こんにちは。
接客型ライブコマースツール「Tig Live」を提供しているPARONYM(パロニム)株式会社マーケティング部です。
新年最初のストーリーでは日本のライブコマースの今年の展望を昨年の記事を振り返りながら考えていきたいと思います。
イントロ:2024年の注目記事から見えるもの
2024年、弊社のマーケティング部が展開するブログで特に注目を集めた記事は以下の3本でした。
1位: 2024年独身の日 ライブコマースは盛り上がったのか?
2位: 中国型ライブコマースの動向変化ー変化の様子とそこから考えるあるべき姿
3位: どこまで備えておく!?AI×ライブコマース
これらの記事から、読者の関心が「中国のライブコマース市場の状況」や「テクノロジーへの期待」に向いていることがうかがえます。特に中国のダブルイレブン(独身の日)のような大規模イベントや、成功の鍵としてのAIやARを活用した先端技術に注目が集まりました。しかし、果たしてそれが日本市場にも当てはまるのでしょうか?
日本のライブコマースの現在地
2024年日本の年末商戦におけるライブコマースの状況は、中国とは異なる特徴を見せています。中国では巨大インフルエンサーが多くの消費者を引きつけ、AIによる個別リコメンドやAR技術が購買体験を大きく変えています。しかし日本ではライブコマースの規模はまだそこまで拡大していません。
それは必ずしもネガティブなことではありません。むしろ日本市場では「規模よりも質」を重視したライブコマースが台頭してきているポジティブな状況だと考えます。これはブランドが自社プラットフォームを活用し、他社プラットフォームに依存せずに、独自の世界観やメッセージを直接消費者に届ける動きが増えていることを意味します。日本においてはライブコマースは単なる販売チャネルではなく「ブランドのファンを増やす場」としても活用すべきなのです。ここにライブコマースが日本独自で進化する可能性が見えてきます。
企業のコンテンツマーケティングとしてのライブコマースの提案
そこで提案したいのが、売りっぱなしではなく企業の「コンテンツマーケティング」としてライブコマースを位置づけるという考え方です。販売だけを目的とするのではなく、消費者に価値を継続的に提供する場としてのライブコマースの活用です。 例えば以下のような取り組みが考えられます。
- 商品の背景ストーリーを伝える
ライブ配信で商品の開発秘話や製造過程を紹介することで、商品への共感や信頼感を高めます。 - 使い方をリアルタイムで提案
実際の使用方法をライブでデモンストレーションし、視聴者の疑問にリアルタイムで答える。 - 参加型イベントでエンゲージメントを強化
視聴者がコメントを通じて参加できるライブ配信や、リアルタイムでのプレゼント企画を行うことで、ブランドと視聴者の結びつきを強化します。
参加型のライブコマースは以前Tig LIVEで行ったこちらの事例をご参照ください。『グミの日に東急プラザ原宿「ハラカド」から配信!平均視聴時間25分の接客型ライブコマース』 - アーカイブコンテンツとしてEC来訪者の満足度の強化
配信中に購入するだけでなく、アーカイブから購入する人の割合が90%を占めます。また対象商品のEC内でアーカイブ動画を表示することでクリック率と理解度、購入率が大幅に改善することがわかっています。
これにより、ライブコマースは「商品を売る場」から「顧客に価値を提供し、ファンを育てる場」へと進化します。
ブランドの強みを活かした独自のライブ的顧客接点
日本市場で成功するライブコマースの鍵は、小規模であっても高付加価値を提供することです。
具体的には以下のような取り組みが考えられます。
- 既存顧客のコミュニティを活用
リピーターを対象に特別なライブ配信イベントを実施。限定商品や裏話を共有することで、顧客のロイヤルティを向上させます。 - ブランドの世界観を伝えるライブイベント
単なる商品紹介ではなく、ブランドのストーリーや理念を伝えることで、視聴者との感情的なつながりを深めます。
これらの取り組みは巨大プラットフォームに依存しない「オウンドメディア型」のライブコマースだからこそ可能です。
まとめ:2025年、日本のライブコマースの未来
2025年、日本発のライブコマースは「顧客とつながる場」として進化すると確信しています。規模を追求するのではなく、ブランド独自の価値や世界観を伝える場として活用することで、消費者との深い関係性を築くことができるでしょう。
このような進化は中国市場やテクノロジーに依存しすぎず、日本独自の強みを活かしたアプローチと言えます。2025年はオウンドメディアで顧客とのコミュニケーションを強化し、新たなライブコマースの形を創り出す年になるはずです。
パロニム株式会社では接客型ライブコマースツール「Tig LIVE」を提供しています。
その中で日本のライブコマースを一層盛り上げ、ライブコマース参入企業が「顧客とつながる場」としてより良い体験ができるように日々事業を行っています。
ライブコマースという視点だけでなく、より良く顧客と企業がコミュニケーションを取っていく「架け橋」としての役割を全うするため新たなチャレンジをしてくれるメンバーを募集しております。
ECで大活躍、Tigシリーズのご紹介はコチラから御覧ください。