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すべての経験が、今のラフにつながっている。——僕の“全部”を、今ここに注いでいます
「本当に届けたいことって、なんだろう?」
「誰のために働いてるんだろう?」
たくさんの失敗と遠回りを経て——
ゼロになった経験を抱えながら、もう一度“自分の仕事”と向き合った。
講座を通して“人生を豊かにする”学びを届けているラフ株式会社。
その代表・永渕成記さんが語るのは、「かっこいい起業ストーリー」ではありません。
むしろ、失敗も含めた“これまでの全部”を正直に見せながら、「だからこそ、今届けたいことがある」と語ってくれました。
今回は、「なぜラフという事業が生まれたのか」について。
永渕さんの“まっすぐで、ちょっと不器用で、めちゃくちゃ人間らしい話”をお届けします。
おちゃめな永渕さん🐊📷
目次
すべての経験が、今のラフにつながっている。——僕の“全部”を、今ここに注いでいます
「このままじゃいけない」と思った20代。がむしゃらに走り続けた30代。
“売る”ための力を磨いた日々。でも、それだけでは届かないものがある
2度の挫折。そして、「本当に届けたいもの」が見えた
「学びは、人生を変える力になる」と信じた
ラフに詰まっているのは、僕のすべてです
編集後記
「このままじゃいけない」と思った20代。がむしゃらに走り続けた30代。
——最初に起業されたとき、どんな想いがあったのでしょうか?
「正直に言うと、“会社員が合わなかったから独立した”というのが本音です。
何か大きなビジョンがあったわけじゃない。
でも、“このままでいいのかな”という焦りは、ずっと心の中にありました」
永渕さんの中には、学生時代からずっと“仕事への違和感”と“憧れ”が混在していたといいます。
放送局で深夜勤務をしていた頃に感じた、「好きを仕事にするって、なんて楽しいんだ」という実感。
そしてリクルート営業で経験した、「仕事とライフスタイルは切っても切り離せない」という現実。
人と企業をマッチングさせる中で、「この人には、こういう働き方が合うかもしれない」と考える“見立て”の面白さ。
「今思えば、あのときの経験のすべてが“今のラフ”の下地になってるんですよね」
遠回りに見えていた道のりが、気づけばすべてラフにつながっていた。
そう思える今があるからこそ、この事業には「自分のすべてを注いでいる」と言えるのだと強く感じます。
「好き」を届けることを大切にするラフの講座
“売る”ための力を磨いた日々。でも、それだけでは届かないものがある
——起業後は、物販・Web制作・コピーライティング・マーケティングと多岐にわたる仕事をされていたそうですね。
「最初に気づいたのは、“どんなにいい商品でも、集客がなければ売れない”ってこと。
だから、売る力を徹底的に学びました。コピーも、広告も、動画も、なんでもやりました」
売れるようになった。数字も伸びた。けれど——
「この仕事を通して、誰かの人生は本当に良くなっているのか?」
そう思うようになったのは、少し余裕ができた30代前半のころでした。
「正直、迷いもありました。“売る力”は依頼主によって悪い方向に向かうリスクもあることを知ったから。
自分の力が誰かを幸せにしてるのか、それとも消耗させてるのか。
その境界線が、見えなくなった時期があったんです」
見失いかけた境界線を、もう一度自分の中ではっきりさせよう。
そう決めたときから、「誰かの人生を良くすること」にすべてを注ごうという意識が芽生え始めたと言います。
「講師・受講生の人生の豊かさに携わりたい」ラフの揺るがない想いです
2度の挫折。そして、「本当に届けたいもの」が見えた
“売れること”への疑問が芽生え始めた頃、現実もまた優しくはありませんでした。
どれだけ力を尽くしても、うまくいかないことがある。
信じていた人との別れ、積み重ねてきたものが崩れる瞬間——。
永渕さんは、30代で2度、“すべてを失った”と感じる経験をします。
「自分が立ち上げた事業がうまくいかなくなったこともあるし、本当に“ゼロ”からの再出発という場面もありました。
頭の中が真っ白になって、“この先どうしたらいいのか”さえ見えなくなった時期もありましたね」
焦り、怒り、自問自答——。
混乱の中で、浮かび上がってきたのは、ずっと避けてきた問いでした。
「“何のために働いているのか?”
“誰のために届けたいのか?”
ようやく、その問いにちゃんと向き合うタイミングが来た気がしたんです」
「学びは、人生を変える力になる」と信じた
「自分自身、学ぶことで救われた場面がたくさんあります。
“知らなかっただけで損してた”っていう経験、ありませんか?
僕はそればっかりだった(笑)だから、“学び”って人生を変える力があると思ってます」
「学んだことで誰かを喜ばせられた」
「作品を贈ったら、家族が泣いてくれた」
「描いたことで、やっと自分の気持ちに整理がついた」
——ラフの受講生たちから届く、そんな声を聞くたびに、永渕さんは“届けてよかった”と実感するといいます。
「学ぶことで自分が変わり、それが誰かを変えていく。
それこそが、人生を豊かにするってことなんじゃないかなと思うんです」
ラフに詰まっているのは、僕のすべてです
「学生の頃に覚えた“好きを仕事にする楽しさ”
リクルート時代に学んだ“人と仕事をつなげることの奥深さ”
物販を始めて気づいた“届け方(=集客)の重要性”
挫折の中で問い直した“仕事の意味”
それら全部が、今のラフの事業に詰まってます。
僕がこれまで経験してきたこと、ぜんぶ注いでつくってるんです」
——だからこそ、「三方よし」は理想論ではなく“現実に根ざした設計”であり、
「受講生・講師・ラフのチーム」が無理なく幸せになれる仕組みこそが、この事業の本質。
「これからも、“あきらめなくていい場所”を必要としている人に、ちゃんと届けていきたいと思っています」
これからも永渕さんは理想を形にすべく邁進します!
編集後記
今回のインタビューでは、永渕さんの「過去」や「失敗」も含めて、
すべてを包み隠さず、飾らない言葉でお話いただきました。
しかも、時に笑いを交えながら——
「30代で2回すっからかんになりました(笑)」と、さらりと語る姿には驚かされつつ、
そのどれもが今のラフの事業にちゃんと“詰まっている”ことに深く納得もしました。
マーケティングのプロとしてのロジカルな視点を持ちながら、
会話の端々にあふれるのは「気持ちに寄り添いたい」という“人間味”。
社内では「聖人なんじゃないか」と言われるほど、いつも朗らかで穏やかな永渕さん。
でも今回お話を聞いて、その“朗らかさ”の裏にある深い経験と覚悟を、初めて知れた気がします。
うまくいかなかったことも、遠回りも、失敗も。
ぜんぶをちゃんと受け止めて、「だからこそ、誰かを支えられる仕組みを作ろう」としている。
その想いが、ラフの事業を“温かく、誠実なもの”にしているのだと感じました。
本気で人生を変えたい人に。
誰かの一歩を支えたい人に。
そして「ひとりじゃ無理かも」と感じているすべての人に——
ラフという場所が、「あきらめなくていい場所」として届いていくことを、心から願っています。