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歴戦エンジニアがワクワクする次世代IT革命と「ここでしかできない体験」

こんにちは。

「パロニムで働く人々」にフォーカスし紹介していきます。今回は技術部の「大野 修平」さんに登場いただきました。

 大野 修平
2024年7月入社、技術部テックリード
現在のTigサービスをより良くしていく開発において中核をなす

▲大きな手振りをしながら、いろいろなお話をしてくれた大野さん

インタラクティブに心を奪われた原体験

―まずは今までどんなお仕事をされてきたかをお伺いできますか。ずっとエンジニアをされてきたかと思うのですが…。

そうですね、でも原初までいくと、実は僕はエンジニアになる予定って0だったんです。

―ほう、なんと!

すごく遠い昔の話をすると、デザイン専門学校に行っていました。その頃まだITバブルすら始まってもいなくて、パソコン通信からISDNというデジタル回線が始まったくらいの時期。携帯電話もガラケーだけ。ドコモって名前もあったかどうか怪しいくらいの時代です。

―NTTなんちゃら…でしたっけ。(※NTT移動通信企画株式会社、ドコモに改称する前の社名)

そう。その頃はmova呼ばれていましたね。

その時代に専門学校のコンピューターグラフィックスの授業のためにAdobeソフトを入れたんです。
そのシリーズに入っていたMacromedia社Flashというベクター画像ツールに出会ったんです。僕、Flashに授業そっちのけでのめりこんじゃったんです。

当時のインターネットの世界では「アニメーションしてモノが動くこと」自体が斬新だった。動画もまだない時代です。動くだけでも斬新なのに、プログラムを書くことで人がアクション…クリックやマウスを動かすとインタラクションをつけられたんです。
受け手側それぞれの動きに合わせ別々の動きをして、別々の絵が表示される。

デザインや美術を学んできた人間からすると、ものすごく斬新でした。絵を真面目にやればやるほど、一人で描いたもの・誰が見ても同じ絵です。受け手側はどう受け取るかだけなんです。

―確かに一度絵にしたものが動く、ましてや受け手側がそれぞれ違うものが見れるという絵はない魅力ですね。

受け手側のアクションで見る物そのものが変わることが面白くて、とてつもなくのめり込んで、プログラムも勉強しました、独学で。

―最初は独学だったんですか!

プログラマーも周りにいないし、プログラムやっている人もいないので、独学で学んだんですよ。
それでActionScript(Flashのプログラミング言語)が書けるようになり、サーバー側で実行する処理等も書けるようになっていきました。

でも卒業制作でインタラクティブな動くWebページを出したら「誰も評価できません」と手で描き直すことを指示された結果「今から手で書き直す?俺の中にそんなパッションないよ」と留年しちゃって。

―やりこんだ技術が斬新というより、最先端すぎたんですね…。

当時20歳ぐらいで留年して…「学費を自分で払うなら続けていいよ」「無理なら働け」と…だけど「プログラムをもうちょっと勉強したいな」と思ってプログラムをできそうな仕事を探しました。
そうして派遣で働き始めてスタートしたエンジニアです。そこからプログラムを書くことが楽しすぎて、仕事が苦だとかどこか行ってしまって、そのまま気がつけば20年。

今まで抱いてきた思いが全てリンクする瞬間、パロニムに決めた

―その20年の中でのお仕事をもう少し聞かせてください。

そうですね。

ニコニコ生放送の立ち上げメンバーにもいました。その時はペーペーだったから、僕は言われたことをやって、何をやっているのかよく分からない。けれども立ち上げを見ていて、自分たちがこれを世に出して世の中に評価されて、それが成長していく、認知されていく。だんだん人にとってライフラインになって、当たり前のものになっていく…この体験はちょっと忘れられないです。

そういう体験を「今度は自分がもっと主役になってやれたらいいな」とどこかで思っていました。 

―パロニムに来る直前のお仕事はどんな感じだったんですか。

パロニムに来る直前は、受託会社にいました。パロニム取締役のひとりでもある綿引さんが副社長の会社でした。受託にも面白さがあるし、どちらにしろ人のものを作るのですが…受託でこの会社で他の人のものをずっと作っていても、ある意味自分が作ったと言い張れないじゃないですか。

―わかります。自分が作っているとは言えないところはありますよね。

苦ではなかったんです。

5年ほど前に綿引さんが辞める時について行っても良かったんです。お誘いももらっていました。けれど、その時僕は「インタラクティブ動画サービス」と言われて「次世代インタラクティブ動画がどう世の中に普及されていくのか」全くイメージできず、断っちゃった。

―5年前は断っていたのにどうして転職しようと決めたのでしょうか。

実は転職自体はただ別軸でやろうとしていました。それはシンプルにキャリアパスを考えてのことでした。

「自分が作った」と自分が主役になるようなものに関わりたい。そういう機会があったら行きたいと考えていた時、ずいぶん前の同僚に手伝って欲しい誘われた。受託での10年後20年後より「自分が何をしていたか」を言いやすいキャリアパスになると決めました。

―他に決めていたのにパロニムにやってくることになったのですか!?

そんな矢先にたまたま僕が転職活動をしていることを別の元同僚が聞きつけたんですよ。飲みに誘われたけど「決めちゃった」と話すつもりだった。そこに綿引さんがいたんです。そこで動画のEコマースをやっていると言われて、インタラクティブ動画、Tigの話を聞いた。

僕はエンジニアの最初がFlashで触ってインタラクティブだ!というところからです。

―ああ、そうですよね!

動画を触って情報が手に入る「次のインタラクティブに行こうとしている会社」という話がふんわりリンクしました。
同時にニコ生で感じた「やっぱ自分が主役でやっていきたい」という気持ちも思い出して、全部リンクして「ああ、行こう!もうこれは!」と思ってパロニムにやってきました。

それで決まっていたところに断りの電話を入れて「ごめんなさい、転職できない」と告げ、綿引さんには「どうにかして入れてくれ」と言ったんです。

―「主役でやっていきたい」もリンクしたのですね。

ちょうど2024年2月VRゴーグルのApple Vision Proの発売があったんです。スマホではない次のデバイスが出てきた時に、【見てるものを触って情報を手に入れる】というTigがやろうとしている概念は当然必要になる。

次の主役になるならこの分野だと思いました。これはもう1つの大きい理由でした。

―なるほど。パロニムやTigに触れた時にこれからの拡張性も感じたのでしょうか。

そうですね、未来はすごく感じました。

インターネットの歴史を見ると、デバイスが変わった時に破壊的なイノベーションが起きて、次のリーダーが決まっていくというサイクルがある。それを考えて「この分野入るな」と僕は主観的にそう思いました。

―ではパロニムでやってみようと思ったきっかけは、Tigサービスに「これはすごいものに関われる」予感というところですか。

入り口はまさにそうでした。

ただパロニムで働くと完全に決めたのは、入社前の面談で代表の小林さんにお会いしてお話しさせてもらった時です。また別の衝撃が走ったんです。

ドワンゴ川上会長とたくさん話したということもないのですが、それでも川上会長をすごいと感じていました。そんな華やかな経歴はないのですが、その前後で経営者に対してすごいと思う体験がなかった。

でも小林代表とお会いした時には全く違っていた。「ここはすごい会社だ」と確信しました。だからこそ、ここなら今まで体験してなかったことを色々体験できるだろうと決めました。

―小林代表のこの言葉がすごかったとか、何か具体的なお話があったんですか。

具体的な話というよりは…Tigについてでも何でも全部を代表の言葉で語ってくれたんです。
Tigはこういうもの、こういう世界を目指している、いくら調達していてそれはなぜなのか。どういう風に自分たちがなっていきたいと考え、動画やインタラクティブを変えていきたいか。次世代のものを作っていきたいと思っている“情熱”を感じました。

分かりやすく言うと「お金儲けをしたいからやっていて、KPIも金額で立てて」ということがよくあるし、とても多い。
それとは逆の順序で「僕たちはこういう世の中にしたい新しい価値を作っていくんだ!」がまずあって、そこにコミットしますといって何が必要かって話をした時に、お金が必要・IPOが必要となったから我々はやっていく。

それを全部代表の言葉で語ってもらった。説得力が段違いだった。
「スタートアップ、IPO経験してみたいな」という気持ちを叶えられるとしたら、僕の人生では今この瞬間のこのチャンスしかないと思いました。

―私は直接あまりお話したことがないですが、間接的に動画などを通じてでもとてもよくわかります。

入って感じたただのおしゃれではない無骨さ

―ではTigに触れた時に感じた印象と実際働いてみての印象に違いはありましたか。

Tigを見た時、体験した時に、もちろんすごいなと思った一方で、自分ならどうやって作るかと想像しながら見ていたんです。

その上で実際作っているところを目の当たりにした時に、カルチャーショックに近く「思ってたのと違う」と思いました。案外と歴史があるので話を聞けば納得がありますが、意外にレガシーなものを使ってかなり無骨に作っています。
Tigのサービス自体がおしゃれじゃないですか。だから…すごい失礼な言い方ですけど「おしゃれなエンジニアの人たちがおしゃれなツール使っておしゃれに組み合わせて作っているのかな」という印象が実はありました。入ってみたらゴリゴリの無骨な人達が四苦八苦して作っているのを見て、逆に好感がわきました。

―「技術すごいよ」と私みたいな非技術者が言われても、特許があるというようなところでしか評価ができないんですけれども、やはりすごいと感じたんですね。

すごいと思います。とてもよくできているんです。

僕が知らないオープンソースを使ってパッと簡単に作られているのかな、と想像していたのですがそうではなかった。思っている以上に計算されて、うまく使えるものを組み合わせてすごく緻密にできていることにも驚きがありました。

5秒遅延するから5秒前に準備しておくといった無骨なことを頑張ってやっていて、見る人に何の疑問持たないようなインタラクティブを作っています。衝撃だったと同時に「同じレベルのことをこれからやるのか」と思った時の恐怖みたいなのはありましたね。

―今チームでやっていること、エンジニアとしてやっていること、具体的に今何やってらっしゃるのでしょうか。

組織的には開発部です。まずはお客様の声や世の中の動向をもとに、必要な機能を精査して順序を並べることを企画部がやってくれています。

順序付けされて上からリストアップされて、どのタイミングで世の中に出していくかを決めてくれている。それを作っていくのが一番シンプルな仕事の内容です、僕もやってます。

―「テックリード」という視点では何をしていますか。

「リード」として僕が発揮したいことは、なるべく「規範」「見本」になること。

そのためになるべく作ってるもの・今やってることにもう一歩突っ込むことをやっています。次のリリースで「本当にこれで顧客満足度があがるもの?」と考えて提案したり、優先順位も本当に正しいのか一度疑問を持って口に出してみる。お客様にとっても良いことが生まれてくる。なんとなく流れてくる仕事だけではなく、仕事の実(じつ)を自発的にもっと実(み)のあるものにしていく姿勢です。

なるべく大げさにやって、他のエンジニアからも見えるようにして「ああやるのか」と思われたらいいなって思いながらやっています。うまくいっているかはわからないですが。

パロニムでの刺激的な体験は人生の糧になる

―パロニムで働いてみておもしろいところとはどんなところですか。

実は技術的なことでは、あまり新しい発見はなかったのですが、むしろ他の部分、技術以外の部分で入ってみて刺激的なことが多くありました。

―どんなことがありましたか。

例えば、インフラエンジニアの永井さん。自分の役職を超えた領域も面倒を見て気にしてくれている。それはTigがどうあるべきかを自分なりに考え、行動してくれているからです。

永井さんはインフラの人です。ほとんどの会社ではインフラ部門の人がコードに手を加えたりしないし、ソースコードに勝手に手を加えられられないことすらあります。
でも永井さんはインフラコストを下げるためにプログラムのこの部分を直さなきゃいけないとなったら、容赦なく直してくる。容赦なく直してプルリクエストとして僕らにレビューの依頼が飛んでくる。ある日突然頼んでないのに。本人はプログラム書いてないはずなんです。知らないはずなんです。誰からも説明を受けてないところの修正を急にポンと投げてくる。それでいて結構な確率で合っている。
そういう動きをする人がいる環境も他にはない。

―パロニムにはたくさんいそうなタイプのように感じます。

永井さんをピックアップして話しましたけど、他のエンジニアの方も、エンジニア以外の人も「Tigにコミットするぞ」と気合いが入っている人が多い。だから日々成長していく。

営業もいる会社だからこそ、出したものに対してエンドユーザーからのフィードバックの声が聞こえる。声を聞く経験もあまりなかったので、日々刺激でありがたいです。面白い職場ですし、入ってよかったと思います。

―入ってきてよかったと。

はい。今、明確に来てよかったと思っています。

明確なゴールがあって、全員が同じゴールを見ていて、そこに向かってコミットするっていう実感が今までと全然違います。自分がやっていることが本当に意味あるのか?という疑問はもうゼロ。これをやることが僕らの成長だし、僕らのゴールに向かっている歩みなんだっていうのはもう如実に毎日感じています。

だから、ここに来てよかった。やっぱ良い体験だなって非常に思っております。

―今のやりがいはそういったところでしょうか。

もうひとつのやりがいは僕が入ったきっかけでもありますが…
Eコマース・ライブコマースをやっていると、次世代のインタラクション、何かしらもうすぐイノベーションが起きるんじゃないかという予感を感じる瞬間があるんです。

もしかしたら自分たちがイノベーションを起こせるんじゃないかというドキドキ感!これは他ではなかなか体験できないと思います。非常に面白いです。 

―これからイノベーション起きるだろうという期待感がある中で、自分としてここでやり遂げたいこと・やりたいことはありますか。

そうですね。
わかりやすいところで言えば「ライブコマース領域でトップを取るぞ!」「ライブコマース=Tig」を実現したいです。自分がそこにどこまで貢献できるかっていうのはちょっと未知数ではあるんですけれど、僕がいる間にそういう状態を作っていけたらいいなと思っています。

―では最後にこれからパロニムに行きたい・来るかもしれないといった、興味が湧いた方々にメッセージをお願いいたします。

現代ではチープに聞こえちゃうかもしれないですけど「やりがい」。

やりがいは段違いです。スタートアップで、パロニムで、仕事にコミットするやりがいは、他では体験できないものがあると敢えて言いたいです。
パロニムで自分がやったこと、自分がコミットしたことっていうのが目に見えて、どこに効果があったか、どういう風に自分が関係した・貢献したことなのかが見える。

例えばデスクワークでパソコン事務や頼まれた資料の整理という仕事に「できました」「よかったね」といっても、体験価値の長さや持続性がどれだけあるのか。結構刹那的なんじゃない?と思ってしまうんです。

パロニムでしかできないこと、コミットメント、自分が何をしたかといった体験で得た価値の耐用期間がとてつもなく長いと思う。「こういうふうに考えて、こういうふうにコミットしたから、これが成し遂げられたんだ」という体験は歳をとっていっても役に立つ素晴らしい刺激になるのではないかと思います。


パロニム株式会社は、接客型ライブコマースツール「Tig Live」を提供するスタートアップ企業です。
日々さまざまな社員が個々の挑戦をしながら、大きく企業としてもチャレンジを繰り返しています。
パロニムで一生の糧になるような体験を求めるインターンシップをしてみませんか。

ECで大活躍、Tigシリーズのご紹介はコチラから御覧ください。

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