりの役割が大きく、誰かが抜けると影響も大きいのは事実です。
ランディットでは、誰かが困っている時に手を差し伸べることが当たり前の雰囲気があります。今回、私が育休を取得できたのは、この文化があったからこそだと感じています。
業務状況で長くは取得できなくても、たとえ数日でも育児に向き合う時間を作ることは大切です。その経験が復帰後の集中力につながり、会社への貢献度も高まると思うんです。
大切なのは「育休を取ること」そのものではなく、「家族と向き合う時間を持つこと」の価値を認識することだと思います。
また、育休取得が「キャリアのマイナス」になるのではなく、「より良いパフォーマンスを発揮するための投資」だという認識が、組織全体に広がることが重要だと実感しました。
これから育休を取得する方へのメッセージ
育休を検討している男性社員の方は、まず上司やチームに相談してみてほしいです。
ランディットには互いをサポートする文化があり、思った以上に前向きな反応が返ってくるはずです。相談を受けた側も「力になるよ」と声をかけることで、より良い文化が広がっていきます。
子どもが生まれる瞬間や新生児期の時間は、一度きり。仕事はいつでも取り戻せますが、この時間は二度と戻りません。短期間でも家族に集中する時間を持つことで、その後の人生やキャリアがより豊かになります。
今回、私が育休を取得したことで、「スタートアップでも育休は取れる」という前例をつくることができました。これは個人的にも嬉しい経験であり、次に育休を取得する人が、より気軽に踏み出せる文化を育てていくための一歩になったと感じています。
ランディットで事業責任者として育休を取得できたことは、私にとって大きな自信につながりました。働きやすい会社とは、制度の有無だけでなく、互いを思いやる文化が根づいているかどうかだと、改めて実感しています。
これから親になる方、育休を考えている方、そしてその方々を支える立場の皆さんにとって、少しでも参考になれば嬉しいです。一緒に、仕事も家庭も大切にできる社会をつくっていきましょう。
とはいえ、育休を取ることは「特別なこと」ではなく、人として当たり前の選択肢であるべきだと思います。当たり前のことを、当たり前にできる人でありたい。そして、仕事だけでなく人生全体を見渡しながら「最適」を考え、行動できる人でありたい。これは、私自身が大切にしている価値観であり、ランディットが掲げる行動指針でもあります。
育休取得はその一例にすぎませんが、こうした選択が自然にできる環境と、それを支え合える文化を、これからも仲間と一緒に育てていきたいと思います。
今回のインタビューを通して、育休は制度だけでなく、互いを思いやる文化の中でこそ生きるものだと改めて感じました。ランディットでのカンさんの経験が、多くの方にとって前向きな一歩の後押しになれば嬉しいです。
ランディットでは新しい仲間を募集しています。興味のある方は、カジュアル面談からスタートしてみませんか?「まずは話を聞きたい」のメッセージ、お待ちしています!