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CTOインタビュー前編:「自分の強みを活かしながら、ここで学び続けたい」ケンブリッジ大学を中退、来日、創業当初からプロダクト作りを先導する秀才CTOの魅力に迫る

みなさんこんにちは!FLUXで広報を担当している山田です!

FLUXは「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」というミッションを掲げ、現在はオンライン売上最大化サービス「FLUX AutoStream」と、ノーコードウェブサイト作成サービス「FLUX siteflow」を提供している会社です。

FLUXでは、現在130人以上のメンバーが働いています。「どんな人が」「どんな風に」「なぜFLUXで働いているのか」を伝えるために、FLUXのメンバーに実際にお話を聞いてみました。

今回は、FLUXの創業メンバーの1人で、CTOを務めるLiさんにインタビューしました!記事は前後編の2本立てとなっています!前編では、LiさんがFLUXの創業メンバーと出会うまでと、創業初期からのCTOとしての役割の変遷について書かれています!

後編では、CTOの目線でみたFLUXの開発体制の魅力やこれからの野望について書かれた記事がリリースされる予定です!まずは前編の記事をご覧ください!

Edwin Li 
CTO

英ケンブリッジ大学コンピューターサイエンス学部中退
東京工業大学工学部卒(アルゴリズム、機械学習、深層学習専攻)
中国英語翻訳者資格最年少記録保持者
W3C正会員、Advisory Committee Representative
ACM Professional Member(会員ID:5061341)

ケンブリッジ大学への入学と退学を経て、来日を決意

ーー本日はよろしくお願いします!中国から日本へ、日本の大学に通い、そして英語の塾の立ち上げなど、Liさんのご経歴を教えてください。

私は中国の北京出身で、16歳ぐらいまで中国に住んでいました。当時は、アメリカの大学に行きたいと考えていたこともあり、TOEFLの勉強や、数学オリンピックに出場し賞を獲得するなど、進学の準備を進めていました。

そのような中で、イギリスのケンブリッジ大学の特別選抜を受ける機会がありました。特別選抜とは、中国全土のトップの高校から1人ずつ推薦され、3,000人ほど集まった高校生の中から、数回の試験や面接を通して3人が選ばれるプログラムのことです。この3人のうち、1人に光栄にも選んでいただき、全額奨学金をいただけることになりました。そして、この特別選抜を経て、イギリスのケンブリッジ大学に入学することを決めました。

ケンブリッジ大学では、メインでコンピューターサイエンスの分野を学び、充実した日々を送っていました。授業のレベルは非常に高く、かなり専門的なことを学べる環境でもありました。しかし、メインで学んでいた分野以外の知識も取り入れながら、文理関係なく、融合させていくこと、つまりリベラルアーツも重要だと考えていたので、授業の選択に自由度がないことには違和感を感じていました。そのため、もちろん大きな選択ではありましたが、ケンブリッジ大学を退学することを決めました。


ーーケンブリッジ大学の退学を決断されたんですね...!そのあと、日本にはどういった理由で来ることになったのでしょうか。

もともとアニメやJ-POPに触れていたこともあり、日本の文化が好きで、日本のことは気になっていました。ケンブリッジ大学を退学して、進路として今後どうするべきか非常に迷いましたが、日本に来ることを決めました。2012年の4月頃に日本に来て、6月には統一試験を受験、そして7月には日本語能力試験最上位レベルであるN1の認定を獲得しました。

父が情報分野の研究者で、自分も幼い頃からパソコンを触る機会が多かったことや、技術関連の知識や教養をより深めたいと思ったこともあり、先程述べたように日本語を0から勉強して2ヶ月ほどで試験を受け、東京工業大学に通うことを決めました。そして、大学に通いながら、英語の塾を立ち上げました。幼い頃から自分自身も英語を学び、中国にいる時から塾で英語を教えていた経験もあったので、事業として塾を運営することを決意しました。私も実際に教壇に立ち、生徒に英語を教えていました。

「自分が持っている強みとかけ合わすことで面白いことになる」FLUXの創業メンバーとの出会い

ーーすごいですね...ケンブリッジ大学の退学、そして日本の大学への入学、さらに英語の塾の立ち上げを経て、どのタイミングでFLUXの創業メンバーと出会ったのでしょうか。

先程も述べたように、英語の塾を自分自身が運営していたのですが、その関係でFLUXでCOOを務めている布施さんと出会いました。スタンフォード大学のサマーキャンプに、私の親友と、布施さんが偶然にも同じタイミングで参加していたことがきっかけです。そこから少しずつ話すようになりました。

私自身が運営していた英語の塾は、スケールしていくのかという観点で考えた時に、課題を感じていました。その時に偶然、布施さんの大学の先輩でもあった、FLUXのCEOである永井さんが事業を新しく始めようと思っていることを聞いたのです。そこで永井さんから、そもそもアドテクノロジーがどういうものなのかという話を聞いたのが、FLUXとの最初の出会いでした。

ーーその後、FLUXに創業メンバーとして、ジョインすることを決めたんですね。大学院への進学や他の会社への就職などの選択肢がある中で、FLUXに決めた理由は何だったのでしょうか。

自分が持っているテクノロジーに対する強みと、創業メンバーそれぞれの強みをかけ合わすことができれば、面白いことが起こると思ったからです。

英語の塾を運営している中で、経営から授業の担当まで全部自分で行ってしまうところがあり、悪循環になってしまうことがありました。現場の業務と経営の両輪を、バランスを取りながらうまく回す難しさを感じていました。私自身、作る・教える・学ぶの分野に関しては得意な分野だと認識していたのですが、それらを事業にする、それらをビジネスとして成り立たせることは正直体験したことがありませんでした。

ビジネスそのものの成り立ちであったり、なぜそのビジネスが経済的に成り立っているのかという点については非常に興味がありましたが、まだまだ経験が不足していると感じていました。そのため、実際に組織の一員として、0→1に携わる、つまり新規事業の立ち上げやPMFのようなビジネスの動きを間近で見たい、体験したいと思っていました。

CEOの永井さんは投資家的な目線や経営的な目線がすごくあり、CBDOである平田さんは広告業界そのものの成り立ちや、なぜそれらがビジネスとして成り立っているかなど業界の知識が豊富にありました。そしてCOOの布施さんは、起業経験もあり、ものを汲み取って営業する行動力があるなど、3人それぞれの強みがありました。

このように創業メンバーそれぞれの強みのベクトルが違う方向を向いていたこともあり、私が学びたいと思っていることを3人から吸収し、成長することができると感じました。さらに、テクノロジーに強いという自分の強みも活かせる環境だと考え、FLUXに創業メンバーとして携わることに決めました。

組織の拡大に伴うCTOとしての役割の変遷

ーー2018年5月に創業されたFLUXは、現在130人以上の組織になっていますよね。組織や事業の拡大に伴って、CTO(最高技術責任者)の役割にはどのような変遷がありましたか。

2018年の創業初期は、コアとなるプロダクトはもちろん、会社のホームページも作ったりと、エンジニアや情シスの役割など、本当に何でもやっていました。WEBアプリケーションやPrebid、そしてヘッダービディングの開発も先導しました。実際、最初のプロダクトであるPrebidの一番最初のプロトタイプは、2週間ほどで実装に成功しました。そこから改善を積み重ね、これは売れると確信に変わっていきました。

今までアカデミック中心でやってきたこともあり、触るきっかけがなかなかなかったため、最初はWEBアプリケーション周りの知識がすごくあったわけではありませんでした。しかし、幼いころからプログラミングの経験や、コンピュータサイエンスの理解はあったので、勉強としては非常にスムーズに進めることができました。自分で学びながら実際にプロダクトを開発するといったように、インプットとアウトプットを高速で回しているような状態でした。このように、チャレンジングな環境に身を置けたことは、今振り返っても、非常に魅力的だったと思います。

2020年頃から、組織そのものが規模的にも人数的にも大きくなり、より安定的に運営することにも力を入れ始める必要がありました。そこで、FLUXで現在SVPoEを務めている中川さんにジョインしていただきました。フロントエンドエンジニアのバックグラウンドもある中川さんは、組織の運営やチームで物事を成し遂げることに対しても熱量がある方でした。PM体制などを含め、組織開発や運営においても、自らの知見を発揮し周りと協働しながら、体制を整えていく役割を果たしてくれました。この時、私は中川さんと一緒に組織設計や、評価制度の立ち上げに没頭していました。社内勉強会や、知見の共有のためにたくさん試行錯誤してきました。

2022年現在は、MLチームの立ち上げのため、自らMLエンジニア採用体制を整えたり、最先端の機械学習やデータ事業の成長に力を入れています。大学の教授や博士ともコネクションを持つことにも力を入れているので、そのコネクションが採用でも着実に実を結び始めてきました。私自身も国際的なカンファレンスに参加しつつ、CTOのイベントにも登壇し、技術に対する知見をますます高め、引き続きプロダクトの開発においては最前線で手を動かしています。このように、組織の拡大や体制の変更に伴って、自分自身の役割も徐々に変化していきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!前編の記事はここまでです!
後編では「CTOが語る、FLUXの開発体制の魅力やこれからの野望」について語られた記事になりますので、記事公開をお待ちください!

▼FLUXにより興味を持っていただいた方は、以下の会社紹介資料や事業紹介資料もぜひご覧ください!

▼過去に、Liさんにお話いただいた記事もございますので、ぜひご覧ください!

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