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2018年に設立し、患者・ご家族・医療関係者と共に創るてんかんの発作記録アプリ「nanacara(ナナカラ)」を軸にした事業開発、事業支援を展開するノックオンザドア。「難病患者・家族が輝き、自分らしい人生を送れる社会の実現」という理念のもと、現在7期目に入っています。
本記事では、「nanacara」や「nanacara for Dr.」(てんかん専門医との連携ツール)、「nana-medi」(遠隔診療ツール)のリリース、また新規事業展開も図るノックオンザドアの開発組織を率いるCTO 藤原に、入社背景や「nanacara」への想い、エンジニア組織について伺いました。
開発組織で働く雰囲気や、ノックオンザドアのパーパスやミッションがどのように開発につながっているかも含めお届けします。
藤原 幸貴|開発
2002年よりシステム開発会社にて、医療機関向けシステムのプログラマーとしてシステム開発、
システム導入やユーザーサポートを経験。
2006年よりシステム開発会社にて、システムエンジニア、PMとして受託案件・SESでのシステム開発に従事。
金融、航空、製造業、通信会社、ゲーム会社など様々な業界のシステム開発を経験。
2008年に新規事業部門を立ち上げ、自社サービス構築などを行う。
2012年よりフリーランスとして大手事業会社でBtoC向けのスマートフォンアプリ開発、Webシステム開発に従事。
アジャイル、オフショアでの開発を経験
2019年 ノックオンザドア株式会社 ジョイン。
自社サービスの開発マネージメントを行う。
社会課題の解決するため、既存サービスの改善や新規サービスの立ち上げのスピードアップ、
より良いサービスの開発をすべく活動中
ノックオンザドア入社のきっかけは“出資”
──2019年のノックオンザドアへのご入社はどのような経緯でしたか?
元々、代表の林さんと私の共通の知り合いがいまして、その方が林さんから「会社を立ち上げてサービスを作りたい」と伺ったと聞きました。出資者を募っているとのことで、そこで出資をしたのが最初の関わりでした。
アプリ開発のスタートについてノックオンザドアで検討を進めている際、実際にミーティングにも参加して「こういう風に進んでいるんだな」と見ていきました。当時は開発会社を探している状況で、どうやって開発会社を探していけばいいだろうかと相談を受けていました。
──最初の関わりは出資だったのですね。その時点でノックオンザドアへの入社を考えていたのでしょうか?
他の仕事もやっていたこともあり、その時点では入社を考えていなかったです。そこからオフショア開発で進めようとスタートしたんですけれども、私がオフショア開発もしていたので自分の経験によって色々手伝えることもあるのかなと思い、開発スタートから参加することになりました。
──その後、実際に入社に至るまでについても伺いたいです。
アプリの立ち上げ当初から関わっていたので、サービスに対してもっと良くしていきたいとの想いがありました。
また、林さんからお話を聞いたときに今まで自分がやってきたことや、やりたかったことと一致する部分が多いと感じました。ノックオンザドアに入社する前はフリーランスとして1人でやっている感じもあったので、みんなで新しくサービスを作っていくことも魅力だと思いました。
──ご入社の前後でノックオンザドアに対する印象の違いはありましたか?
入社したときはサービスのリリースが目標で、リリースしてどうやって運営していこうかというタイミングだったんですけれども、今はやることもステークホルダーも当時より多くなり、社員も増えてきたりして、そのあたりが大きく変わったと感じています。
ただ会社として変わっていないこととして、代表の林さんや共同創業者の高山さんが創業当初から言っていることがぶれてなく、そこはすごいなと思っています。
開発のスピードアップをして広げていくために、積極的に採用を
──自社サービスへの想いを伺いたいです。
実際に使う患者・ご家族や医師の方々にとって良いものにしていきたいと思っています。当社として患者・ご家族と定期的に時間と場所を共にする機会を作っていて、実際に患者さんに会ってお話を伺うと自分の知らないことだらけでした。
今までシステム開発をやってきて「こういうのが使いやすい」などある程度想像がつくところはあるんですけれども、全く思ってもいなかったニーズだったりを聞けるので、それを開発にしっかりと汲み取っていかないといけないなと思っています。
──患者・ご家族に伺ったニーズで印象に残っているものはありますか?
てんかんの発作記録アプリ「nanacara」には服薬を登録する機能があるんですけれども、実際に病院で処方箋が発行されて「この数量を飲んでください」に対して、データとしてそれを取り込むのが1番正しいんだろうなとそれまでは思っていました。
ただ実際には飲むときに調整して飲んだり、量を増やしたり減らすこともあると伺い、今まで自分は薬を飲むときにはそれ通りに飲んできたこともあり、現実との差異が印象的でした。
──今後のサービス開発の展望を教えてください。
現在は「nanacara」や「nana-medi」をはじめ、今後リリース予定のものもありますが、できることをもっと増やしていきたいと思っています。
治験関連に使えるものだったり、 病気を併発している場合や他の疾患への対応などまだまだやりたいところもあって、サービスとしてできることが限られてしまっている部分もあるので、開発のスピードアップをしてどんどん広げていきたいです。そのために積極的に採用を進めています。
──今お伺いしたことを実現するために、どのような方と一緒に働きたいですか?
まずは当社が手がけるサービスを好きであることですね。また、コミュニケーションをしっかりと取れる人と一緒に働きたいと思っています。
開発にあたり関係する人が多く、実際に開発メンバーも患者・ご家族や医師のところに行ってお話を聞いたり、社内でも色々な人たちとやり取りをしながらどう進めるかを考えていくことが重要になっているのが背景にあります。
一人ひとりの自主性や意見を大切にする組織へ
──現在、開発部門はどのような組織構成でしょうか?
開発部門では、正社員は私のみで、業務委託とオフショアメンバー合わせて約20名のチームです。
──開発組織はどのような雰囲気でしょうか?
割と自由かなと思っています。あまり細かく管理せず、たとえば「こういうことをやってほしい」と依頼したときに、「もう少しこうした方がいいんじゃないですか」などの声を反映できる状態にしたいと考えています。
また開発だけではなく、サービスとして「もっとこうした方がいいんじゃないか」のような意見も出てくるので、それを含めて自由な感じと思ってます。
──これまでのインタビュー※ でも毎回共通して「自分はこうしたいとの意見が活発に出る」、「待ってるだけではなく自ら出向いていく人が多い」とのお話があがりましたが、開発組織も同じように感じました。
そうですね。みんな考え方も前向きで、自主的に動くことが特長と思っています。
──今後、開発メンバーが働く上でどのような環境にしていきたいですか?
先ほどの話にも重なりますが、自由でやりやすいのが1番と考えています。
あとはバランスへの意識です。会社の事業的な方向性だったり、開発において必要なことだったり、今後に向けてシステム面でやらなきゃいけないことなど、色々やることが出てきたときに偏りすぎず、各方面にとっていい形で進めていける環境にしていきたいと思っています。
パーパスやミッションの説明の場を設けてから開発をスタート
──自社のパーパスやミッションをどのように意識され開発を行っていますか?
開発がスタートするときに、開発メンバーにも会社のパーパスやミッションからまず説明をして、しっかりと目的を伝えた後に開発に入っていくことを大事にしています。ただ「こういうのを作りたい」からスタートしてしまうと「なぜ」の部分が抜けてしまうので、そこは意識してやっています。
最初は林さんから「ベトナムに説明に行きましょうか」との話が出て、そこから林さんとともにパーパスやミッションの説明の場を設けるようになりました。
──開発スタート時に場を設けること以外で、パーパスやミッションを意識する取り組みはありますか?
それ以外では、トレードオフスライダーを決めて、開発するときに何が重要かを3つか4つ定めて最初に説明するようにしています。
迷ったら何を優先するかを最初に決めて進めるので、開発中は常にそれを意識するようにしています。
──トレードオフスライダーは、開発するもの個々で設定されるのでしょうか?
プロジェクトごとに決めています。事業側、会社側もそうですし、そこのメンバーで合意した内容で決めています。
──サービス開発への想いや開発組織についてだけでなく、開発におけるパーパスやミッションとのつながりまでお話いただきありがとうございました。