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獲れるコトバ執筆社の採用担当です!
今回は、代表取締役の金さんにインタビューしました。
親族一同が自営業という環境で育ち、会社員経験を経て独立への戦略を練り続けた金代表。「安定した未来」よりも「挑戦の道」を選び、やがて“Color your life. 人生に、彩りを。”という理念を掲げて組織づくりに踏み出します。
本記事では、そんな金さんの歩みと経営哲学をたどりながら、本気で成長したい人にとって理想の環境とは何かを探ります。
スポーツ一筋だった私が、1本の電話で見つけた天命![]()
──学生時代はどんな生活を送られていたのでしょうか?
学生時代はとにかくスポーツ漬けの日々でした。中学はサッカー、高校と大学はラグビーに明け暮れていましたね。
人生の転機となったのは、愛読していたラグビーのフリーペーパー。ある日、「なぜフリーペーパーは無料なんだろう?」という素朴な疑問が頭をよぎったんです。その純粋な気持ちから、思い切って発行元に電話をかけてみると、担当者が丁寧に説明してくださいました。
「読者がいるから、広告を載せたい企業がお金を払う。ビジネスは“どこでお金を生むか”を設計すれば成り立つのだ」と。つまり、読者には無料で情報を提供し、その読者にアプローチしたい企業から広告費をいただくということ。
そしてその会社が出版社ではなく「広告代理店」だと知った瞬間、私の進路が自ずと決まった感覚がありました。あの日の興奮を今でも覚えています。
──その広告の知識が、お母様の事業を成功させたいという想いと結びついたのでしょうか?
そうですね。母は女手一つでキムチ店を営み、私を含む姉妹3人を成人まで育ててくれました。このキムチがとっても美味しいんです。学生時代からチームメイトや父兄が買ってくださっていて何度も何度もリピートしていただいています。その時気付きました。「ああ、美味しいからリピートしてくださるんだ。これは社会に広める責任がある!」だからこそ、“オモニのキムチを日本中に届けたい!”という想いが、心の奥底でずっと燃え続けていたんです。
当時の私には具体的な方法は見えていませんでしたが、「フリーペーパーの仕組みを知ることで志した広告業」と「母のキムチを日本中に届けたいという想い」をどうにか結び付けられないかなと考えを巡らせていました。
そんな中、広告業界は転換期を迎えていました。某企業が「ネット広告がテレビ広告の市場規模を上回る」というデータを発表したんです。
その数字を見たとき、私の頭の中でバラバラだった点が線でつながりました。
広告代理店志望+これから来るネット広告の時代+母のキムチを日本中に届けたいという気持ち。この3つの要素を組み合わせれば、“ネット広告に特化したECのコンサルティング会社”に進路を定めることで全てが叶えられるのではないかと。
そして、そのノウハウを徹底的に学び、4年で独立しようと決意しました。
──その明確な未来図があったからこそ、入社する会社も迷わずに選べたのですね。
そうですね。前職はまさに私が求めていた条件にぴったりでした。地元である福岡と東京の二拠点に支店があり、ネット広告に特化したECのコンサルティング事業を運営している売れるネット広告社さんでお世話になりました。
ECサイトの広告戦略から販売促進、顧客対応まで、通販ビジネスのすべてを学べる、まさに将来母の事業に活かせる理想的な環境だったんです。
面接では、「4年後の独立を目標に入社させてください!、その間は会社の成長に全力で貢献します。採用コストと在籍中に頂く給料に見合う成果、そして後進の育成は責任を持って果たします。」と大学4年生の分際で身の程をわきまえず伝えました。普通なら即不採用だと思うので、かなりリスクのある発言だったでしょう。
これは面接時には伝えていませんでしたが、もし不採用なら気持ちを切り替えてニュージーランドにラグビー留学しようと考えていました。そもそも就職活動を複数社の中から比較して選ぶ、という発想が最初からありませんでした。独特ですが、私らしいスタンスだと思っています。その「この1社しかないんだ!」という熱意が伝わり、評価していただけたのだと思います。こうして仲間に迎え入れていただき、私の人生は新しい章へと進み始めました。
予想外の配属が開いた成功への扉![]()
──新卒入社の会社ではどのような配属だったのでしょうか?
営業に配属されると思っていたのですが、実際はまさかの社長秘書でした。目の前で大きな取引が動いていく環境に身を置けた1年間は、私の人生を大きく変える時間になりましたね。
法務、総務、広報、人事などの幅広い業務に触れ、経営を支えるための知識を学ぶ日々。そして何より、社会人としての基盤となるビジネスマナーを徹底的に身につけられたことは大きな財産でした。
──社長秘書として、どのような世界を見ることができたのでしょうか?
社長秘書の仕事は、毎日が新しい課題との出会いでした。自由度の高い業務を任される中で、経営者の視点を間近で学べたのは大きな経験です。
たとえば「会食の予約をお願いします」という一言。そこには、お店選びや時間調整だけでなく、参加者一人ひとりの気持ちを汲み取る細やかな配慮まで求められました。
セミナー運営でも同じです。会場の空調や音響など、ほんの小さな要素が参加者の満足度を左右する。そんな責任を日々感じていました。
さらに、社長の想いをコラムにして発信する仕事、人事業務を通じて人と向き合う経験など、当時20〜30名ほどの会社で経営に関わるあらゆる業務を任せていただいたことが、今の私の土台になっています。
──現在も大切にされている「ディテールへのこだわり」は、この時期に身についたのでしょうか?
そうですね。誤字脱字や日付などの細部にもこだわる姿勢は、私の“一番の強みであり誇り”だと言えます。
今は誤字脱字や数字の誤りが光って見えます。
前職では、社長の言葉をコラムにまとめて発信する役割を担っていました。わずかな誤りでも社長の名を傷つけかねないという緊張感の中で、私は「ディテールへのこだわり」こそが「信頼」を築く源であると学びました。
そして、ディテールを大切にすることで、同じ価値観を持つお客様と確実な信頼関係を築けると実感しました。丁寧な仕事を心がけることこそが、お客様との心地良い関係性を生み出すのです。
「安定」から「彩りある人生」へ|新たな挑戦の始まり![]()
──入社後、独立に向けてどのような戦略を練られたのですか?
成功への道筋を明確に描きました。自分に課した3つの絶対条件があります。
1つ目は、初月から月50万円以上の年間契約をいただくこと。年間600万円の安定した基盤を作り、お客様のために全力を注ぎたかったのです。赤字前提のスタートではなく、最初からお客様の期待に応え、最高の価値を提供できる環境を整えたいと考えていました。
2つ目は、お客様と「互いになくてはならない存在」となる関係を築くことです。私には通販を成功させるための知識やノウハウがあり、お客様には素晴らしい商品がある。お客様は商品の販売方法に悩んでおり、一方で私は良い商品を求めている。このように、互いの強みを活かし、足りない部分を補い合える関係を築きたいと考えています。
3つ目は、技術力を持つパートナーとの協力関係です。私にはビジネスを動かす推進力があると自負しています。しかし、システム開発やWebデザインなどの専門スキルがありません。一方で、世の中には素晴らしい技術を持っているものの、ビジネスへの活かし方がわからず困っている方が等しくいらっしゃるのです。そこで、私は優秀な技術者の方々と一緒になって、互いの強みを生かし合えるチームを作るために、1年間かけて準備を進めました。
その結果、初月から売上100万円、利益70〜80万円という理想的なスタートを切ることができました。目標から逆算して行動したことで、確実な成功へとつながったのです。
──独立後、1年半経った頃になぜ組織化という困難な道を選んだのですか?
「安定」という確実な未来が、逆に私の心を動かしたからでしょうか。
当時はありがたいことに仕事が順調に進んだこともありますし、こつこつ直向きに取り組めば、年間2,000〜3,000万円の利益を1人会社+業務委託という体制で死ぬまで好きなように続けられるだろうという確信がありました。しかし、先が見える人生に、なぜか心が満たされませんでした。
そこで私が選んだのは、これまで経験したことのない「組織づくり」という新たな挑戦です。私自身が高みを目指し続けるタイプだからこそ、仲間ができるかどうか不安もありました。しかし、この未知の領域を「誰かと一緒に乗り越えたい」という気持ちが、私を突き動かしたのです。
先が見える人生なんて、もう一人の自分が歩めばいい。
直感が紡いだ企業理念 “Color your life. 人生に、彩りを。”![]()
──「Color your life. 人生に、彩りを。」という理念は、どのようにして生まれたのですか?
初めての新卒採用で、候補者から内定承諾をいただいたある日。内定者からの電話で「企業理念は何ですか?」と尋ねられ、思わず口をついて出たのが「人生に、彩りを。」という言葉でした。
電話を切ったあと、どれだけ考えてみても、これ以上しっくりくる言葉は見つかりませんでした。まるで心の奥底から湧き上がってきたような、直感的な言葉。今では私たちの価値観そのものです。
振り返ってみると、私の心の奥底にはいつも「人の喜ぶ顔が見たい」という想いがありました。自分の欲求よりも、目の前の人の笑顔を優先してしまう。この利他的な愛情こそ、私が大切にしてきたものなのでしょう。
──「Color your life. 人生に、彩りを。」を体現した中で、一番嬉しかった瞬間はありますか?
メンバーが辞めずに一緒に歩んできてくれたことですね。
私は仕事に対して妥協せず、求める基準が高いと思われる方もいるでしょう。しかし、それでもみんながついてきてくれたのは、私の熱い想いが伝わっているからかもしれません。
私は、優しさだけが愛のすべてではないと考えています。本気の愛情は、時に厳しさとなって現れる。それは、お客様から真の信頼を勝ち取れるプロになってほしいと願っているからです。
ディテールへのこだわりが最たる例ですね。
雑な仕事をしていると、お客様は理由も告げずに去ってしまいます。しかし、丁寧な仕事を続けていると、「あなたが丁寧だったから依頼した」という最高の褒め言葉をいただけることもあるんです。だからディテールにこだわってみないと、その尊さや価値に気付くことはできません。その瞬間のために、ぜひこだわってみてください。必ず報われます。これは約束しますし、保証します。
──最後に、この記事をご覧になった求職者の方にメッセージをお願いします。
もしあなたが何かを手に入れたくて本気で成長したい、そして成長を通じて多くの人を幸せにしたいと願うなら、私たちは心からあなたを歓迎します。
ディテールを大切にし、お客様に真の価値を提供する。そんな仕事に情熱を注げる環境がここにあります。皆がだれかの人生を彩ろうとすることで、自分自身の人生も彩られる──
一緒に素晴らしい未来を創造していける仲間との出会いを、私たちは心から楽しみにしています。
・・・
母子家庭から広告代理店を経て起業に至るまでの道のりと、独自の経営哲学を持つ金さんだからこそ語れる、“獲れるコトバ執筆社で働くことの本質”をお伝えしました。
後半では、以下の内容をお届けします。
- 多事業展開の戦略とコロナ禍での判断
- 「スキルより情熱」を重視する採用方針の真意
- ビジネスパーソンとしてのキャパシティを広げる方法
- 本気で成長したい人材に向けたメッセージ
多事業展開の戦略や、本気で成長したい人に刺さる働く環境の実態が分かる内容となっています。ぜひ後編もお読みください!