私たちは、毎週金曜日に、
現場で感じていることや、考えていることをストーリーとして書いています。
前回のストーリーで、
私たちはこう書きました。
「単純なプログラマ」の寿命は、あと3〜5年だと思っています。
少し強い言葉だったかもしれません。
ただ、これは不安を煽りたかったわけではありません。
今回はその続きとして、
「では、その次に来る仕事は何なのか」
について書きたいと思います。
AIが奪うのは「仕事」ではなく「役割」です
生成AIの進化によって、
プログラミングの世界は確実に変わり始めています。
- 既存コードの修正
- 単体テストコードの生成
- 定型的なレビュー
- 仕様理解の補助
こうした作業は、
すでに人より速く、安定してこなせるようになっています。
ここで重要なのは、
「エンジニアが不要になる」という話ではないということです。
減っていくのは、
考えなくても回っていた役割です。
これから価値が高まる仕事
では、これから何が残るのか。
私たちが現場で感じているのは、
次のような仕事の価値が、むしろ高まっているという事実です。
- その仕様は、なぜ必要なのかを考える
- 業務や背景を理解したうえで設計する
- 利害関係者と認識を合わせる
- テストで「何を確認すべきか」を考える
- 本番影響を踏まえて判断する
これは、
コードを書く前・書いた後にある仕事です。
肩書きとしての「上流工程」ではなく、
役割としての上流だと考えています。
単純な作業から、判断を担う仕事へ
特に金融ITの世界では、
本番でのトラブルは社会的な影響を持ちます。
そのため求められるのは、
- 正しく動くこと
だけでなく - なぜその判断をしたのかを説明できること
です。
AIがどれだけ賢くなっても、
この「判断」と「説明責任」を
すべて任せることはできません。
だからこそ、
これからのエンジニアには
考えること・引き受けることが求められます。
「次に来る仕事」は、もう始まっています
これは遠い未来の話ではありません。
すでに現場では、
- 単純な実装はAIに任せる
- 人は要件や判断に集中する
という分業が、静かに始まっています。
「まだ実感がない」と感じている人ほど、
ある日まとめて変化が来るかもしれません。
次回のストーリーでは、
金融ITの立ち上がりで、本当に大変なことについて書く予定です。
技術の話ではありません。
でも、この話を避けて上流工程は語れません。
もし今、
「このままでいいのだろうか」と
少しでも感じているなら、
このシリーズを追ってもらえたら嬉しいです。
※興味があれば、音声でも考えを発信しています。
文字とは少し違うニュアンスで話しています。
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