【社員インタビュー】ゼロからの挑戦を後押しする充実サポート。IT未経験からでも叶う、エンジニアとしてのキャリアパス。 | IIJエンジニアリング
1998年の設立以来、ネットワークとシステムをより便利に、簡単に、安全に利用できる環境づくりを使命とし、IT運用に携わるあらゆる事業を展開してきたIIJエンジニアリング。AIやクラウド、モバイル...
https://www.wantedly.com/companies/company_7290761/post_articles/962813
私たちIIJエンジニアリングは、1998年の設立以来、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)グループの一員として、日本のインターネット黎明期からその根幹を支え続けてきました。ヘルプデスク、サポートデスクのみならず、データセンターにおける構築工事や保守対応等も組み合わせたIT運用をトータルにサポートするサービスやソリューションを展開し成長を遂げてきた当社は今、大きな変革の時を迎えています。
これから私たちが目指すのは、単なる「アウトソーシングを請け負う会社」ではなく、お客様の事業成長に深くコミットし、新たな価値を共に創造する「共創パートナー」です。
今回、その変革を牽引する代表の山井さんに、当社が掲げる2026年へのビジョン、その背景にある想い、そしてビジョン実現に向けた具体的な戦略について詳しく話を聞きました。
会社がどこへ向かおうとしているのか。そして、その中で皆さん一人ひとりが、どのように輝けるのか。今回のインタビューが、未来を考えるきっかけとなれば幸いです。
山井 美和 / 代表取締役社長
1999年6月IIJに入社。長年にわたりIIJグループの事業に多角的に携わる。2021年4月1日IIJエンジニアリングの代表就任後、同社の歴史と文化を尊重しつつ、社員の挑戦意欲を醸成し、事業構造の変革を力強く推進。IIJグループが持つ安定した基盤と、ベンチャーのような挑戦精神を融合させ、新たな組織文化の創造に取り組んでいる。
私たちの事業は、長らくネットワークの監視・保守やデータセンター運用等について、IIJグループから業務を請け負う形で成長してきました。
事業の柱であったIT運用のビジネスモデルが、この30年で大きく変化したことが背景にあります。かつてはお客様の「機器を預かる」ことがメインでしたが、クラウドサービスの普及に伴い、現在はIIJグループが持つ「設備の運用」が主軸へと移り変わりました。
つまり、これまで私たちが強みとしてきた「お客様の機器を預かる」ための体制や人材のあり方そのものを見直さなければ、会社の未来はないということです。この市場の変化に先んじて対応し、会社の未来を創っていくためには、事業ポートフォリオそのものを変革する必要がある。そうした強い思いから、これまでの安定した基盤を活かしながら、ITアウトソーシングやAIといった新しい分野へ積極的に力を注ぐことを決意しました。
まさしくその通りです。かつてのITアウトソーシングは、PCの使い方がわからないといったヘルプデスク業務や、機器が故障した際の物理的な対応が中心でした。しかし今は、「お客様がITサービスをどう活用すれば自分たちの事業を成長させられるか」といった「よりビジネスの成功に直結する相談」が増えています。
IT技術が進化し、AIがコードや文章、動画などを生成してくれるような時代だからこそ、お客様自身も「この技術をどう使えばいいのか?」と悩まれるケースが増えています。私たちは、そうしたお客様の課題に対して、共に考え、解決策を提案できる存在、つまり「お客様の事業成長を担えるアウトソーサー」になりたい。それが、私たちのビジョンに繋がっています。
大きく分けて3つの柱を立てています。
1つ目は、「高い技術力・ノウハウを持ち、高効率かつ安定した業務を請け負うアウトソーサーの実現」です。 これは、私たちが売り込みに行かなくても、お客様から「困ったことがあるから、IIJエンジニアリングに聞いてみよう」と、真っ先に相談していただけるような状態を指します。VUCAと呼ばれる将来の予測が困難な時代において、お客様自身もITをどうビジネスに活かせばいいか悩んでいます。私たちはその一番の相談相手、いわばITアウトソーシングにおける「第一想起」の存在になることを目指します。
2つ目は、「機能整備を進め、分かりやすい顧客提供の仕組みの実現」です。 今の時代、誰もがネットショッピングで簡単に物を購入できます。私たちのサービスも同様に、お客様がストレスなく、直感的に利用できるような仕組みを提供したい。チャットツールなどを活用し、営業活動からサポートまで、常に最先端の顧客体験を追求し続けます。
そして3つ目が、「社員の意欲を尊重し、技術力の高い人材が成長する環境の実現」です。 これが、ある意味で最も重要かもしれませんね。
会社が永続的に発展していくためには、社員一人ひとりの成長が不可欠だからです。
私たちの会社の原点は、IIJグループのサポート業務を高い品質で担うことにあります。その歴史の中で、「依頼に正確に応える」というプロフェッショナリズムが磨かれた一方、どうしても「言われた通りに業務をこなす」という文化が根付きやすい側面がありました。しかし、そのやり方だけでは、これからの時代、会社も社員も成長していくことは難しいと考えています。
加えて、社員の視点に立っても、挑戦や成長を実感できる環境がなければ、「この会社で同じことを繰り返すだけではつまらない」と感じてしまうでしょう。それによって優秀な人材が去り、会社が単なるキャリアの「通過点」になってしまっては非常に勿体無い。
だからこそ、会社の未来のため、そして皆さん一人ひとりの未来のために、挑戦を後押しする環境作りが経営の最重要課題だと考えています。
ビジョン達成のために、4つの活動目標を掲げています。これらは独立しているのではなく、相互に連携し、3つのビジョン全体を支えるものです。
まず1つ目は、これまで通りIIJのサポートセンターやオペレーション業務を高い品質で担い、グループの成長を支える、私たちの事業の土台です。この土台で培ったノウハウや経験が、2つ目・3つ目の挑戦を可能にします。
これは、IIJのサービスを顧客へ提供する際に、私たちIIJエンジニアリングが付加価値を付けて提案する取り組みです。
例えば、IIJが法人向けにモバイルサービスを販売した際に、私たちはその先の利用者様への「アプリケーションの使い方サポート」まで提供するといったイメージです。IIJ本体だけではカバーしきれない、お客様のビジネスの細かな部分まで伴走することで、グループ全体の事業成長に貢献していきます。
はい。これは私たち自身が事業主体となり、IIJグループがまだ手掛けていない領域に挑戦するものです。
例えば、IIJのネットワークを基盤として活用し、私たちIIJエンジニアリングが独自の無線アクセスサービスを期間限定で提供するといった取り組みを始めています。「一週間だけ配信のために使いたい」といった、短期間のレンタルニーズにも応えることができます。こうした新たな挑戦を通じて、会社の新たな収益の柱を育てていきたいですね。
おっしゃる通りです。中期計画では、特に「2.すべての顧客へ提供する機能の拡大」と「3.新規領域への積極的な取り組み」の比率を高めていく方針です。
そして、これら全ての活動を支えるのが4つ目の「経営・営業基盤の整備」です。強い組織体制を構築し、全社一丸となってこの変革を進めていきます。
最大の課題は、社員に「ゼロから何かを考える」という経験がまだ不足している点です。私たちの会社の成り立ちもあり、長年、高品質な受託業務を遂行することに注力してきたため、どうしても新しい一歩を踏み出すことに慎重になりがちです。
先ほど述べた「社員の挑戦を後押しする環境作り」に加え、この課題を解決するためのもう1つの答えが、「中途採用の多様化」だと考えています。これまでの私たちと同じような経験を積んできたIT経験者だけでは、新しい発想は生まれにくい。全く異なる業界で、異なる経験を積んできた方々に入っていただき、既存の社員と混ざり合うことで、これまでになかった「化学反応」を起こしたいです。
私は、将来的には「IT専業」という会社の形はなくなっていくと考えています。人間にとって普遍的に必要なものは「衣・食・住」です。これからの時代を生き残っていくのは、これらを提供できる会社であり、その事業のすべてに、当たり前のようにIT技術が使われるようになるでしょう。
そのことを表現する「空気のようなインターネット」という言葉があります。目には見えないけれど、なくては生きていけない。まさしく、これからのITの姿を的確に表していると感じます。もしかすると、IIJグループが農業をやるかもしれないし、服を作っているかもしれない。けれどもその根底には必ずITがあるはず。そんな社会が訪れた時に、IIJエンジニアリングもまた、時代に合った形に自らを変革させ、社会に価値を提供し、存続している。そんな未来を描いています。
「新しいものを作れるチャンス」がいくらでもあるということです。特に活動計画の3番目でお話ししたような新規事業は、まさにアイデア次第。本人が「これをやりたい」と思えば、挑戦できる土壌があります。0か1かではなく、途中で失敗しても、やり方を変えて成功に導くようなプロセスそのものを会社として評価し、楽しみたいと思っています。
もう1つは、インターネットという社会インフラの「中身」を深く理解し、それを「どう使えば世の中がもっと良くなるか」を考え、人に伝えられる立場になれることです。空気のように当たり前になった技術の価値を再発見し、未来の当たり前を創造していく。知的好奇心が旺盛な方にとっては、非常に面白い環境だと思います。
特定のスキルを持っていることはもちろん強みですが、それ以上に、ご自身の経験を活かして「こうすればもっと良くなる」「こんなことができる」と、積極的に提案してくれる方に来ていただきたいです。
情報通信技術は「使ってなんぼ」だと考えています。技術を使ってお客様の未来をどう描けるか、社会をどう変えていけるか。そうした夢や空想を、私たちと一緒になって語り、実現に向けて楽しんでくれる方。そんな方が仲間になってくれると、今掲げているビジョンは、より具体的に、より力強く、現実のものになっていくと確信しています。
面白いと感じてくれたなら、ぜひ一度話を聞きに来てください。あなたの経験が、私たちの未来を創る大きな力になるかもしれません。
◼︎社員インタビュー記事
◼︎IIJエンジニアリングのカルチャー紹介記事