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2021年度上半期の振り返り

会社設立から2年、GENCHOアプリベータ版のリリースから10ヶ月が経ちました

これまででわかったことを書き記したいと思います。
アプリは最初こそSNSでいろいろとPRをしておりましたが、次第に日々オーガニック検索からダウンロードされるようになっています。
検索ワードは、建築、現調などですので、確実に狙ったターゲットの方達が探してくださっています。
広告は打ってませんがおかげさまでiOSとAndroidを合わせて1500DLを超えました。

iOS

Android


MVPとしては十分な働きをしている

画像やコメントのデータが蓄積されていますので、使われる場面がかなり詳細にわかっています。
地域は北は北海道、南は沖縄で使われており、ヘビーユーザーも北海道から沖縄までと各地にいらっしゃいます。
職種もある程度わかりますので、その割合がわかりました。
狙ったターゲットである、工務店やリフォーム会社が多いですが、予想していなかった業種の会社さんもあり、使われ方も多様化しているという発見がありました。
現調場面だけでなく、点検場面が思ったよりも多いこともわかりました。
点検業務ではデイリータッチポイントも増え、登録されるデータも多くなります。

更に、弊社にとってアプリは非常に重要な位置付けにあります。
ベータ版でわかったことですが、ヘビーユーザー、且つ、事業規模の大きな会社さんが見ていてわかりますので、その事業会社さんへダイレクトに営業をかけることやナーチャリングができます。
そういった会社に対し、エンタープライズプランを売り込むことができるため効果的な営業になります。
このリード顧客を自動で発生させる装置としてのアプリの役割を高めるべく、現在、UI/UX改善を含んだアプリの2.0バージョンの開発を進めています。


ネガティブな点としては、

ログインの手前で離脱してしまっている方はこちらではキャッチできていないため、ログインのUIの悪さで離反している可能性が高いので改善していきます。
また、広告の非表示や案件登録数を無制限にできるための有料版を用意してますが、課金率は高くありません。
案件登録がないままスリープ状態になっているユーザー数も多いため、導入から使い始めるまでのガイドやチュートリアル動画の自動再生など改善すべき点は多いです。

顧客ニーズの明確化

新たなサービス展開に繋がったのが、フォームの自動出力機能からのニーズです。
今でもアプリやWeb版から報告書PDFが出力ができるようになっているのですが、弊社が用意したテンプレだけでなく、各社各様のフォームに合わせて出力できないか、というお声を多くいただきました。
もちろんアプリ自体に対してもさまざまな機能のニーズをいただいてますが、直接的に業務のデジタル化につながるのが報告書などのフォーム出力の自動化です。

現在、個社指定のフォームに合わせたり、機能を追加するカスタマイズを盛り込んだエンタープライズプランを企業様へご案内いたしており、手応えを感じています。

日本の多くの会社では、DX推進が叫ばれるようになってきていますが、日本で言われているDXは、ペーパーレスなどのデジタル化であり、まだまだ高度な技術が必要ありません。
もちろん、サイバーフィジカルシステムやデジタルツインと言われる先端技術を取り込み、DXを進めている会社もありますが、それはまだごく一部です。

私たちは、目の前にある事務作業やコミュニケーション上に存在する非効率な業務や損失を無くしていくためのデジタル化のサポートを提供していきます。そして、これがSTEP1という位置付けです。
サイバーフィジカルシステムやデジタルツインなどを実現する先端技術によるDXはSTEP2。
更には、先端技術もこれまである技術も、人を介したサービスも、それらを複合的に包括し連結するDXサービスを創出し、そしてそれを中小の事業者でもストレスなく使いこなせるようにする。これがSTEP3として目指すところです。
目指すは日本版Service Titan(米国、ホームサービス事業者向け建設テックSaaS企業、MRR2.5億ドル、評価額83億ドル)です。

この構想に基づき、現在はアプリの再開発であるGENCHO2.0を作る「GENCHOプロジェクト」と、中規模以上の組織のデジタル化を支援するGENCHOをベースにしたシステム提供を行う「デジタル化支援プロジェクト」が動いています。


これからの展開について

今後のサービスの展開や事業展開について、2つの事業ラインが動き出したと前述しましたが、この中についてもう少し詳細に書いておきます。

例として、2つのサービス展開を紹介します。

①ユーザーによるカスタマイズ編集機能の開発
中規模以上の企業のニーズを聞いていくと、カスタマイズしたいポイントはある程度絞られてきます。
そのカスタマイズのポイントは、今は開発サイドが手を動かして作っていきますが、この部分をGoogleフォームの様にユーザーサイドで設定できたり、画面上で簡単に編集できるようにすることでこちらの工数を極限まで少なくしていくことを目指していきます。
エンタープライズプラン限定での提供とする予定ですが、これが完成すれば、非常に効率的に収益を得ることができます。

②「現調は自分でやる時代」
アプリ開発で現在動いているチームがUI/UX開発でも優秀なので、そのまま一般向け(例えばマンションの入居者)のアプリとして展開が可能になるのではないかと模索しています。
直接一般ユーザーにプロモーションしていくことはないのですが、マンション管理会社やハウスメーカーなどの事業会社を通じて一般の方に提供していくイメージです。マンションの入居者が直接修理依頼のための「現調作業」をアプリで行い、修理業者がアサインされるというのも実現可能です。問い合わせから施工までの中間の工数を削減できるため、メリットは大きいと予想しています。
この場合の顧客はマンション管理会社やハウスメーカーになります。戸数×単価でシステム利用料を得る想定です。
一般の方が現調をしても見積の確度が高いこと、手配業者のミスマッチが起きないこと、情報不足に起因した準備不足などによる手戻りが発生しないことが必要になるため多くの機能改善が必要になりますが、可能性はあると思っています。

国内ではマンションで現在700万戸弱の戸数がある

新築戸建ては年間約95万戸建てられているため新築時に利用料をいただく想定

このように建築から派生し、利用場面の横展開、ビジネスプランの応用というように当初よりも早い段階でホリゾンタルに展開できる可能性が出てきました。

チームの増員を進める

上記で述べたような、企業向けのサービス展開、ホリゾンタル展開を加速させるために、エンジニアとセールスの採用を進めています。
Wantedlyで募集を開始し1ヶ月程経ちましたが、反応はあるものの採用には至ってないため、他媒体でも募集の準備を進めると同時に、人伝てでの紹介を得るためにとにかく私自身が直接人に会っていきます。
開発サイドで採用された方へのミッションは明確で、「実際に手を動かしながら、複数が動く開発ラインを加速させ事業を拡大させること」です。
今の事業フェーズではCTO候補となりますので非常にチャレンジングで面白いタイミングとなると思っています。

セールスサイドの人材のミッションは「未完成であってもサービスを確実に売り、走りながら事業をグロースさせるアクセルとなること」です。
これらは難易度の高いミッションであり、今後も優秀な人材が必要です。
様々な手段を駆使しとにかく早い段階で私たちの事業を手伝ってくれる方に出会える様に動いていきます。

資金調達の状況と事業計画

昨年度末から動いていた資金調達ですが、エンジェル投資家からの出資と金融機関からの借り入れで2000万円を超える資金の調達を完了しました。
現在は資金的にも余裕が少しありますので、開発と営業に集中し、10月までには確実にエンタープライズの契約をとることを目指しています。
11月頃には再度資金調達を計画しています。次の目標額は5000万円です。

以上が上半期の進捗報告と今後の展開になります。(ここまで書いてまだ上半期があと1ヶ月あることに気づきました。すみません。)

これからも私たちチームのご支援を何卒宜しくお願いいたします。

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