第1章:まず立ちはだかる“体力の壁”
「体力」と「頭脳」――この問いを二択で語るのは、少し雑だと思っています。
なぜなら、もちろん両方あったほうがいいから。
でもあえて言うなら、僕は「まず体力」と答えます。
体力といっても、筋トレで鍛えるような話ではありません。
朝起きて会社へ行き、アウェイの環境で8時間仕事をして、
HP(体力)を残したまま帰宅できるか。
そんな“働ききる体力”の話です。
スタートアップでは、毎日が新しいチャレンジの連続です。
与えられたタスクをこなすだけでなく、自分で考えて動き、
時には周囲を巻き込むことも求められます。
その日々の中で、業務時間内に全てのHPを使い果たしてしまうと、
残業どころか、自己成長のための時間すら持てなくなる。
風呂で今日を振り返る気力も、帰り道でアイデアを考える余裕も残っていない。
そんな状態に、誰だって陥りがちなんです。
だからこそ、まずは「体力」。
これは仕事の土台です。
そして実は、この“体力の差”が、
次の章で語るような日々のふるまいにも、大きく影響してくるのです。
第2章:「HPが残ってる人」だけに見えてくる景色がある
体力があると、なにが違うのか。
たとえば、仕事の終盤でも、笑顔でコミュニケーションができる。
ちょっとした雑談に付き合う余裕がある。社内の人に愛想よくできる。
そんな当たり前のことができるんです。
逆に、社内でちょっとトゲのある態度を取ってしまう人っていますよね。
僕は、あれって「性格が悪いから」じゃないと思ってます。
単純に、HPが切れてるだけ。
人に気を遣えるほどの体力が残ってないんです。
もし仮に、その人にレッドブルを飲ませて、仮眠を取らせて、
プラネタリウムにでも連れていったら、案外いい人になってるかもしれません(笑)
人間関係のトラブル、向上心の欠如、笑顔の減少…
その根っこに、体力不足があることも少なくない。
だから僕は、「体力がある人」は、それだけで組織の上位3割に入ると思っています。
──体力は、目に見えない“他者への配慮”や“前向きな姿勢”として現れてくる。
だからこそ価値があるのだと思います。
第3章:頭脳が活きるのは「体力の壁」を越えた先
もちろん、体力だけで突き抜けられるほど、社会は甘くありません。
“ステージ2”に進むには、ここでようやく「頭脳」が必要になります。
目の前の課題に対して、本質を見抜き、最短で成果を出す。
たとえば営業成績が伸び悩んだときに、
「テレアポ数を増やす」なのか「商談の質を上げる」なのか。
複数の選択肢から、最も効果的な手段を導き出せる人です。
しかも、その戦略を実行できる体力がある。これがステージ2の条件です。
つまり、「走りながら考える」「やりきったうえで振り返る」ことができる。
これは体力と頭脳のハイブリッド。
ここに到達している人は、組織の中でも本当にごくわずか。
僕の感覚では、上位5%くらいかなと思っています。
──“考える力”が本当に力を発揮するのは、
“動ける状態”を保ててこそなのです。
第4章:さらにその先へ──複雑な問いに「一撃の答え」を出せる人へ
では、そのさらに上、ステージ3とはなにか。
それは、バラバラに見える問題――A・B・Cといった課題群――に対して、
「D」という共通解で打ち返せる力です。
たとえば、営業の成果も、チームの雰囲気も、個人の成長も、
すべてに効くような「構造そのものを変える提案」ができる人。
これは一種の抽象化力・本質思考力とも言えます。
こうした力は、短期的には評価されにくいかもしれません。
でも、長期的には組織を進化させる力になる。
だから、体力→頭脳→構造理解、という順番でステージアップしていくことが重要だと思っています。
第5章:「まず健康であること」から始まる
この記事の結論はシンプルです。
体力と頭脳、どちらも必要。でも、順番がある。
まずは、毎朝起きて、ちゃんと出社して、仕事をやりきる。
そのうえで、学ぶ・考える・動くという余力を持てるか。
つまり、最初に立ちはだかるのは「体力の壁」なんです。
だから僕は、新人でも、未経験でも、
「まず健康であること」「疲れても立ち直れること」これを大切にしています。
その体力がある人は、きっと思いやりも、成長意欲も、気遣いも、全部にじみ出てくる。
そんな人と一緒に、これからも面白い会社をつくっていきたいと思っています。
最終章:まずは、あなたの「想い」を聞かせてください
ここまで読んでいただいて、「自分もまず体力を武器にがんばってみたい」「体力には自信あるから、次は頭脳も鍛えていきたい」──そんな気持ちが少しでも湧いたなら、ぜひ一度、カジュアルにお話ししませんか?
いまの仕事にモヤモヤしている方も。
これからどんなキャリアを描こうか悩んでいる方も。
まずは想いを聞かせてもらうところから、一緒に考えていけたら嬉しいです。
一歩踏み出すきっかけとして、お待ちしています。