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【マネージャーインタビュー】「新しい仕組みを形作る困難さと面白さ」インパクトサークルに参画を決めた経緯とは

こんにちは!インパクトサークル株式会社の採用担当です。

今回は、インパクト可視化事業兼経営企画マネージャーの大村さんにインタビューをしてまいりました。
社会性と経済性を両立させたい方」や「新しい仕組みづくりに挑戦したい方」はぜひ最後までご覧ください。

大村 龍太朗/プロフィール

大学を卒業後、SBI新生銀行にてコーポレートローンやデリバティブなどの営業を経て、ストラクチャードファイナンスの組成やファンド出資業務、 新生企業投資にてベンチャー投資業務に従事。その後、インパクトサークルに入社。現在はインパクト可視化事業兼経営企画マネージャーとして、新規事業の立ち上げおよび推進を主導している。

ーどのような大学時代を過ごしましたか?

高校時代に漠然と、自分が関わることで誰かの選択肢や可能性を広げられたらという想いがあり、大学は、早稲田大学の教育学部に進学しました。教員になるという選択肢が全くなかったわけではないものの、自分には民間でビジネスを通じてやりたいことを実現する方が性に合っていると感じていましたね。

当時は、社会起業家やNPOを立ち上げた若手起業家たちが次々と登場し、社会性を重視する動きが広まる一方で、勢いのあるITベンチャーも台頭していて、キラキラとした雰囲気の中で「金儲けしてやるぞ」という雰囲気もある時代。
その中で、私が興味を持ったのは、“社会性のある取り組み”です。学生NGOに所属し、海外でのボランティアや、中国の山奥でのワークキャンプなど、社会的な活動に参加していました。

MGOでの活動を2年ほど続ける中で感じたのは、「非営利で持続性を保つことの難しさ」です。非営利だからこそリーチできる課題や、困難を抱えている方がいることは事実で、活動は素晴らしいのですが、想いを持った方が卒業したり、メンバーが減ってしまうと、活動自体も終わってしまう危うさがあると感じたんです。

また、NGOでの経験から、持続性を確保するためにはビジネスの仕組みとしてお金が循環するモデルを構築することが大事だと考え、大学を休学して1年間スタートアップでインターンを経験しました。
ただ、完全に経済性だけに偏ったわけではありません。当時は特に街づくりや地方活性化といった分野に興味があったので、このような事業を持続可能な形で展開するには、ビジネスの力が必要だと考え、地方のベンチャー企業で1年間インターンを行いました。

しかし、インターンが終わる頃、スタートアップの事業運営が困難になってしまいました。この時に「世の中はやはりお金が重要である」と感じました。そこから金融機関への就職を目指すことになり、新卒で入社したSBI新生銀行に繋がっていきます。


ー前職のSBI新生銀行に入社したきっかけを教えてください。

金融機関の中でも、SBI新生銀行を選んだ経緯は、大きく二つあります。

一つ目は、一人ひとりが裁量を持って仕事ができる環境があること。採用人数が少なく、いわゆるメガバンクのように人材も豊富な会社ではない環境の中で、幅広い範囲で責任を持って仕事ができる点にメリットを感じました。

二つ目は、外資の影響を受けている会社だった点です。過去の経緯から、当時は外資的な雰囲気があり、エクイティ投資や買収ファイナンス、ストラクチャードファイナンスといった投資銀行ビジネスが特徴的でした。金融を学ぶ環境としての魅力を感じ入社を決意しましたね。


ー転職を考えた理由を教えてください。

もともと学生時代に社会性に関心を持ったところからキャリアがスタートし、ビジネスに挑戦してみたもののうまくいかず、金融業界に進んできました。ただ、その根底には、ずっとスタートアップやベンチャーに対する興味があったんです。

SBI新生銀行では、最初は営業職からキャリアを始め、次にストラクチャードファイナンスという、通常よりもリスクを取る金融商品に携わりました。その後、さらにリスクの高いエクイティ投資にも挑戦し、「どうすれば資金を提供できるか」という金融の仕組みについて、自分なりに理解を深められたと思います。

その後、VC業務に携わり、多くのスタートアップに触れる中で、「面白い世界だな」という気持ちが大きくなりました。その結果、金融業界から転職を考える際、スタートアップが自然と選択肢の一つになっていましたね。


ーインパクトサークルに出会ったきっかけを教えてください。

代表の高橋とは古くからの知人で、彼が起業する前から、私がエクイティ投資に携わっていたこともあり、事業内容についての壁打ちや資金調達の話を定期的にしていたんです。

最初に話を聞いたときの所感としては、正直、「そんなことが本当にできるのか?」と思いました。というのも、私自身、支店営業での通常の融資から始まり、ストラクチャードファイナンスのようなリスクを伴う商品、さらにリスクの高いエクイティ投資へと経験を積む中で、金融機関が資金を提供するのは「リスクとリターンがバランスしている場合に限る」というのが当たり前の常識だと考えていたからです。

インパクト投資やインパクトファイナンスという概念は、「この常識を変えるもの」なので、理屈は理解できるものの、世の中の制度や仕組み上、金融の世界で言えば規制や既存規定が確立されているなかで、実現は難しいのではないかと感じていましたね。


ーインパクトサークルに入社した理由を教えてください。

実現は難しいと感じていた一方で、SBI新生銀行のどの部署にいた際も、「社会的に必要であることは理解できるが、リターンが見込めないので実現できない案件」を多く見てきました。

その中で「理屈では無理でも、社会的に必要な領域」にどのように到達できるのか、という課題には興味を持っていたんです。そのような背景から、「新しい仕組みを形作る困難さと面白さにチャレンジする」というスタートアップの姿勢に可能性を感じました。

これまでのすべてがロジカルな計算に基づいて進められ、予測可能な世界よりも、むしろ「ロジカルではない、不透明な領域にチャレンジする方が面白いのではないか」と考えるようになり、インパクトサークルへの入社を決意したという経緯です。


ー今後の展望を教えてください。

将来的な視点で考えると、意思決定や行動を選ぶ際に、「自分にとって意味がある」「自分が得をする」という利己的な観点だけではなく、その行動が他の人や社会にどんな影響を与えるのかも知ることができるようになる世界をインパクトサークルの事業を通じて実現したいと思っています。

人の興味や関心は多様で、「これが正解」というものは存在しません。例えば、「環境問題には興味が薄いが、世界の貧困問題には強い関心がある」という人もいるでしょう。そうした中で、この行動を選べば、自分にとっても意味があり、社会にとっても意味がある」と感じられる選択肢がもっと増えれば良いと思うんです。

社会課題に対して企業や個人が興味・関心を持ち、解決に向けた行動を起こすきっかけを提供できる仕組みを作ることに、私自身大きな意義があると感じています。


ーどのような方と一緒に働きたいですか?

自分の頭で考えようとしてくれる方に参画していただきたいです。

自分の頭で考えようとしてくれる方に参画いただけたら嬉しいです。ここで言う「考える」というのは、必ずしも正解を出すことではなく、「考えてみた結果、こう思いました」と言えること。

この領域では、そもそも正解がないことが前提です。だからこそ誰かが何かを考えないと前に進まない。「他の人がこう言っているから正解っぽい」という話ではなく、いろいろな情報や意見を自分なりに消化し、「自分の中で考えたらこうなりました」「お客さんと向き合った結果、これがいいと思います」と、自分の視点で答えを見つけようとしてくれる人が理想です。

さらに、それを一緒にディスカッションできる人だと嬉しいですね。意見に固執するのではなく、チームでより良いものを作るために前向きに行動できる人に参画していただければ、素晴らしいチームが作れると思っています。

ー大村さん、ありがとうございました!

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