こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。
これは私の独断と偏見がかなり満載の話です。
学生時代に「真面目」「優等生タイプ」と言われていた人は、社会人になってから苦労する場面が多いように感じます。学校では、「先生の話を素直に受け入れる従順な生徒」が評価されてきました。
つまり、人の意見をそのまま受け止められるタイプです。
よく言えば「素直」なタイプでしょう。
自己分析ツールの「ストレングスファインダー」で言えば、「規律性」や「調和性」が高い人に近いかもしれません。この特性は、学生時代までは特に大きな強みとなります。
一方で、社会に出てからはどうでしょうか。
学生時代のテストと違い、仕事には正解がありません。上司の言うことが常に正しいかわからないし、そもそも会社が向かっている方向が間違っているかもしれません。クライアントの要望を叶えることが、クライアントのためになるかどうかもわかりません。
つまり、社会に出たら決まりきった正解というものがないので、自分のフィルターで良し悪しを判断しないといけないのです。これまでは「思考停止して素直に従えば、褒めてもらえる」というゲームだったのに、社会では「自分なりの判断」が必要になるゲームに変わってしまいます。
「生真面目な人ほど、常識を疑わない」という側面があるので、今回はそれがどのようにビジネス上の会話に影響するのか、解説します。
コツコツタイプのビジネス会話はこんな感じ
私の経験上ですが、コツコツ生真面目タイプよりも、常に楽な方法を考えている怠惰なタイプの方が、ビジネスシーンの会話が上手い傾向にあります。
こういう怠惰なタイプの人は楽をするために自分の言葉を減らすことが多く、結論から言うことにためらいもありません。「相手に伝わらなかったらどうしよう」という恐怖心もあまり持ち合わせていないのです。こうした話し方の方が、聞き手にとってはありがたいのです。
逆に、「素直さ」や「生真面目さ」が強いと、ビジネスシーンでは残念ながら裏目に出てしまうことがあります。
・しっかり伝えたいという思いが先行し、説明がだらだら長く、聞かれていない話もしてしまう
・書いてあるものは伝えるべきという思い込みがあり、資料の内容をひたすら読み上げてしまう
・最適解より正確性を重視するので、意味もなく厳密さや正しさに固執してしまう
・話は傾聴しないといけないという思い込みで、必要のない話を聞きすぎる、疲れる
このような場面、思い当たる人も多いのではないでしょうか。
これらを引き起こす根本的な原因は、会話に対する「〇〇しないといけない」という思い込みです。
手を抜いてみると、「あれ、説明が不要だった」「適当に相槌打ってても、問題なかった」という意外な事実に辿り着けるのですが、コツコツタイプはなかなか手を抜けません。
サボるのではなく、成果を出すためには時に「手を抜く」必要がある
なので、思い込みを疑うことができず、その思い込みを抱えたまま、自分も相手も疲れる会話を繰り広げてしまうのです。この思い込みは、「認知バイアス」と呼ばれます。
コミュニケーション力が低いのではなく、思い込みが激しい
会話がうまくできない理由は他にもあります。
会話術やテクニックを習得していないだけでなく、勝手に作り上げた心理的ハードルによって”発言そのもの”がしづらくなっていることもあります。
仕事でMTGをした時にこんなことを感じた人も多いと思います。
・会話で詰まってしまい恥ずかしさを覚える人
・間違う恐れや、自信がないと発言ができなくなる人
このような人たちは基本的に生真面目であり、「正しくあらなければいけない」という思い込みを持っているケースが多いです。つまり、うまくできない自分はダメだと思っているのです。そんな中、レベルの高い人と会話をすることになると、自分の発言の方が間違いの可能性が高いと認識してしまいます。どれだけ普段会話がうまくても、そんな環境下ではうまくコミュニケーションができません。
案外相手は、正解ではなく意見を求めているだけというケースがあるのにも関わらず。
また、自分はアイディアがあんまり思い浮かばないと思っているタイプも同様に思い込みを持っていることが多いです。仕事における企画やアイディアでは、小説を書けるとか、人の心を動かすコピーを書けるようばレベルを求められることはあまりありません。とにかく自分の目線で今感じたこと、思ったことを口にしていけば、議論を通してブラッシュアップできることもあります。それなのに、「こんなしょうもないアイディアを出しても意味がない」という思い込みや決めつけによって発言ができなくなっているのです。
アイディアマンのほとんどが、アイディアに溢れているのではなく、発言に対するハードルが低いだけなのです。
完璧主義な人ほど、勝手に発言のハードルと高めて発言できなくなる
また、こんなタイプの人も多くいるのではないでしょうか?
・相手の話していることをとにかく傾聴しようとする人
・会話に集中しすぎて、どっと疲れてしまう人
これらは生真面目タイプの人に多く見られます。仕事におけるコミュニケーションとは、情報の伝達を目的としています。なので目的が果たされてしまえばできるだけ、できるだけ省略していくべきなのです。にも関わらず、「会話は全力で聞かなければいけない」という思い込みによって、意味もなく思考体力を消費してしまうのです。
仕事の相手はかならずしも優秀な人ばかりではありません。支離滅裂な人、結論が見えない人、何を言っているかわからない人がたくさんいます。そんな人の話を真に受けて聞いてしまうと、時間も脳内リソースも徒らに消費してしまうのです。時間だけでなく、思考体力も奪われてしまうので、どんどん生産性が落ちてしまうのです。
話がうまくない人の会話に付き合っていると、自分が疲れてしまう
このように、生真面目な人というのは、「○○であらねばならない」という思い込み、つまり認知バイアスを持っており、そのせいでうまく会話できなくなっているのです。
そして、思い込みというものは、心の中で無意識に持っている認知バイアスになるので、表層化しません。表層化しなければ自分も周囲の人も認識ができないので、そのバイアスを手放すのが難しくなるのです。
なので、この記事を読んだ方はぜひ、自分の思い込みについて書き出してみてください。
その思い込み捨ててみると、「あれ、こんな感じで良かったんだ?」という仕事を円滑に進めるためのヒントを得ることができます。思い込みは行動でしか捨てることができないので、ぜひ今すぐ行動していきましょう。