“「望まない孤独」のない社会の実現”というミッションの実現に向け、行政や企業と連携しながら新規事業を切り拓いているのが事業推進部の小倉望未さんです。マーケティングから福祉の世界に飛び込み、今は「アイデアを形にできる環境」で日々チャレンジを続けています。
まだまだ仲間が足りません。社会課題に本気で取り組みたい方、一緒に挑戦しませんか?
小倉さんが、あなたのいばしょへ入職を決めた理由を教えてください。
これまでは、マーケティング関連の仕事をしていましたが、学生時代からこどもの人権保護に関する社会課題への関心を抱いており、コロナ禍をきっかけに通信制専門学校に入学して、社会福祉士の資格を取得しました。
資格取得後、自分が特にインパクトを与えたい課題は、「こどもへの虐待」と「若年層の自殺」であると整理をし、その課題解決と事業が結びついている企業・団体への入職を目標に転職活動を行って、縁があったのがあなたのいばしょでした。
現在の仕事内容について教えてください。
あなたのいばしょは法人設立6年目(2025年8月時点)の組織で、まだまだ組織として土壌づくりの過程にあると感じています。私は地域連携コーディネーターとして入職しましたが、組織の発展に伴い、事業推進部の業務にも携わる機会をいただいています。新しく入職される方も、まずはひとつの職種からスタートしつつ、希望や適性に応じてキャリアを広げられる環境です。
事業推進部は、その名の通り、チャット相談事業を発展させていくことが使命です。事業発展のために、行政や企業といった外部組織との連携や、チャット相談を軸にした新しい事業の開発・営業を行っています。
社外の方々と共同で企画を考える機会も多いため、人とのつながりが社内にとどまらず広がっていくことが大きな魅力です。新しい部署だからこそアイデアを形にできるチャンスがたくさんあります。
事業を広めるための広報的な視点や、弊法人事業だけじゃなく、自治体が行う施策や他社の企業理念などへの深い理解が自然と身につき、自分自身のスキルも、多角的に伸びていると感じますね。
柔軟性や積極性、自律心を発揮できる環境なので、挑戦を楽しみながら成長できるポジションだと感じています
一日のお仕事の流れを教えてください
あなたのいばしょは、24時間365日の相談支援体制を構築するため、どの時間帯も職員が稼働をしていますが、事業推進部のメンバーは、外部とのコミュニケーションの取りやすさから、平日の朝9時から夕方6時が就業時間と規定されています。
出社をして、まずは社内コミュニケーションツールのslackと、メール、お問合せフォームのチェック、返信対応を行います。 午前中は、打ち合わせのための資料作成や、行政・企業へ提供をするレポートの編集、事業推進部の活動を社内へ広報する……など、そのときに注力しているプロジェクトにまつわるタスクや社内外調整に、一人で黙々と取り組む時間です。
午後には、社内ミーティングや行政や企業への事業提案の打ち合わせなどの予定を入れています。その間にも、電話やメールでの問合せ対応を行いながら、さまざまな業務に携われるのが、この仕事の面白さでもあります。
この仕事をしていて一番やりがいを感じた瞬間、感動したエピソードを教えてください。
事業推進部が現在、主軸にしている事業が「ウェルネスサポート」です。
ウェルネスサポートは、私たちがこれまで構築してきた24時間365日相談ができるチャット相談窓口の仕組みを、クライアントとなる行政や企業に提供することで、クライアントの課題を解決する事業です。
孤独・孤立対策の一環として、重層的支援体制を整備するための総合的窓口としてご利用いただいている自治体さまや、サービスのユーザーのメンタルヘルスケアに取り組むためにご活用いただいている企業さまがいます。私たちが培ってきた仕組みと技術の価値が、より深く、より届けやすくなるようなサービスです。
だれでも利用できる、全国、そして海外に住む邦人にひらかれた「あなたのいばしょチャット相談」と違い、相談者さんが限定的であるからこそ、具体的な支援につなげやすいという特性があります。ある自治体では、こどもの人権を守るための仕組みの一部として機能させており、実際に、これまで支援を受けることができなかったこどもを、行政支援や病院でのケアにつなげることが叶いました。
基本的には、私たちの活動はオンライン上で完結するものです。そのため、相談者さんと顔を合わせるということはありません。だからこそ、自治体との連携により、つなぎ支援の実施を強化できたことで、届いた相談者さんの顔は見えないものの「きちんと私たちの活動が、望まない孤独の状態を脱したり、辛い気持ちを和らげたりする助けにつながっている」という実感がより強く感じられるようになりました。
「死にたい」「つらい」「だれにも頼れない」そういったお言葉を、日々、たくさん受け止めているので、チャット相談窓口がなくても暮らせる状態に変化したことを想像し、嬉しさを噛み締めて、仕事への糧にしています。
入職してギャップを感じたポイント、大変だったことを教えてください。
私はこれまでベンチャー企業で働いてきていて、採用面談時に「ベンチャー気質がありますよ」と担当者さんからお知らせいただいていたので、ギャップは特に感じませんでしたが、型が決まっている大企業などでキャリアを積んできた方だと、自律性や柔軟性を土台に働くというのは、大変なことかもしれません。何事においても、指示を待っていたり、セオリーを追い求めていると、前進しないような環境です。「目的はなんだろう」「最適な形はなんだろう」「問題はどこにあって、どう改善できるかな」そんなふうに自分で考えて、提案し、ステークホルダーたちの意見をまとめて実行していく。そんな姿勢で、裁量権を持って働きたい方にはぴったりですね。
また、私は、0→1を考えること・実行することは得意なのですが、書類の用意など事務的な業務は少し苦手な分野です。外部との連携においては、契約書の取りまとめも関連しますので、公的な書類を扱う業務はいまだに苦戦していますね。
プロダクト推進担当に向いている人、向いていない人とは?
抽象的な表現になってしまいますが、多くの人たちの辛いお気持ちに触れたり、社内外問わず常に複数のステークホルダーとさまざまなプロジェクトを並行して進めていくため、人の繊細な感情に触れることや、コミュニケーションが苦手な方には負担が大きいかもしれません。
逆に、「人と接するのが大好き」「解決したい社会課題がある」と開けた人間関係がここちよく、情熱を持っている人には、存分にその思いをぶつけていただける場所だと思います。
この仕事を他の人にオススメするなら、どの点をアピールしますか?
チャット相談窓口というソリューションをどう応用していくかを自由な発想をもって事業に落とし込める点は、大きなやりがいであり、あなたのいばしょの中でも、他の職種にはない魅力です。
最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
あなたのいばしょチャット相談は、2025年8月時点で150万人もの人が利用しています。その実績を発展させ、よりダイレクトに社会課題解決へ働きかけできるのが、私たち事業推進部です。
やりたいことがたくさんあるものの、圧倒的に、仲間が足りません!私と同じ情熱で事業と向き合い、社外のステークホルダーとの架け橋になってくださる方をお待ちしています。