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【収益ビル再生事例】ターゲットへ訴求する改修計画 いちごオフィスリート投資法人様<いちご九段二丁目ビル>

今回は、弊社で設計施工をお手伝いさせて頂いた、いちごオフィスリート投資法人様の物件(いちご九段二丁目ビル)について、入居者退去に伴う新たなリーシング戦略としての改修施策をビフォーアフターと共にご紹介いたします。

概要
九段下駅から徒歩10分。これまで1棟利用だったビルをマルチテナント化も視野に入れたバリューアップを計画。地域性とニーズに沿ったファサードの構築や、顔となるエントランスホール等の共用部のバリューアップに重点を置いた改修計画。

課題・テーマ
1棟貸退去に伴うリーシングの推進に寄与する改修計画
 ニーズに対する訴求)
  九段エリアのターゲットイメージに沿ったデザインの構築
 優先順位とコスト配分)
  リーシングの推進をするために重要な魅力ある迎賓空間と共用部の形成

解決策/ 実現策
・周辺テナント調査より、本エリアは士業系の会社が比較的多く、「信頼」「安心感」「品格」等を重視される傾向にあることから、奇をてらわず本質を捉えた高級感を感じるデザインへ改修。
・ファサード・エントランスホールのバリューアップに重点を置いた計画とし、リーシングに効果的な改修を実施。
・本体の建物間口に対し駐車場があることで1階周りが貧弱となっていた外観。大きく「構え」をつくり、通りに対してビルの印象を向上させる。

立地により、テナントがオフィスビルに求めるものは異なります。
本計画地である九段エリアは周辺調査の結果、比較的士業系や保険・不動産等の高額商品を扱う企業等も多く集積する地域となっており、落ち着きや品格等を好む傾向にあると推測。
ビルが持つ印象が、そのまま企業イメージにつながることも踏まえ、奇をてらわず、シンプルながら品のあるデザインの構築を行いました。

ビルの「構え」をつける
1階が駐車場であることから目線がぬけてしまう空間をルーバーでゆるやかに遮断し、ビルファサードとなる「顔」を形成し、表情豊かなエントランスアプローチへ改修。
建物間口の印象を高めるため、外壁も一部美装し、ビルの「構え」を形成しています。

統一感を持たせたエントランス
既存を活かしつつファサードと統一感のあるデザインを形成。ルーバーを用いた直線のデザインをエントランスホールにも採用し、つながりのある空間へ。
アクセントウォール・間接照明をEV周辺に集中させることで、目線が自然にEV扉へ誘導するようなデザインを構成。既存壁をうまく利用することでコストバランスを保っています。

素材の貼り分けで魅せるEVホール
モノトーンを基調とした配色を組み合わせることで、同じ材質でも単調にならないデザインへ更新。

今回はいちごオフィスリート投資法人様の収益物件改修事例をご紹介いたしました。他にも、LOOPLACEでは1棟フルリニューアルや、マルチテナント化オフィス変更も行っています。ご購入検討に関するご相談等も承りますので、ぜひお気軽にご相談ください。


【物件詳細】
物件名称  いちご九段二丁目ビル
所在地   東京都千代田区九段南 2-8-4
規 模   地下1階地上7階建
建築面積  254.63 ㎡/ 77.16 坪
延床面積  1582.98 ㎡/ 479.69 坪
構 造   RC造
用 途   事務所
築年月   1997年11月
改修竣工年 2022年4月

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