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「インテリアの会社」からの脱却。andならでは価値提案力を生かす"ソリューション事業"への挑戦

こんにちは。East Ventures の大柴(@takanori1976)と申します。and 社に出資をしているベンチャーキャピタルの者になります。

以前andメンバーにインタビューを行い記事を公開しましたが、そこから約2年の時を経て会社や心境にどのような変化があったのか、久しぶりに話を聞いてみました。

今回インタビューしたのは、共同創業者の佐藤さんです。

2年前の記事はこちら


忙しすぎて勢いでやったものは結果的に上手くいかなかった

——以前にもインタビューしたけど、あれから2年も経ったんですね。あの頃の佐藤さんはとにかく業務が多くて、とても忙しそうでした。2年経ってその状況は変化しましたか?

相変わらず忙しいですけど、あの頃よりかはちょっと楽になったかもしれません。まずはメンバーが少しずつ増えていって、任せられる業務が増えたのが大きいです。それにアウトソーシングを上手く活用するようにもなりました。


——そうなんですね。今、佐藤さんはどんな業務がメインなんですか?

プロダクトチームのマネジメントやECを運営していく上でのオペレーション周りの管理をしています。それに加えて去年からはソリューション事業の本格立ち上げとグロースをやってきました。バックオフィス系の業務も少しやりつつ...あれ、結局まだ多いな。笑


——そうですね。笑

新しい事業を始めたり、それぞれの事業の深さも変わってきてるので、結局「量」としてはそんな変わらないのかもしれません。でもやっぱりこの2年で自分自身の成長を感じるし、一つひとつの業務のクオリティも上がってる気はしてます。ガムシャラに走り続けて気づいたことも多いんです。


——例えばどういう点ですか?

創業から前回インタビューした2年前くらいまでは、とにかくハードワークでガムシャラに仕事してきました。右も左もわからないし、とにかく量をこなすしかない。ただタスクもすごく多かったので、中には勢いでこなしてしまったものもありました。考え抜かずに勢いでやったものは結果的に上手くいかないケースが多かったんです。それに気づいてからは一個一個真剣に物事に向き合い、そのタスクが決定された背景や影響、結果の予測、重要度などさまざまなことをちゃんと考えてアクションするようにしました。結局、ちゃんと考えてアクションした方が良い結果になるんです。そのことに改めて気づけたのは一番大きいかなと思っています。


——なるほど。

ちゃんと考えると必然的に優先順位も見えてくる。優先順位の高いものから一つ一つ真剣に、丁寧に向き合っていくことによって、結果も良くなるし、自分の余裕も生まれるという好循環を作ることができました。忙しすぎた結果の生存本能から導き出された答えかもしれませんが。笑

あとは、どこまで自分でやるか、いつ誰を巻き込むのか、自分の手からどう離すのかを常に念頭に置く癖がつきました。

昔は「寝ないでも終わらせなきゃ」と優先順位も考えずにひたすらに頑張っていましたが、今年で30歳ですし、大人の戦いをしなければ身体がもちません。笑

頼もしいチームメンバー、町ちゃん


——「女性二人が始めた華やかでおしゃれなサービスをやってる会社」というイメージを持ってる人が今でも少なくない気がするんだけど、実際はそんなことないってのが伝わってきて良いですね。笑

全然キャピキャピしてません。笑

ただ、ギスギスしてるわけでもないので、楽しく、真剣に事業に向き合って仕事してるって感じです。昔は人数も少なくて少し殺伐としてたかもしれませんが...。


——みんな(商品、メディア含めて)コンテンツに対してすごくストイックなんですよね。妥協が無いんで、それを「ギスギス」と感じてしまった人はいたかもですね。

そうですね。なかなか人が定着しなくて苦しい時期もありました。特にストイックなのが貴衣ちゃんですが、最近はすごく優しくなったと思います。笑

全ての面で細部までこだわって、目が行き届くのは変わらないんですが、それをどう伝え・改善させるのかという点が変わったような気がします。マネジメントを意識するようになったというのかな。

逆に細かいところまで目が届くのは、ブランドを作る上で欠かせないと思うので、今のままでいてほしいですね。


——平さんのストイックさはこの先も変わらないで欲しいなと思ってるんだけど、人間として大きくなってきたのは僕も感じるし、良いですね。

初期メンバーの町ちゃんも新メンバー向けに朝からスプレッドシート勉強会を開いたりして、ストイックさは残しつつ、メンバーマネジメントは進化していってるように感じます。昔は「教える」というのがみんな上手くなくて、入社した人にいきなり大きすぎるタスクを与えて、フォローもあまりしないみたいなことも多かったんですが、最近は入社後は「慣れる」ようなフローも作ったり、ちゃんと伴走するようにしたりといろいろオンボーディングも改善していってます。


——じゃあ今から入社する人は安心だ。笑

経験豊富な業務委託の方にメンターになってもらって、新しく入ってくる人の教育もやってもらったりもしています。スキルフルというわけではないけど、素直で向上心があって、自走できるような人だったら成長できる環境だと思います。

まだまだ課題は山積みで日々時間が全然足りない状況ではあるので、自分で優先順位を考えて、スケジューリングして効率的に動いていかないとキツい部分はあるかもしれません。

去年3人だったお花見も、今年は5人に!


欲しいのは「基本にしっかり向き合える人」

——いま特に募集してる職種は何でしたっけ?

どの職種も大募集中なんですけど、私が見ているソリューション事業のセールス担当者が欲しいなと思ってます。

andがこの5年間でメディアやECの運営を通して蓄積してきたアセットを組み合わせて、クライアントさんのマーケティング課題の解決に向けた提案をしていく新規事業です。ちょこちょこご相談をいただいてそういうことをやっていたんですが、昨年から本格的に事業として立ち上げました。

実は今絶賛リリース準備中なんですが、今後は「ライフスタイル特化型コンテンツアトリエ」としてさらに大規模に展開をしていく予定です。


——「コンテンツアトリエ」?

・SNSで伸びるコンテンツ企画の蓄積

・自社スタジオを活用してあらゆるコンテンツを内製できる体制

・ライフスタイル特化のインフルエンサーネットワーク

といったうちの強みを組み合わせて、ライフスタイル領域におけるコンテンツを活用したあらゆるマーケティングの支援をおこないたいと思っています。

社内でブレストをして、「クリエイティブエージェンシー」とか「プロモーションスタジオ」とかいろいろ出たんですが、「アトリエ」というのが一番しっくりきたんです。

ブレストして出てきた案の一部


——たしかに、andっぽさが出てますね。「コンテンツアトリエ」のセールスは、どんな人に向いていそうですか?

広告代理店にいる20代とかで、「もっとガムシャラに働きたい」と思っている人なんかが合ってると思っています。数字に向かって愚直に積み上げていくことができ、その上で新しいメニューやアイデアを出すことができる。さらに人から好かれる要素を持っていて、共感力がある。そういう人を求めています。先ほど「スキルフルじゃなくてもいい」と言いましたが、それでもやっぱり求めるレベルは高くなっちゃいますね。


——やっぱり、そこは妥協してもしょうがないからね。良いんじゃないかと思います。

セールスに限らずですが、andで働く人は「基本」を着実にやることができる人が合っています。基本的なことや、地味なことを確実に丁寧にやる。そういうのを疎かにしているのに、派手なことだけをやろうとする人はウチには合わないと思います。基本ができないのに応用はできない。基本をしっかりやれる、向き合える人と働きたいです。


——立ち回りが上手いだけの人っているんで、andのその思想はとても共感できます。

自走できる、基本をしっかり、性格が良い、ホスピタリティ、共感力、コンテンツへのリスペクト...この辺が特に重要だと思っています。あと、セールスだとクライアントさんに「andの思想」を臆せず言えることもとても大事です。思想がズレてしまう案件だったら、すり合わせるためにハードな交渉も発生するかもしれませんし、場合によっては断る勇気も必要です。セールスも妥協はNGです。


私たちは「インテリアの会社」ではない

——コンテンツアトリエのクライアントさんは、やっぱり家具・インテリアの会社?

そう思われがちなんですが、実はそんなことないんです!これまでお取り組みをさせていただいたのは、家電・飲料・美容など本当にさまざまで…。ただどの商材も、暮らしに関連するものであるというのが共通点ですね。

実際、私たちのことを「インテリアの会社」というイメージを持たれてる方は多いと思います。ただ私たちがやりたいことはそれだけではなく、もっと大きなことなんです。暮らしの中の時間、オフタイムの幸せをどれだけ向上させることができるのか。何かを飾るだけでなく、飾ったことによって何が変わったのか、どう過ごすのか、どう生きていくのか。そんなテーマを追い求める会社になっていきたいと考えています。

そんな私たちならではの価値観やそれを体現するコンテンツが、toCだけではなくtoBにおいても共感をうむものなんだ!っていうことに最近気がつきました。クライアントさんの商品やサービスをリアルな暮らしのシーンに落とし込み、体温のあるコンテンツを作れるのはうちの強みだと思っています。


——たしかに新しい雑貨などを部屋に置くと、その機能的な面はもちろんだけど、それ以上に気分の高揚みたいのを感じます。気持ちが前向きになって、新しい何かにチャレンジしたくなる。そういう効果も雑貨や家具にはあるかもしれない。

家の中で過ごしている時間がより良い時間になるための要素としてのインテリア。『Little Rooms』の商品を部屋に置くことで少しでも昨日までの時間よりも良くなる。EC事業の『Little Rooms』ではそういう商品を今後もそろえていきたいですし、ソリューション事業「コンテンツアトリエ」の方では、そういう価値観を広くユーザーに届けたい企業様のお手伝いをしていきたいと思っています。


——なるほど、良さそうですね!

今まで以上に、もっと広く「暮らし」「ライフスタイル」全般を領域としてコンテンツを作成して、みなさんに届けていきたいと考えています。現代はとてもストレスフルな社会だと思いますが、唯一自分が守られる場所としての家、部屋があると思います。ストレスって周りの人には解消しにくいものだと思ってて、自分自身でストレスを解消していく必要があると思うんです。自分のご機嫌は自分でとっていく。そのためのヒントのようなものをコンテンツにしていきたいです。


——たしかに、おっしゃるとおり、ストレスって自分で何とかしないといけないものだと思います。僕はそれが上手くないんですが、佐藤さんは「自分の機嫌をとる方法」何かありますか?

私は比較的得意な方だと思ってます。どんなに忙しくても、寝る時間が短くなったとしても、お気に入りの雑貨や家具に囲まれた部屋で毎晩必ず漫画を読みます。それで「あぁ、今日も良い1日だったな」という気持ちになって寝ます。私の小さな幸せです。

買った漫画は、Little Roomsのサブスクサービス「apart」の箱に入れて収納してます。この活用法おすすめ◎
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