翼を広げよう~Vol.5 スタッフインタビュー 世界のニュースをいち早く届ける | 株式会社ウイング
「翼を広げよう~スタッフインタビュー (国際ニュース | ディレクター)」Vol.5 は、NHK朝の国際ニュースで活躍している 相田 佳名子さんです。―――Q: 相田さんは、ウイングでもう8年余...
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こんにちは。いつもウイング事務所にお茶菓子をつまみに来てくれてありがとうございます。新しいお菓子の箱を開けるとなぜか、そこに平野さんの姿ありです。
いやいや~。僕は、お昼ご飯を食べてしまうと眠くなってしまうので、いつも腹ペコで甘党なんです。
僕らの仕事は、海外に住む日本人向けの「NHKワールドプレミアム」のニュース・報道番組を作ることです。作るというのは、日本で放送しているNHK総合、NHK-BS1で放送しているニュース・報道番組を、ほぼ同時刻に海外へ配信できるよう、権利のチェックや編成の調整などを行う業務になります。僕らの職場では、こうした仕事をデスク業務と呼んでいます。
放送には権利があるので、海外へ配信することが禁止されている映像に対しては、視聴者に見えなくなるように「ふた」をします。許可された配信画像を使って、映像を置き換えるという作業です。もちろん”権利上の都合で~”とお断り字幕を付けた画面を出すことが一般的なんですが、できる限りニュースに即した画像を入れることで、見ればわかるというテレビのよさを最大限生かすことができます。これは、配信される側、国によっても違いますし、時期や世相によっても違うので、臨機応変に対応する必要がでてきます。例えば、テロが進行中なので、この映像はこのままにするとか、大統領が落選したから、この話題では今後は出せなくなったなど、指示待ちではなく、自分でも積極的に情報をとりにいって、幅広く情報を追いかけていく必要があります。おかげでこの仕事についてから、僕はスポーツにもかなり詳しくなりました。
国際大会は、特に忙しくなります。オリンピックやサッカー、ラグビーなどのW杯、世界陸上、最近では野球のWBCなど、ルールや代表選手をあらかじめチェックしておき、競技もできる限り、見るようにしています。なぜかというと、競技を把握していれば、スムーズに「ふた」ができるためです。今のニュースに必要なのは、どの場面の写真なのかを、いかに瞬時に把握するかに繋がります。例えば野球で、左打者がレフトにホームランを打っているのに、打球を追う目線がライトに向いていては違和感がある。先発投手が降りているのに、映り込んでいるのはあり得ないなど、慎重にチェックしていきます。
ーーーなるほど。見えない所での努力は、縁の下の力持ちです。
そうですね。一日ごとに仕事がおわった時「やりきった」という思いを毎回持ちます。生放送などのリアルタイムで、ニュースコメントの尺のタイミングにあわせて、どんぴしゃの「ふたかぶせ」ができた時です。「あのふただと違和感なかったね」「俺あれはできないわ、平野くんじゃなきゃ」と言われるぐらいまで決まった時は、特に嬉しかったです。逆に、こうした仕事は10年以上経っても、今でもこわいと感じながら緊張感をもって取り組んでいます。集中して業務にのぞんだ後は残業がないので、達成感をもって終われることで、自分の好きなことに使う時間を、しっかり持つこともできています。
僕は、前職で韓国語の翻訳などに携わっていました。そこで、ニュースそのものや韓国への興味が増し、世界情勢や、国際テーマを更に知りたいと思うようになりました。今の仕事は放送を出すわけではない部署になりますが、間接的にニュースに携わることができています。そして、仕事の専門性を認めてもらえる役割だと感じています。自分では、誰でもできる仕事というのは寂しいと思うので、自分自身のこだわりをもって、独自に知識を増やしながら取り組んでいますし、好きでこの仕事をしています。これまでの転職歴は4回です。それでも、ウイングと縁があって、NHKの中で国際放送を10年以上も担当してこれているのは、好きなことをやれているから続いているんだと感じています。
テレビが好きだったので、ウイングに応募した所、連絡してくれた取締役が「面接だけでも来てみたら」と誘ってくれました。10年以上前の話になりますが、ウイングに面接に来る直前、実は別の会社に内定をもらっていました。それでもウイングを選んだのは、実際にウイングに来てみて、よい出会いがあり、いい人達に恵まれたからなんです。自分の関心を満たせるところで、興味があることだけに突っ走ってきて今に至ります。
僕は、これまで知識はあったけれど、続かなかった仕事もありました。やはりいい人と巡り合ったから、続いたんだと思っています。これがうまく合わないと続かなかった。関心のあることで、どんな人と会えるかを楽しみにできる人、そしてその中で自分の動ける環境を作っていける人は、この仕事に向いていると思います。
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