「これからの時代に必要なクリエイティブ」イベントレポート。Adobe公式インストラクターの大倉照結氏、空間デザイナー / アートディレクターの高石紅葉氏、グラフィックデザイナー兼株式会社LULL 元コミュニティマネージャーの上妻慎太郎氏が、AIとデザインの未来について語る。最新のAdobeツールやAI活用のヒントを紹介。
はじめに
2025年3月7日、「これからの時代に必要なクリエイティブ」と題したトークイベントが開催されました!本イベントはLenovo Pro コミュニティとLULL TECH BEACHの共催により実現し、会場には多くのクリエイターやビジネスユーザーが集まりました。
登壇者には、Adobe公式インストラクターの大倉照結氏、空間デザイナー / アートディレクターの高石紅葉氏、株式会社LULL 元コミュニティマネージャーの上妻慎太郎氏が登場。各分野の第一線で活躍する3名が、生成AIや最新のデザインツールを活用したクリエイティブの未来について議論しました。
登壇者プロフィール
🟡 大倉 照結(おおくら てゆい)氏
合同会社クリーン・クラン代表 / Adobe公式インストラクター。女優・デザイナー・日本舞踊家など多彩なキャリアを持ち、Adobe製品全般に精通。ユーザー目線のわかりやすい解説と実践的なテクニックに定評がある。
🟢 高石 紅葉(たかいし くれは)氏
空間デザイナー / アートディレクター。海外放浪を経てデザインの世界へ。ホテルやイベント空間のデザインを手がけ、九州から“エモくてワクワクする”空間づくりを発信中。
🔵 上妻 慎太郎(こうづま しんたろう)氏
株式会社LULL 元コミュニティマネージャー。大学で美術を学び、学生時代は独学でIllustratorを学び、アルバイト先での制作や個人作品をSNSで販売。新卒入社した株式会社LULLでは、コワーキングスペース「LULL TECH BEACH」の立ち上げに参画。
モデレーター
🔴バビコバ・麻里(ばびこば まり)氏
レノボ・ジャパン合同会社にて JP & AU 領域でSMB コミュニティ・マネージャーを担当。
Lenovo Pro コミュニティとは
イベントの冒頭ではバビコバ氏により「Lenovo Pro コミュニティ」の説明がありました。「Lenovo Pro コミュニティ」とは、PCの活用に役立つ記事を確認できる他、困った際に他のユーザーに質問したり、意見を求めたりすることもできるLenovo Pro会員のコミュニティサイトです。限定特集記事の閲覧や、様々な業界の方とのビジネスコミュニティを拡げることもできます!
Adobeの生成AIで、もっと自由に、もっと効率よく
最初に登壇したのは、Adobe公式インストラクターでありながら俳優・ナレーター・日本舞踊家としても活動する大倉氏。
彼女は、PhotoshopやPremiere ProなどのAdobeツールに搭載されたAI機能の活用法について、実演を交えながら紹介しました。
💻Photoshopではこんなことが簡単に!
Photoshopの機能を説明
- 不要な電線や人物をワンクリックで削除
- 「生成拡張」機能で、画像の背景を自然に広げる
- テキストで「空に飛行機を飛ばしたい」と入力すれば、AIが自動合成!
🎥Premiere Proではショート動画もラクラク
- 横長の動画をAIが縦動画に自動変換(オートリフレーム)
- BGMとナレーションのバランスを自動調整(ダッキング機能)
- 自動字幕生成で多言語対応もスムーズに
さらに、Adobe ExpressやAcrobatの便利な機能についても触れ、ノンデザイナーもデザイナーもAdobe Expressで素早くバナー・画像・動画を見栄え良く制作できると大倉氏は語りました。
Adobe Expressの説明
パネルディスカッションでそれぞれの技術や経験を共有
■ 高石氏
AIと空間演出の新しい関係
彼女は、Lenovoのノマドプログラム「Colive Fukuoka」にてブース演出を担当した際の体験を共有しました。
パソコン×自然で空間にあたたかみを
テック製品の展示ブースというと、無機質な印象を持たれがち。そこで高石氏は、「花」や「木」など自然のモチーフを空間に取り入れ、テクノロジーと生活をつなぐような演出を行いました。
オンラインとオフラインがつながる体験設計
PC上で制作したグラフィックをその場でトートバッグにプリントし、リアルに持ち帰る体験を提供。「自分の作ったものが、すぐに現実になる」。そんな共創体験(コ・クリエイション)が来場者の記憶に残ったそうです。
■ 上妻氏
チーム制作×AIの相性の良さ
普段からチームでの制作が多い上妻氏は、AIを使うことで「一定のクオリティを維持しながら作業のスピードを上げられる」と語ります。
特に印象的だったのは、「オーダー通りに作るだけじゃなくて、“自分がどう作りたいか”に向き合う姿勢が大切」という言葉。AIがサポートしてくれるからこそ、人間の感性や責任感がより重要になるといいます。
クリエイティブなキャリアをどう築く?
パネルディスカッションでは、「仕事観」や「キャリア形成」についても話題が広がりました。
大倉氏の考え
- 俳優・講師・ナレーターなど、複数のキャリアを並行している大倉氏。「興味を仕事にするには“どこまで学んだらプロか?”という視点が必要」と語ります。
- 違う仕事が“鎖のように繋がる”ことで、チャンスが広がっていくとも。
高石氏の考え
- 「横のつながりが、より良いアウトプットにつながる」という高石氏は、信頼できる仲間と作る空間の方が心地よく、質も高いと実感。
- クリエイティブ職同士で仕事を紹介し合うことも多く、「BtoBやBtoCだけでなく、仲間同士のネットワークも重要」とコメント。
上妻氏の考え
- 案件に対して「言われたからやる」ではなく、「どう向き合うか」「どれだけ想いを込めるか」が大切と語る上妻氏。
- 初心を忘れないよう、仲間との対話で気持ちをリセットする時間」も大切にしているそうです。
ハードウェアの進化で、クリエイティブがもっと快適に
会場では、LenovoのAI搭載PC「ThinkPad X9 15 Aura Edition」も展示されていました。
最新CPUを搭載し、Adobeの生成AI機能もストレスなく動作。作業効率がぐっと上がります。
ThinkPad X9 15
まとめ:AIと“共に創る”時代へ
集合写真
今回のイベントを通して見えてきたのは、「AIが仕事を奪う」のではなく、“創造性に集中できる環境”を作ってくれる存在だということ。
- AIを活用して“効率化”と“表現力”を両立
- Adobeツールで誰でも気軽にプロ級の制作が可能に
- 仲間とのつながりと、情熱がキャリアを築いていく
- 最新PCで、AIの力をもっと引き出せる
これからの時代に必要なのは、「AIをどう活かすか」という視点。
人間だからこそできることに集中し、AIと一緒に新しいクリエイティブの未来を切り拓いていきましょう。
協力会社:株式会社コミュカル様