インタビュー#6|ドライバーから月150万円フリーランス、そしてシステム/デザインの総責任者へ。交渉と戦略を重ね切り開いてきたキャリアに迫る。
こんにちは!relationのWantedly担当です。
ようやく35度超の日が少なくなり、日も短くなってきた今日この頃。残暑は厳しいものの、着々と秋の訪れを感じています。
一方、転職市場はまだまだ熱を帯びています!今こそ「次のキャリアステージ」を真剣に考えたい中堅〜ベテラン層の方も多いのではないでしょうか。
私たちrelationが掲げるキーワードは 「NO MORE 不自由」。けれど、理想を理想のまま語るだけでは絵に描いた餅。
そこで今回は、この理想を実現し続けるべく奔走するシステム開発/デザイン制作を束ねる総責任者、森野さんにインタビューを実施しました!
森野 伸吾(もりの・しんご)
2017年1月入社。relation黎明期に関東拠点の立ち上げメンバーとして参画。現在はシステム開発・デザイン制作の総責任者(エグゼクティブマネージャー)として関東・関西を束ねる。また新規事業の立ち上げや広報活動の中心メンバーとしても活動中。
ーーまずは原点からお伺いします。社会人スタートが某運送会社の4tドライバーというのは意外でした。
20歳当時、とにかくお金が欲しかったんです。初任給の良さだけで就職を決めたんですが、これがいきなり大当たりで。
当時は“ところてんダイエット”ブーム。ところてんを大量出荷する工場が担当先だったおかげで集荷歩合が跳ね上がり、入社4か月で月給が42万〜43万円に届きました。
お金だけを理由に選んだ職ではありましたが、努力が数字に直結する快感と、現場で裁量を掴む面白さをここで味わったのは大きかったです。
ーー順風満帆に見えますが、その後ITへ鞍替え。きっかけは何だったんでしょうか?
専門学校で学んだプログラミングスキルを活かさずに終わるのは、授業料を払ってくれた親に対して申し訳ないと感じていたんです。そこで思い切ってIT企業へ。
とはいえ当時の業界は今よりずっとブラック気味(笑)契約形態を理解しないまま「個人事業主で自由に働ける」なんて言われて入社したら、実態は安価な業務委託。
ある日、親会社の部長に飲みの席で「お前、それ騙されてるぞ」と暴露されまして。衝撃でしたが、その瞬間に“自分の身は自分で守る”覚悟が芽生えました。
ーーそこからどう立て直したのでしょう?
リスク回避のためにもすぐに転職しました。
次に正社員として入った現場は3〜4名体制で始まりましたが、徐々に案件が縮小して最終的に私ひとりに。チームワークの醍醐味が失われ、帰属意識まで揺らぎました。
そこで27歳のとき、会社に直談判して契約社員へ切替え。社保・フィーを自分で計算して条件を再交渉し、副業も合わせて月150万円を手取りにできました。
「不自由を感じたら自ら動く」――この姿勢が後の転機を引き寄せたと思います。
ーー交渉と言えば、relation入社時にも大胆な話をまとめたとか。
派遣法の改正で常駐契約のリミットが3年になったんです。「このまま派遣契約を続けていても待遇が下がるだけ」と限界を感じていたところ、学生時代の友人から「relationの関東拠点を立ち上げるから一緒にどうか」と誘われまして。
そこで関東立ち上げの責任者であった安藤さん(現ゼネラルマネージャー)に会ったんですが、なんとサングラスに迷彩パンツ(笑)。もうそこでrelationの自由さに度肝を抜かれますよね(笑)
relationの雰囲気に惹かれつつも給料が大幅ダウンするので悩んでいたんですが、関東をうまく立ち上げることができれば報酬を多くもらえるだろうと踏んで入社しました。
これも今思えばタイミングが良かったというか、縁ですね。
▲森野さん(左)と安藤さん(右)。ニコイチの良き仲間でありながら、仕事では良い意味で遠慮せず互いの意見をぶつけ合っている。
ーーしかもただ入社するのではなく、前職での顧客をrelationとして引き継がれたんですよね?
ええ。当時担当していたお客様の部長を呼び出し、「私が転職しても案件を継続させてくれませんか」と直談判しました。
ありがたいことに「ぜひ残ってほしい」と言っていただけたので、結果、顧客もチームメンバーも丸ごとrelationへスライドさせ、最大5名規模にまで拡大しました。
さらに韓国・中国の取引先とも連携し、relation初の海外出張を実現。社内に無かった海外旅費規定をゼロから作ったのも良い思い出です。
ーーそこまでやれば評価も相当高く、他社に移ればさらなるキャリアアップも目指せたはず。それでも長く在籍する決め手は何でしょうか?
COOである秀士さんの懐の深さですね。経歴だけ見れば異端中の異端なので、他の会社なら抑え付けられてもおかしくないはず。
でもこの8年半の中で、私のやり方を頭ごなしに否定されたことは一度もありません。まぁ、僕が気づいていないだけで遠回しに言われているかもしれないけれど(笑)
あと……この歳になると周囲の人間も管理職ばかりになってきましたが、経営者マターで自由に動けない人がほとんど。経営層は今年の売上など目先しか見ていなくて、中長期目線での投資先を考えるのではなく「今のままの体制でなんとかしろ」と言われがちなんです。
そういうのを見聞きする中で、relationの経営層が社員ファーストのマインドを忘れていない点はかなり大きいですね。
ーーそう聞くと順風満帆ですが、一方で課題も感じているとか。
もちろんたくさんあります。例えば営業と開発の目標設定が噛み合わず、プロセスが曖昧になるシーンも。
プロセスやゴールが明確に定まらないと、現場のプレイヤーは各自で目標を立てて自走します。
これは個人にとっては良い成長機会ですが、チームとしての連携が薄くなるリスクも孕むんですよ。relationは独りよがりな個人プレイは良しとしないので、そこは常に危機感を抱いています。
ただ、裏を返せば「営業戦略を主導できる人」にはとことん裁量が開かれている状態。ここに飛び込んでくれるリーダーが増えれば、相乗効果は一気に跳ね上がりますね。
これ誤解されそうなので念の為に補足しておくと、決して開発と営業の中が悪いわけではないですよ。
営業メンバーとはよくご飯やゴルフにも行きますし、あくまでも会社や社員の成長にフォーカスを当てた発言なので悪しからず……(笑)
ーーなるほど。ここまで話に出たシステム開発だけでなく、新規事業にも熱心ですよね。
AIが急速に進歩する今、SESや請負だけに頼るのはリスクが高すぎます。実際、「3か月かかる作業が1か月で終わった」 なんて例も珍しくありません。
なのでシステム開発を主軸に置きつつ、第二・第三の柱となる事業やプロダクトを立ち上げたいと思っていて。これは社員全員の居場所を守るための保険でもあり、大きなチャレンジでもあります。
ビジネススキームのアイデアがあれば遠慮なく持ってきてほしいですし、私自身が前線で道をつくります。
ーーあらゆる視点でrelationの成長を見据えている森野さんですが、組織運営についてどのようなことを意識されているんでしょうか?
私がエグゼクティブマネージャーという立場にいられるのは、周囲のメンバーの優秀さや努力、環境、そして運に恵まれてきたからであり、自分一人の力で勝ち取ったものではありません。
仲間が陰で苦労してくれていることも十分に理解していますし、過去に反面教師となるような上司や環境を見てきたからこそ、驕らず感謝を忘れないことを大切にしています。
周囲から持ち上げられる場面があっても決して流されず、謙虚さと感謝を軸に振る舞うことを心がけています。
ーー最後に、転職を検討している中堅〜ベテランエンジニアにメッセージをお願いします。
ひたむきに仕事を頑張る人はどんな形でも報われるべきだと思っています。
社内政治のせいで評価されない、出る杭は打たれる風土で自分の力を最大限発揮できない……と悩む人にこそぜひrelationに参画して欲しいです。
私の経験上、素直に頑張ってるのに報われていない人って大体めちゃくちゃいい人なんですよ(笑)
でもそういう「いい人」ほど、「会社の先輩にお世話になった」「会社に育ててもらった」と転職を躊躇してしまうんです。
気持ちはわかりますが、その気持ちがキャリアアップの足枷になってほしくない。転職しても引き続き協業するなど、いくらでも恩は返せますから。
「自分は今の会社にどこまで帰属意識を持てているのか?」と振り返り、一度自分のことだけを考えて行動してみてほしいですね。そうすれば自然と目の前の世界が開けると思います。
4tトラックの荷台で汗を流し、ブラックな現場で交渉力を磨き、月150万円を稼ぐフリーランスを経て、新規事業の旗振り役へ――森野さんのキャリアは「努力は必ず結ばれる」の証明そのものでした。
足元も未来も見据えて行動する姿勢が、relationの事業成長や社員満足度の高さに繋がっていると言っても過言ではありません。
あなたの“次のステージ”がrelationと交差することを、心より願っています!
少しでも興味が湧いた方は、ぜひお気軽にご応募ください♪