こんにちは。クラウン情報テクノロジーの増井です。
「現役エンジニア社長シリーズ」第2回です。
前回は、私が社長になっても現場に立ち続ける理由についてお話ししました。
今回は、現場で仕事をする中で、私が一番時間をかけていることについてお話ししたいと思います。
要件定義というと、
「設計書を書く仕事」
というイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろん、それも重要な仕事です。
しかし実際には、設計書を書く前に、もっと大切なことがあります。
それは、
現行のシステムや業務を深く理解することです。
システムは、常に変化し続けています
私が携わっている金融ITの現場では、毎日のようにさまざまな依頼があります。
本番障害への対応。
業務改善の要望。
新商品の発売。
法改正への対応。
会計方法や業務プロセスの見直し。
金融業界は、社会や制度の変化に合わせて常に進化しています。
その変化に合わせて、システムも改善を繰り返していかなければなりません。
だからこそ、今動いているシステムや業務を正しく理解することが、すべての出発点になります。
最初に考えるのは、「どう作るか」ではありません
改善の相談を受けると、
「どう修正すればいいか。」
「どんな機能を追加すればいいか。」
と考えたくなります。
しかし、私はその前に必ず確認します。
「現在のシステムは、どのように動いているのか。」
「なぜ、この仕組みになっているのか。」
「お客様は、どのような業務で利用しているのか。」
長年運用されてきたシステムには、一つひとつ理由があります。
一見すると非効率に見える処理でも、法令対応や過去の制度変更、お客様の運用に合わせた工夫など、多くの背景が積み重なっています。
その背景を理解しないまま改善を進めれば、新たな問題を生み出してしまう可能性があります。
だから私は、設計書を書く前の時間を最も大切にしています。
上流工程では、「理解する力」が求められます
エンジニアにはさまざまな仕事があります。
短期間で複数の開発案件を経験し、プログラムの実装を中心に活躍する仕事もあります。
一方で、私たちが携わる金融ITの上流工程では、一つの業務やシステムを継続的に理解し、お客様と一緒に改善を積み重ねていくことが求められます。
新商品が発売されれば、その影響を考える。
法改正があれば、システムへの反映方法を検討する。
会計方法が変われば、業務やデータへの影響を整理する。
そのためには、プログラムだけではなく、お客様の業務やビジネスを理解する力が欠かせません。
私は、この「理解する力」こそが、上流工程で最も重要なスキルだと考えています。
AI時代だからこそ、人に求められる価値
生成AIの登場によって、設計書の作成や文章の整理などは以前より効率よく進められるようになりました。
私自身も、日々の業務でAIを活用しています。
しかし、
現行システムを理解し、
業務を理解し、
お客様と対話を重ねながら課題を整理することは、
AIだけでは完結できません。
人だからこそできる「理解」と「判断」が、これからますます重要になっていくと感じています。
最後に
設計書を書くことは、要件定義における大切な成果物です。
しかし、その前にはもっと重要な仕事があります。
現行システムを理解すること。
業務を理解すること。
そして、お客様が本当に困っていることを理解することです。
私たちクラウン情報テクノロジーは、単にシステムを作る会社ではありません。
お客様の業務を理解し、変化し続けるビジネスを支えるエンジニアを育てたいと考えています。
「業務まで理解できるエンジニアになりたい。」
「上流工程で、お客様と一緒に課題を解決する仕事がしたい。」
そんな思いをお持ちの方がいましたら、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししましょう。
※興味があれば、音声でも考えを発信しています。文字とは少し違うニュアンスで話しています。
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