株式会社Heads デザイナー 小黒 和音のスキなコトは、手書きのイラスト。
今回のHeads Talkではイラスト、そして好きなアーティストについてインタビューしました!
AI時代だからこそ輝く、手書きの不完全さ
絵を書くのが好きです。特に手書き風が好きです。
ここ数年AIが普及してきて、誰でも「きれいなデザイン」が出せる時代がやってきました。だからこそ、手書きならではのゆらぎやラフさに、人間らしさを強く感じます。自分のクリエイティブにとっても、その「不完全さ」は大切な要素です。
自分が手がけた中でお気に入りのクリエイティブは、大学の授業で描いた「ジョン・レモン」。課題は「有名人の名前をダジャレ風にして書く」だったのですが、言われた瞬間にアイデアが浮かびました。真顔のジョン・レモンの顔をしたレモンが道路に立っている、そんなシュールさに、見る人は思わずくすっと笑ってしまうはず。気に入りすぎてTシャツにもしました。明るい色を使うのは自分の基本スタイル。楽しい感情に結びつくデザインで、人を笑顔にしたいという思いが根底にあります。
大人になると責任が増えて遊び心を失いがちですが、心の中の子ども心にも気を配ることが大事だと思っています。その子ども心を楽しませてあげられるようなものをつくることをモットーにクリエイティブを手がけています。
「楽しい」を刺激してくれる存在
影響を受けたアーティストは、アメリカのshelby and sandyさん。シンプルな絵のスタイルが好きで、有名人やスポーツ選手とのコラボも多く、ポケモンやトトロなどアニメ作品も題材にしています。水風船にインクを入れてキャンバスの上で割り、その形から絵を描く。そんな遊び心ある手法もユニークです。見ているだけで楽しくなる絵で、色鮮やかで直感的に気持ちが動く作品に強く惹かれます。
私が大切にしているのも、まさにこの「楽しいという感情を刺激する」こと。考察して理解するタイプのアートではなく、パッと見て心が動くような表現に魅力を感じます。
感覚をくすぐるシンプルな喜び
美術館に行くこともありますが、知的に「なるほど」と思うだけでは物足りない。
自分にとって良いクリエイティブは、頭で考えるより先に「いいな!」と感じさせてくれるものです。だからこそ、不完全さや手書きの味わいを残すことに価値がある。感覚をくすぐり、心を明るくすることができれば、それが一番だと思っています。
以上、Heads デザイナー 小黒 和音の好きなことでした。