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「データ以外の仕事」を進める能動性が、どんな状況でも成果を生み出せるデータアナリストの必要条件。

※この記事は2020年10月7日に初回公開されたものです。
 2021年5月1日よりこちらのアカウントへ移行いたしました。

こんにちは、メンバーズデータアドベンチャー(以下DA)採用広報担当です!

今回は、データアナリストの山枡さんに「常駐派遣のリアル」を伺いました。

1日の働き方はもちろんのこと、常駐先でのミスマッチによる苦悩と案件変更、変更先でもまた起こるミスマッチ、問題が起こる構造とその乗り越え方、etc......。

自身が実際に常駐先を変更したエピソードを中心に、外からは見えにくい常駐派遣型データアナリストの働き方や、どんな状況でも成果を生み出すために必要なマインドについてお話いただきました。

山枡 大地(やまます だいち)さん
2019年4月 中途入社(23歳)
常駐派遣型Webディレクター職に従事した後、DAへ入社。
現在、大手ポータルサイト運営企業データマネジメントチームへデータアナリストとして常駐中。

「え、自分の分析結果って活用されていないの?」。理想と現実のギャップから常駐先を変更、しかし......。

ーー山枡さんは「常駐先を変更された経験のある方」と伺ったのですが、当時どのような課題を感じていたのでしょうか?

“自分の持つデータアナリストの理想像”と“実際の業務”とのギャップで悩んでいました。
データアナリストの業務として、普段の1日の流れはこのようなケースが多いのですが、

・9:00:
始業(※コロナ禍の現在はリモートワークのため在宅勤務)。

・9:00〜12:00:
当日タスクの整理、それに応じたデータ抽出やダッシュボード構築、データ活用部署のKPI設定・モニタリング環境構築、その他データ活用をしたい部署への提案・示唆出しを行う。

・12:00〜13:00:
お昼休み。しっかり休憩をとって午後に備える。

・13:00〜18:00:
午後はミーティングに2回ほど出席。
残りの時間は午前中に終わらなかったタスクへ集中。

・18:00:
退社。残業は月10時間程度のため、定時上がりが基本。

(※常駐先の状況によって日々の業務は変わるため、この限りではありません。)

中でも『データ活用をしたい部署への提案・示唆出し』の業務に対して、「正直、自分のやりたいことと違うな......」と、当時の自分は感じていました


ーー具体的に、どのような点に違和感があったのでしょうか?

自分の行った分析を施策実行に活かしてもらいたかったのですが、それが上手くいかなかった点ですね。

その時、自分は組織横断で会社全体のマーケティングを支える部署の分析チームへ常駐していたのですが、サービスを所管する事業部へ分析結果を伝えても、現場では施策実行に至らないケースが頻発していました

というのも、大きい組織だと部署間の距離が生まれやすいので、「現場が持っていたそもそもの課題感」からズレた分析結果を渡してしまう現象が起きていたのが問題だったんですよね。


とはいえ、せっかく分析をしたデータが活用されない状況も嫌だったので、サービスを実際に扱う部署へ自分からヒアリングや説明をしに行くことも多く......。

いま振り返ると自分が未熟だったのですが、当時は「現場への働きかけってデータアナリストの仕事なのだろうか?」と違和感を覚えていました。

自分が描いていたクライアントへ価値を出す理想のチームの在り方が「自分のようなアナリストが出した分析結果によって現場が施策を打つ・打たないを決定する状態」だったので、理想と現実のギャップに頭を抱えていましたね。


ーーその課題はどのように解消していきましたか?

社長の白井への相談とそれに伴う常駐先変更によって、一旦は解消されました。

常駐先変更前にはDAの営業サイドや常駐先のリーダーにも相談したのですが、なかなか現状を変えることは難しく......。

最後に白井へ相談したところ、「同じ問題ってまた起こりうると思うけど」と前置きを貰いつつ、「私の方でも別案件の候補を探すから、山枡くんは今の常駐先に迷惑がかからないようしっかり引き継ぎをお願いね」と伝えられたんですよね。

そこから実際に別案件の話があり、結果として案件変更をすることになりました。

ただ白井の言葉通り次の常駐先でも同じことが起きるとは、この時の自分はまだ知る由もなく......。


99.99%起こる課題の連鎖から脱却するキーは、「じゃあ、どうする?」。

ーーということは、新たな常駐先へ移っても「分析が必ずしも施策に活きない」という問題は解決されなかったのですか?

はい、新たな環境は組織規模がコンパクトになったものの、実は同じ問題に突き当たってしまったんですよね。

今度は事業部全体が「データ活用をすることで何ができるのか?」のイメージを持てていないように感じました。

なぜかというと「そもそもデータアナリストに何を依頼すればいいか?」が分からない人も多いような状態で、分析が必ずしも施策に活きないという問題が共通だったからです。


ーー常駐先を変えても同じことが起きてしまう中で、どのようにこの状況を突破したのでしょうか?

マインドを“じゃあ、どうする?”に変えたことでした。

2〜3ヶ月くらい悩んでいたのですが、ある時ふと、「この課題はどの案件に行ったとしても99.99%起きることだ」と意識を改めたんですよね。つまり、自分から何とかするしかないんだと思い。

そこから「じゃあ、どうしようか?」と考えていくようにしたら、連鎖的に自分の動き方が変わっていきました。


ーー具体的にどのように動き方が変わっていきましたか?

今ある環境を前提として自分は何ができるかを考え、そこに紐づくアクションを意識するようになりましたね。

例えば、自分が新たなデータ分析の組織体制を提案して通らなかったケースがありました。

よくよく考えてみると「承認者に対して信頼を得ている人が提案していないことが問題なのでは?」と、今まで焦点を当ててこなかった可能性に考えが及ぶようになったんです。

そこで、「ならば提案者が承認者の信頼を得られるような構造をつくれば解消できるのでは?」と新たな仮説を立て、実際に行動してみました。


自分が既に信頼を得ていた施策実行部署のマネージャーに「データ活用をさらに進めるにはこんな組織構造が良いですよね」と提案し採用され、実際に組織構造を変えることができました。

昔は“できない言い訳”から考えていましたが、その前に「自分には何ができるか?」を深掘りするように意識し始めてから、常駐先での動き方は変わっていきましたね。


「自ら動く意識」を持てば、常駐派遣は“より魅力的な働き方”に変わっていく。

ーー「自分には何ができるか」を考えるようになった結果、周囲の反応は変わりましたか?

以前よりも能動的なコミュニケーションが増えましたね。

人を動かすには信頼が必要だとの認識から「この方とお話すれば提案を前に進めやすいな」と考えるようになったので、以前よりも施策に繋がるコミュニケーションが増えました。

また、いただいたオーダーを毎日きちんと返すよう意識している影響もあってか、これまで関わったことのない部署からもお声がけいただくようになりました。

DA社内でも、採用担当の工藤から「山枡さんって自責で捉えて自分から動く人ですよね」と伝えられたこともあったので、自分が変わることで周囲からの評価も徐々に変わってきているのかもしれません。


ーー「自分から動くマインド」を意識するに当たって、普段から意識していることはありますか?

「太刀打ちできなさそうな物事でも、分解できればなんとかなる」ということですかね。

自分の理想とかけ離れた現実があって、それが「組織が大きすぎるから解決できない」など言い訳はいろいろできるけれど、それだと前に進まない。

なので、「そもそも、問題ってなんだっけ? 原因ってなんだっけ?」と考えていけば、全部一気に解決するのは難しくても少しずつ解決していくことはできるはずだと思っていて。


また、DAは「データ活用は手段であって、“クライアントにとっての成果を出すこと” が価値」と考えています。

データという手段にこだわらずに成果を出すためには、より視野を広げて物事を自分ごとで考えていく必要があるので、「ラストマンシップ」を意識しています。

同じデータアナリストの吉川も別記事で話していましたが、良い意味で常駐派遣は「最後は自分1人」なので、何事にも自分の考えを持つように心がけています。


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更に常駐派遣という立ち位置は「第三者ポジション」として捉えられるので、社内の上下関係を気にし過ぎることなく提案ができます

別のデータアナリストの岩間も話していたように、社員の立場だとトップダウンで決められた施策に物申しづらい部分も生じるので。

だからこそ、「自分から動くマインド」を鍛えていくと、常駐先の一員でありながら第三者目線での提案をする常駐派遣という働き方がより魅力的になっていくと感じています。


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ーーありがとうございます。では、そんな山枡さんから最後に、これからDAへ応募を考えてくださっている方へ一言お願いいたします!

「成果を出すために自分には何ができるか?」を追求できる方に応募してもらえると嬉しいです。

クライアントも自走して動ける人間を求めているし、DA社内にもそういうメンバーが多い。

また、常駐先の一員でありながら第三者目線での提案ができる働き方だからこそ、「純粋にクライアントへ価値提供をしていきたい方」は、ぜひご応募ください!

ーー山枡さん、ありがとうございました!

以上、山枡さんへのインタビューでした。

お忙しい中、インタビューを快く引き受けて頂きありがとうございました!

(取材・文 ヤマグチタツヤ)


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