こんにちは!株式会社リチェルカ広報担当の久保です。 リチェルカで働くメンバーのリアルな声をお届けするメンバーインタビュー。
今回ご登場いただくのは、2026年1月に入社したばかりのAIエンジニア、スマリさんです。前職は理工学部の特任講師という経歴を持つスマリさんが、なぜ次のステージとしてスタートアップであるリチェルカを選んだのでしょうか。
そこには、研究者としての葛藤と、「良い人でありたい」と願う一人の人間としての温かい想いがありました。
スマリ ブライアン AIエンジニア
インドネシア出身。学部時代にゲームAI、修士課程で画像処理を学び、博士課程進学を機に来日。慶應義塾大学大学院にて精神疾患スクリーニングを研究し博士号を取得。その後、同大学のKGRI(グローバルリサーチインスティテュート)および理工学部にて特任講師などを歴任。生体信号処理(座っているだけで不整脈を検出する研究など)や機械学習アルゴリズムの開発、猿の顔を用いた個体認識の研究に従事。2026年1月にリチェルカへ入社。新たなエンジンの開発など、AI技術の社会実装に取り組む。
Q. スマリさんってどんな人ですか?
かつての自分を一言で表すと「臆病」でした。以前の環境では「自分で調べろ」というスタンスが当たり前だったこともあり、違和感を抱いても「自力で解決できないのは恥だ」「波風を立てたくない」という思いから、口をつぐんでしまい、後悔することが多かったのです。 しかし、自分の行動の結果を引き受けるのは、結局のところ自分自身ということに気付き、自分の行動に心から納得するために、勇気を持って意見を伝え、責任を全うすることを意識するようになりました。
Q. 日本語を覚えたきっかけは「漫画の続きが待てなかったから」?
日本語を覚えたきっかけは漫画でした。 母に「早く寝なさい」と何度もいわれるほど夢中になって読んでいたことを覚えています。私の子供時代はインターネットが普及し始めたばかりで、インドネシアでは日本の漫画やゲームの翻訳が出るまでに時間がかかりました。「『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』の続きを早く知りたい!」と思っていたものです。中学生になり、『NARUTO』や『ONE PIECE』の続きをいち早く読みたいという一心で自分で日本語を勉強しました。今でも読書が趣味で、最近はAI翻訳ツールも使いながら、韓国の武侠小説や「転生もの」のWeb小説を読み漁っています。
もう一つの趣味はゲームをすることです。インドネシアの友人と『Minecraft』でサーバーを立てて拠点を作り込んでいます。エンダードラゴンを倒すことより、工夫して何かを作り上げるプロセスそのものが楽しいのです。他にも、「Green Hell」や「Valheim」などのRPG系もやっていて、ここでも自分の拠点の堀を作ったりしています。
『Green Hell』拠点を作る際にジャガーに遭遇した瞬間
Q. なぜ、アカデミアからリチェルカへ?
アカデミアの仕事は充実していましたが、研究以外の業務も増え、気付けば研究や開発に割ける時間は全体の50%以下になっていました。
「自分はもっとクリエイティブな仕事に時間を使いたい」 。そう強く感じていた時、エージェントからリチェルカを紹介されました。そこにあったのは、リチェルカが掲げる「すべての人を、クリエイティブワーカーに。」というパーパス。ルーティンワークはAIや仕組みで解決し、人間は人間にしかできない創造的な問題解決に集中する。この考え方に自分が求めていた働き方と強く共鳴するものを感じました。
また、「社会実装までのスピード感」も理由の一つです。アカデミアは『理論』が『現実』になるまでの長い道のりがあります。しかし民間企業、特にスタートアップなら、自分の技術がダイレクトにプロダクトになり、短期間で社会の役に立つことができる。そのスピード感に魅力を感じました。
Q. 入社の決め手は?
最終的な決め手は間違いなく「人」です。 選考プロセスで会った張さん、脩平さん、木村さんが本当に温かくて誠実で、「この人たちと一緒に働きたい」と心から思えたんです。
ジム・ローンの名言「あなたが最も多くの時間を過ごす5人の人間の平均があなたです」という言葉をご存知でしょうか? リチェルカのメンバーは、本当に心根の良い人たちばかりです。この人たちの近くにいれば、自分も良い人でいられる。尊敬できる仲間に囲まれた今、私自身も彼らの平均値にふさわしい人間でありたいと願っています。
リチェルカには「良い人であれ」というバリューがありますが、それは綺麗事ではなく、実際の開発現場にも浸透しています。 例えばエラーが起きて失敗した時も、誰かを責めるようなことは一切ありません。「なぜ起きたのか?」「次はどう対策するか?」という健全なコンフリクトだけがあります。
AIエンジニアの張さんとの写真
Q. 現在の業務内容とこれまでの研究との関連性は?
現在は、リチェルカのコア技術である新しいエンジンの機能拡張に取り組んでいます。 具体的には、見積書PDFの解析フローにおいて、手動介入をなくし、PDFを投げれば完了する状態にするためのラッパー開発や、1つのPDFファイル内に複数の見積書が混在している場合に、それらを自動で検知・分割して処理する機能の実装などです。 また、抽出したデータをデータベースに格納するための構造化(JSON/Excel変換)や、人間のチェック工程をスムーズにするための機能追加も行い、非定型帳票処理の精度と効率の向上を目指しています。
私はこれまで、学部ではゲームAI、修士では画像処理を専攻していましたが、実は当初、ディープラーニングには懐疑的でした。「中身はブラックボックスだけど、なぜか予測できた」という結果オーライな状態が研究者として怖かったのです。
論理的に数式で説明がつかないことに不安を感じ、当時は「なぜそうなるのか」を明確に証明できる信号処理やクラシックな機械学習の分野に強く惹かれました。
これまでの研究で培ってきた「問題の解き方」は、現在の業務でAIを用いて問題の解決策を導く際に役に立っています。AIに思考を丸投げ(認知的オフロード)するのではなく、「AIはあくまでツールであり、その価値は使い手次第だ」という意識を常に持っています。自らの頭で批判的に考え、適切な検証と観察を繰り返すことが、本質的な問題解決につながると信じています。
Q. アカデミア出身者や、入社を検討している方へメッセージを!
リチェルカが取り組んでいるのは、単なるルーティンワークではなく、非常に難しくもクリエイティブな課題です。
AIコーディングツールの進化により、今エンジニアに求められるのは「コードを書く力」以上に「問題を正しく理解し、解決策を設計する力」。適切な指示さえ出せればさまざまな業務をAIが担ってくれる時代だからこそ、それを活用する人間の純粋な問題解決能力や論理的思考力が試されます。
リチェルカの面白いところは、専門性がバラバラなメンバーが集まっていることです。 また何度もいうように、梅田代表をはじめ、社内は本当に良い人ばかり。失敗を責めるのではなく「次はどうするか」を建設的に議論できる雰囲気が魅力です。
個人的には、勤務開始時間が10時で、柔軟に働ける点も非常に助かっています。私は少し遠いところから通勤しているのですが、通勤時間がずれているおかげで朝の満員電車を回避でき、ストレスなく業務に集中できています。
リチェルカは博士号や研究実績を正当に評価し、歓迎してくれる環境です。「研究で培った思考力を活かして、社会実装に挑みたい」「優しい仲間と切磋琢磨しながら、難問を解く楽しさを味わいたい」。そんな知的好奇心旺盛な方をお待ちしています!
■ 編集後記
取材中、何度も「リチェルカは良い人ばかり」と話されていたのが印象的でした。この点は私も自信を持ってお伝えできるリチェルカの強みです。
大学の特任講師としてアカデミアで活躍してきたスマリさん。「成果をダイレクトに社会へ届けたい」という言葉にエンジニアとしての情熱を感じました。やはりリチェルカはアツい人が多いですね!
技術を探求し、社会実装を通じて誰かの役に立ちたい。そして、心根のいい仲間と働きたい。 そんな想いを持つ方は、ぜひリチェルカの扉を叩いてみませんか?
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メンバーインタビューはまだまだ続きます!
次回はセールスのリアルボイスをお届けします!!