留学、商社、人材、起業。選択の先で見つけた「CHALLENGE THE NEXT.」 代表取締役 山田 雄矢
こんにちは!株式会社エスポワの人事担当です。
今回は、株式会社エスポワ代表取締役の山田雄矢さんに話を聞きました。オーストラリア留学、老舗商社、人材業界への転身、そして起業。振り返ると、山田さんのキャリアにはいつも「今までとは違う選択」がありました。
現在エスポワが掲げる言葉は、「CHALLENGE THE NEXT.」。実はこれは、きれいに作られたスローガンというより、山田さん自身、そして今のエスポワそのものを表した言葉でもあります。
なぜ挑戦するのか。なぜキャリア支援なのか。そして、これからどんな仲間と会社をつくっていきたいのか。今のキャリアに少しでも迷いや物足りなさを感じている方にとって、次の一歩を考えるきっかけになれば嬉しいです。
プロフィール
- 名前: 山田 雄矢
- 役職: 株式会社エスポワ 代表取締役
- 事業: Buddies Career事業部
- 経歴:
- オーストラリアへの留学を経験
- 帰国後、老舗商社へ入社
- 営業を中心に顧客との関係構築や提案業務を経験
- その後、人材業界へ転身
- キャリア支援の経験を経て株式会社エスポワを創業
「正解は一つじゃない」と知った、オーストラリアでの経験
――山田さんのキャリアを振り返ると、留学、商社、人材業界、起業と、かなり環境を変えてきていますよね。もともと新しいことに挑戦するタイプだったんですか?
そうですね。昔から、ずっと同じ場所にいるよりも、知らない世界を見てみたいという気持ちは強かったと思います。
当時から「将来は起業する」と決めていたわけではないんです。ただ、周りと同じ道をそのまま進むより、自分自身で選んでいきたいという感覚はありました。
その延長線上にあったのが、オーストラリアへの留学です。
――英語を学ぶこと以上に、環境そのものを変えてみたかった?
そうですね。
日本で生活していると、良くも悪くも同じ価値観や常識の中で生きることができます。
でも、一度そこから離れてみたかった。
「自分が当たり前だと思っていることって、本当に当たり前なのかな」と知りたかったんです。
実際に海外で生活すると、育ってきた環境も考え方も全く違う人たちが、普通に同じ場所で暮らしています。
日本では「こうするのが普通」と思っていたことも、場所が変われば全然違う。
そこで初めて、**「正解は一つじゃないんだ」**と実感しました。
――その経験って、今の「CHALLENGE THE NEXT.」にもつながっていそうですね。
かなりつながっていますね。
挑戦というと、起業するとか海外へ行くとか、大きなことを想像する人も多いと思います。
でも僕は、「今までの自分なら選ばなかった選択肢を選んでみること」も挑戦だと思っています。
留学に行く前も、もちろん不安はありました。
でも、行ってみたら、そこでしか得られない経験があった。
だから今も、不安がなくなってから動こうとは思わないんです。
むしろ、不安がある状態でも、一歩踏み出してみる。
その感覚の原点は、オーストラリアでの経験だったと思います。
商社で学んだのは、「信頼は一度ではつくれない」ということ
――帰国後は、今とは全く違う老舗商社に入社されています。ここを選んだ理由は何だったのでしょう?
社会人としての基礎をしっかり身につけたいと思ったのが一番大きかったですね。
歴史のある会社で、ビジネスマナーや顧客との関係構築、仕事への責任感をきちんと学びたいと思いました。
仕事は営業が中心で、顧客への提案だけではなく、社内外の調整や関係構築も含めて経験しました。
今振り返ると、この時に学んだことはかなり今の仕事にも生きています。
――特に今でも大切にしていることはありますか?
「信頼は一回ではつくれない」ということです。
営業というと、プレゼンが上手いとか、話術があるとか、そういうイメージもあると思います。
でも実際は、約束を守ること、レスポンスを早くすること、相手の立場で考えること。
そういう小さな積み重ねの方が大切なんですよね。
キャリア支援も同じです。
求職者にしても企業にしても、信頼してもらえなければ本音で話してもらえません。
――商社の仕事に不満があって、人材業界に転職したわけではないんですよね。
そうなんです。
環境が嫌だったというより、働く中で、**「もっと人の人生そのものに関わる仕事をしてみたい」**と思うようになりました。
商社の仕事も面白かったんですが、自分の仕事によって誰かの人生の選択が変わるような仕事にも挑戦してみたかった。
それが、人材業界に興味を持ったきっかけでした。
「できるかどうか」ではなく、「やりたいかどうか」で決めた
――とはいえ、商社から人材業界への転職はかなり大きな方向転換ですよね。不安はありませんでしたか?
もちろんありました。
それまで積み上げてきたものを、一度リセットするような感覚もありましたし、本当に自分にできるのかという不安もありました。
でも、やってみたいと思ったものを、不安だけを理由に選ばなかったら、そっちの方が後悔すると思ったんです。
だから最後は、**「できるかどうか」より「やりたいかどうか」**で決めました。
――実際に人材業界に入って、「これは面白い」と感じたのはどんな時でしたか?
求職者の方から、
「山田さんと話して、自分の考えが整理できました」
と言ってもらえた時ですね。
人材紹介って、外から見ると「求人を紹介する仕事」に見えると思います。
もちろん、それも仕事の一つです。
でも僕は、それだけじゃないと思っています。
本人もまだ言語化できていない希望だったり、「本当は何を大事にしたいのか」という部分を一緒に整理していく。
その結果、自分自身で納得できる選択ができるようになる。
「仕事を紹介する」のではなく、「その人が自分で選べる状態をつくる」。
そこに、この仕事の面白さを感じました。
「転職させること」をゴールにしたくなかった
――そこから起業につながっていくわけですが、「会社をつくろう」と思ったきっかけは何だったのでしょう?
人材業界で働く中で、
「もっとこういう支援ができるんじゃないか」
「もっと求職者に向き合える組織をつくれるんじゃないか」
と考えることが増えたんです。
それなら、既存のやり方に合わせ続けるより、自分たちが良いと思えるものをゼロからつくってみようと思いました。
――特に、キャリア支援について変えたかった部分は?
一番は、「転職させること」をゴールにしたくなかったことです。
人材紹介というビジネスの構造上、転職が決まれば売上になります。
でも、本来一番大切なのは、転職そのものではないと思っています。
その人が、納得できるキャリアを選べるかどうかです。
場合によっては、「今は転職しない方がいい」と伝えることもある。
短期的には売上にならないかもしれません。
でも、そこで無理に転職を勧めたら、本当に良いキャリア支援とは言えないと思うんです。
だからエスポワでは、求人を紹介する前に、
「これまで何をしてきたのか」
「何を大切にしているのか」
「これからどうなりたいのか」
を丁寧に聞くことを大切にしています。
――“良いCA”についても、山田さんの中では明確な考えがありますよね。
そうですね。
良いキャリアアドバイザーは、求職者に好かれる人ではないと思っています。
その人にとって必要なことを、きちんと言える人。
時には耳の痛い話も伝えなければいけません。
ただ、それを押し付けるのではなく、本当に相手のことを考えた上で伝える。
誠実さと、プロとしての視点。
その両方が必要だと思います。
「全部不安でした(笑)」それでも起業した理由
――起業を決めた時、迷いはなかったですか?
いや、全部不安でした(笑)。
売上がつくれるのか。
顧客に選んでもらえるのか。
仲間が集まってくれるのか。
会社員の時は、会社が用意してくれていたものがたくさんあります。
起業すると、それが全部なくなります。
営業も、採用も、組織も、経営も、自分たちでつくらないといけない。
――それでも進めたのは、なぜだったんでしょう?
やらなかった後悔の方が大きいと思ったからです。
失敗する可能性はもちろんあります。
でも10年後に「あの時やっておけばよかった」と思う方が、自分にとっては嫌だった。
挑戦して失敗したら、また次を考えればいい。
そう思ったら、一歩踏み出せました。
「希望」という名前を持つ会社で、誰かの次をつくる
――改めて、「エスポワ」という会社名にはどんな意味が込められているんですか?
エスポワは「希望」という意味です。
キャリアって、時にすごく不安になるものだと思うんです。
「今の会社でいいのかな」
「転職した方がいいのかな」
「自分には何ができるんだろう」
そんな時に、僕たちと話したことで、
「少し次に進めそうだ」
と思ってもらえたらいい。
そういう存在でありたいと思っています。
――会社も少しずつ変わってきましたよね。創業当初と今で、経営に対する考え方は変わりましたか?
かなり変わりましたね。
最初は、自分が良いサービスを提供できれば会社は伸びると思っていました。
でも今は、それだけではダメだと思っています。
今のエスポワには、人材業界の経験者だけではなく、AIエンジニアや上場企業で人事を経験してきたメンバーなど、違う専門性を持つ人たちが集まっています。
全員が同じ経歴である必要はないと思っているんです。
むしろ違うからこそ、自分たちだけでは思いつかなかったアイデアが出てくる。
今の僕の仕事は、自分が一番活躍することではなく、優秀な仲間が強みを発揮できる環境をつくることだと思っています。
「それ違うと思います」と言える組織でいたい
――代表とメンバーの距離も、今のエスポワの特徴の一つですよね。実際、意見を言われることも多いですか?
ありますね(笑)。
むしろ、言ってほしいです。
代表だから何でも正しいわけではありません。
僕が間違っていることもあるし、現場のメンバーの方が分かっていることもたくさんあります。
だから、役職に関係なく、
「それ違うと思います」
と言える組織の方が健全だと思っています。
今のエスポワらしさを一言で言うなら、**「自分たちで会社をつくる組織」**ですね。
――採用では、どんな人を「優秀だ」と感じますか?
僕は、変化できる人だと思っています。
今スキルがあることももちろん大事です。
でも、環境はどんどん変わる。
今の正解が、3年後も正解とは限りません。
過去の成功体験に固執しない。
自分より得意な人から素直に学べる。
「これは自分の仕事じゃない」とすぐに線を引かない。
そういう人は、どんな環境でも成長できると思っています。
「CHALLENGE THE NEXT.」は、僕たち自身への言葉でもある
――ここまで山田さんの話を聞いていると、今掲げている「CHALLENGE THE NEXT.」は、かなり山田さん自身の人生と重なっていますよね。
そうなんです。
改めて振り返ると、エスポワも僕自身も、全部が挑戦の連続だったと思います。
留学。
商社。
人材業界への転職。
起業。
その時々で、今いる場所から次の環境に飛び込んできました。
そして今は、キャリア支援を通じて、誰かが次の環境へ進むことを支援しています。
だから、「CHALLENGE THE NEXT.」という言葉は、すごくエスポワらしい。
――山田さんにとって「挑戦」とは、結局どんなものなんでしょう?
成功することではないです。
一歩踏み出すこと。
挑戦したからといって、全部うまくいくわけではありません。
でも、挑戦しなければ見えない景色がある。
僕にとって挑戦とは、自分の可能性を広げる行動なんです。
「NEXT」にも、キャリアだけではなくいろいろな意味を込めています。
次の仕事。
次の役割。
次の事業。
次の会社。
そして、次の自分。
今いる場所から半歩でも前に進めば、それもNEXTだと思っています。
自分が活躍する会社から、「仲間が活躍する会社」へ
――会社としての“次”は、どこにあると思いますか?
キャリア支援はこれからも大切な事業です。
ただ、人材紹介会社という枠だけに閉じるつもりはありません。
採用支援や組織づくり、テクノロジーを活用した業務支援など、人や企業の成長につながることであれば、新しいことにも挑戦していきたいです。
5年後に、
「エスポワに関わると、何か新しい挑戦が始まる」
と思ってもらえる会社になっていたら嬉しいですね。
――山田さん自身のNEXTは?
今の自分にとって一番大きい挑戦は、自分が活躍する会社から、メンバーが活躍する会社に変えることです。
創業者が全部やる会社には、どこかで限界が来ます。
自分より優秀な人が入ってきて、その人が新しい事業をつくる。
新しいリーダーが生まれる。
その人たちがさらに新しい仲間を育てる。
そういう会社にしたいと思っています。
僕自身、まだ人に任せることや、人を育てることはもっと学ばないといけません。
でも10年後に、
「あの時、自分一人でやる会社をやめて、みんなで会社をつくる方向に進んで良かった」
と思えたら最高ですね。
「まだできないけど、やってみたい」と言える人と働きたい
――最後に、今のエスポワにはどんな方に来てほしいですか?
完成された人を求めているわけではありません。
むしろ、
「まだできないけど、やってみたいです」
と言える人と働きたいですね。
CA経験があるかどうかも、絶対条件ではありません。
人の話を聞ける。
相手のために考えられる。
分からないことを素直に聞ける。
そして、自分自身も成長したいと思っている。
そういう人なら、十分活躍できると思います。
営業経験がある方なら、相手のニーズを理解する力や、信頼関係をつくる力はそのまま活かせます。
ただ、モノを売る営業との一番の違いは、**「相手の人生を扱う仕事」**だということ。
だからこそ、目標達成への意識と同じくらい、誠実さを大事にしてほしいです。
――今のタイミングで入る面白さは、どこにありますか?
会社がまだ完成していないことですね。
仕組みも、組織も、これから変わっていきます。
今なら、
「これ、こうした方が良くないですか?」
という一言から、本当に会社の仕組みが変わることがあります。
だから、「会社に入る」というより、会社を一緒につくる感覚に近いと思います。
1年後には、自分の担当業務だけではなく、
「エスポワのここは、自分がつくった」
と言えるものを一つ持っていてほしいですね。
――では最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
興味があるなら、まずは一度話してみてほしいです。
転職するかどうかは、その後決めればいい。
僕たちも、面接で一方的に選ぶつもりはありません。
お互いが「一緒に働きたい」と思えるかを確認したいです。
完成された会社を探している人には、エスポワは向いていないかもしれません。
でも、
これから大きくなる会社を、自分たちの手でつくりたい。
そんな人にとっては、すごく面白いタイミングだと思います。
僕たち自身も、まだ挑戦の途中です。
だからこそ、一緒に次をつくれる仲間に来てほしい。
CHALLENGE THE NEXT.
誰かのNEXTをつくりながら、自分自身のNEXTにも挑戦する。
そんな仕事を、一緒にできたら嬉しいです。
編集後記
留学、転職、起業。山田さんの話を聞いて感じたのは、「挑戦」は特別な人だけのものではないということでした。不安があっても、まず半歩進んでみる。その積み重ねこそが、エスポワの「CHALLENGE THE NEXT.」なのだと思います。