第1章:「スカす」営業マンとは
営業の現場には、提案の最後にこう言う人がいます。
「どっちでもいいですよ」
「無理に買わなくても大丈夫ですよ」
あるいは、お客様から「他社からも同じ提案を受けています」と言われたときに、
「じゃあ見比べて、良い方を選んでください」
と返す営業マン。
一見スマートに見えますが、これは営業として大きな間違いだと思っています。
なぜなら、その一言は、相手に選択を委ねるようでいて、実は責任を放棄しているからです。
では、このような場面で、本当に取るべき行動とは何でしょうか。
第2章:正解は「僕でお願いします」
こうした状況で必要なのは、はっきりとこう伝えることです。
「他社からも提案があるんですね。
であれば、僕からご紹介させてください。
僕は〇〇さんとご縁をいただきたいので、ぜひ僕でお願いします」
そして深く頭を下げる。
最後まで「僕で買ってください」と言える営業は少ないですが、それができてこそ本物です。
恋愛で例えるなら、延々と自己PRをしておきながら、肝心の「付き合ってください」を言わないようなものです。
相手は「で、あなたはどうしたいの?」と迷うだけ。
では、なぜ多くの営業マンはこの大事な一言を口にできず、スカしてしまうのでしょうか。
第3章:「売らない方が売れる」という甘い罠
「売らない方が売れる」。
一見もっともらしいこの言葉は、押し売りを避けるという美名の裏で、実はストレスと責任から逃げたい気持ちの表れです。
断られる経験が続くと、「どっちでもいい」「無理に売らない」という安全地帯に逃げ込みたくなる。
けれど、その先に待っているのは、売れない日々が続く現実だけです。
こうした逃避は、営業マンとしての姿勢や将来にどのような影響を与えるのでしょうか。
第4章:告白される側への幻想
SNSで「問い合わせは多いけれど、こちらからは選んでいます」と語る有名社長を見て、「自分も頭を下げない営業がしたい」と思う人は少なくありません。
けれど、告白される側になれるのは、ごく一部の強いブランドを持つ人だけです。
99.9%の営業がこれを真似すれば、中長期的に成果は止まります。
営業の役割は、相手から告白されるような魅力を見せながら、最後は自分から告白すること。
この姿勢を持たないと、営業の本質からは遠ざかってしまいます。
では、その本質とは何でしょうか。
第5章:「スカす」は本質から外れる
営業マンが存在するのは、棚に置くだけでは売れない商品やサービスがあるからです。
だからこそ、自ら提案し、売る必要があります。
優れた経営者ほど、良い提案を待っています。
「今日は提案ではなく、課題を聞きに来ました」という言葉は、聞こえは丁寧でも、実際は断られることへの恐れから生まれた“スカし”です。
本当に力のある営業は、売りたい商品を、買ってほしい相手に、堂々と売る人。
そして、そのためには営業の本質を正しく理解する必要があります。
第6章:営業の本当の仕事
営業とは、お客様を導き、引っ張り、最後まで先頭に立つ仕事です。
お客様が自分で選んだように見えても、その裏には営業マンの導きがあります。
「スカす」のではなく、自分から告白する。
その覚悟こそが、営業マンとしての軸になります。
第7章:最後に
プラスピボットは、営業の本質を真正面から捉え、結果を出すための環境づくりに本気で取り組んでいます。
机上の理論や耳障りの良い幻想ではなく、現場で実際に成果を生み出す「売れる営業の型」を、一緒に磨いていける仲間を求めています。
もしこの記事を読んで、
「もっと深く話を聞いてみたい」
「自分もそんな環境で営業に挑戦してみたい」
そう感じた方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!