自分の力でモノづくりに貢献したい。メーカー営業からECコンサルタントへ。
ー前職ではどのような仕事をされていたのですか
前職はBtoBの電機メーカーで営業職をしていました。学生時代からやりたいことがあったわけではないので、安定した環境で長く働ける会社に就職したいという想いで上場企業を中心に就職活動をしていました。商学部で工業経営のゼミを専攻していたことや、父が製造業に従事していたことも影響して、物心ついた時からモノづくりへの興味があったので、製造業を選んで就職を決めました。
入社後は、ルート営業として既存のお客様に対して営業や販売促進などを行っていました。産業用ロボットを扱っていたので、高単価でリピートが少なく1回1回の提案が勝負になります。
技術的な知識を求められる場面も多いので、社内の技術メンバーと一緒に訪問するなど、チームでの協力が欠かせない環境でした。どんな提案をするか、誰に同行してもらえば受注できるか等を考えながら進めていくのは、難しいけれど楽しかったですね。
また、人手不足に課題を抱える地方の企業に製品を提案し、実際に導入していただいたときは、業務効率の改善が企業に与えるインパクトが大きく、非常に感謝される機会が多かったことが、やりがいにも繋がっていました。
ーなぜ転職しようと思ったのでしょうか
すごく良い会社でしたし、福利厚生も充実していて、長く働くには理想的な会社だと感じていました。ですが、技術力を売りにしている企業で、社員の8割が理系という環境だったため、文系かつ営業職の自分ができることに限界を感じ始め、次第に貢献できる範囲が狭いことが気になっていきました。
それもあって、「このままこの会社に長くいても、自分のスキルが身に付かないのではないか」という危機感が強くなっていきました。
ちょうどその頃、営業の仕事に加えて、展示会の企画やデータ分析など、マーケティング関連の仕事も任せてもらえるようになりました。初めての仕事で知識やノウハウがなく、分からないことも多かったため、YouTubeで色々調べて学び始めたのですが、その中でたまたま見つけたチャンネルの1つが、たなけんのEC大学でした。
正直、その時点ではEC業界に対して強い興味はありませんでしたが、学んでいくうちに、モノづくりはモノづくりでも、EC業界であれば自分の貢献範囲を今より広げられるし、GROOVEであれば、Webマーケティングやデータ分析などのスキルも磨いていきながら、モノづくりに貢献できるのではないかと思ったんです。ここだと思ったので、他の企業は見ずに、そのまま採用サイトから思い切って応募しました。
広がる役割、その先にあるやりがい――自分らしい貢献のかたち。
ー入社後、貢献実感は高まりましたか?
はい、非常に高まりましたね。GROOVEに入社してまず最初に強く感じたのは、入社して半年ほどの頃に担当したコンサルティング案件で、先輩から入社時に教わったノウハウを応用しながら広告運用を改善しました。その結果、月数十万円規模だったクライアントの売上を月数百万円まで伸ばすことに成功しました。この成果を目の当たりにして、改めて「自分が関与したことで、こんなにも変化を与えることができるんだ」と実感しました。この時点では、広告運用の一部にしか関わっていませんでしたが、自分が関わったことで結果がすぐに出て、目に見える形でクライアントの事業成長に貢献できていることを感じ、とても嬉しかったのを覚えています。
また、長く担当させていただいている紺屋商事様は、EC事業部の一員かのような立ち位置で、Amazon運用から利益改善まで1から一緒に取り組んでいます。ここまで広範囲な支援をする案件はそれほど多くはないのですが、まずは与えられた領域を着実にこなし、しっかりと結果を出す。その信頼の積み重ねがあったからこそ、さらに範囲を広げて任せてもらえるようになったのだと自分では振り返っています。クライアントに喜んでもらえることはもちろんですが、それと同時に、自分が貢献できる範囲が広がっていくことが、今のやりがいに繋がっていますね。
ー入社後、苦戦されたことはありますか
一番苦戦した時期は、マネージャーとして業績のマネジメントと新人育成業務を担っていた頃です。私は入社して1年のタイミングでマネージャーに昇格し、チームを持たせてもらいました。最初はプレイングマネージャーとして自分の案件を抱えつつ、マネジメント業務に挑戦したので、うまくいかないことも多かったです。
特に、チームとしてクライアントに価値を提供するという責任感から、メンバーの技術面のフォローやスキルアップの支援に多くの時間を費やしてしまい、その結果、自分自身のクライアントに向き合う時間が足りなくなってしまいました。クライアントに十分に貢献できていない自分を責める気持ちと、メンバーに時間をかけてあげたいという気持ちが交錯し、その葛藤が苦しく、悩んでいた時期でもあります。
このままではどちらにも十分に力を注げないと感じ、会社と相談した結果、最終的にはマネージャー業務を離れ、ハイレベルなコンサルティングを提供し、その業務を通じて会社やチームに貢献するプレイヤーである「シニアコンサルタント」として業務にあたらせてもらうことになりました。それからは、クライアントにもっと集中できるようになり、以前よりも自分らしく、伸び伸びと仕事ができるようになったと感じています。
マネージャーという形ではなく、個別の案件ではメンバーのサポートをすることや、自身の案件を通じた報告や分析レポートの改善を仕組化し社内に展開、他メンバーも使えるようにすることで、マネジメントという観点ではなく、チームや会社全体でクライアントにどう貢献できるか?を考えながら楽しく働けています。
データを武器に、提案の幅を広げていく。真のECパートナーを目指して。
ーGROOVEに入社してどのようなスキルが身についたと感じますか?
特に成長を実感しているのは「データの取り扱い方」です。前職でもマクロを使った業務自動化やアンケート集計を担当しており、データを扱う楽しさは感じていました。ただ、それはあくまで「集計」や「効率化」といった観点にとどまっていました。
一方でGROOVEでは、Amazonという膨大で多様なデータを扱えるプラットフォームを活用し、コンサルティングを行う環境があります。そのため「どのデータを抽出し、どのような示唆を導くか」といった、データとマーケティングを結びつけて思考する力が大きく鍛えられました。行動データや購買データを分析し、その結果をどうクライアントに還元するか。こうした経験はGROOVEだからこそ得られたものだと感じています。
今では豊富なデータを基に、より戦略的で効果的な提案ができるようになりました。実際に担当案件でそのスキルを活かし、クライアントに成果を届けられた時には、大きな成長を実感しました。
ーご自身の伸びしろについてはどう思われますか
今後さらに伸ばしていきたいのは「マーケティング全体に対する知識の深化」です。現在はAmazonに関する知見が強みですが、それだけにとどまらず、マーケティング全体を俯瞰できる視野を持つことで、より本質的で価値の高い提案ができると考えています。
私自身、知識がしっかりと積み上がらないと自信を持って提案できないタイプなので、専門知識や新しい情報を継続的にインプットすることを意識しています。その上で「Amazon以外の領域に広げたい」というよりも、「Amazon支援をさらに高度化させるために、マーケティング全体の理解を深めたい」という想いが強いです。
マーケティングの全体像を理解できれば、クライアントのEC事業全体を見渡しながら、より多角的かつ戦略的な提案が可能になります。知識を広げ、提案の幅を広げていくことで、クライアントにとって“真のECパートナー”として貢献できるようになりたいと考えています。
拡大を続ける事業の中で、自分のスキルも伸ばしていける。
ーGROOVEのECコンサルティング事業の将来についてどう思われますか
GROOVEには、まだまだ大きな成長の余地があると感じています。特にAmazonのECコンサルティング事業は、創業当初から長く続いているサービスですが、決して安定期に入ったわけではありません。
Amazonには膨大なデータがあり、すでに社内には豊富なナレッジやレポートが蓄積されていますが、さらに活用できる領域が残されていると考えています。広告運用の効率化や自動化を進めることで、クライアントへの提供価値を一段と高められる余地は大きく、今後も進化の可能性がある分野だと思います。そして私は、このAmazon領域のさらなる深堀に挑み、事業の成長に貢献していきたいと考えています。
一方で、GROOVEはAmazonのECコンサルティングに依存しているわけではありません。よりクライアントへの価値貢献範囲を広げるため、すでに楽天コンサルティングを担うチームや、TikTokなどSNSを活用した新たな取り組みも進んでいます。複数のモールやSNSを組み合わせた総合的な支援へと事業が広がっており、会社としての成長スピードはさらに加速していると感じますね。
Amazon領域の深堀と新規領域への拡大、その両輪で進化し続けている今のGROOVEは、まさに成長期の真っただ中です。これからの拡大を一緒に体感できる、非常に面白いタイミングにあると感じています。
ーGROOVEで働く魅力を教えてください
GROOVEには「まずやってみよう」という文化があり、挑戦を歓迎してくれる環境があります。最初から何でもできるわけではありませんが、小さな領域からスタートし、信頼を積み重ねることで任される範囲が広がり、それに伴って大きなやりがいを感じられるようになりました。
最近では、対お客様の仕事だけでなく、社内の生産性向上や組織活性化の取り組みにも積極的に関わっています。
例えば、社内のコミュニケーション促進や相互理解を目的に「週報制度」を提案し、実際に導入されました。その中に”今週のありがとう”という項目を設け、仲間に感謝の気持ちを伝え合える仕組みを加えたのですが、それによって社内に“感謝し合う文化”が根付いたと思います。
また、弊社では業務委託の方と協働する機会も多いのですが、情報共有する仕組みや実績・スキルを可視化する仕組みづくりを通じてチーム全体のレベルを底上げし、安定したパフォーマンスを発揮できる体制づくりにもチャレンジしています。
私は新卒の頃から今まで、大きな夢や野心を持ってきたタイプではありません。でも「自立して、自分の力で会社やお客様に貢献したい」という想いは常にありました。以前は、福利厚生が整った大手企業にいれば長く働けると考えていましたが、今はその考えが少し変わりました。「長く働く」とは安定した会社に身を置くことではなく、自分自身が成長してスキルを身につけて、貢献の幅を広げていくことだと強く思うようになりましたね。
新しいことに挑戦し、時には負荷をかけてでもスキルを磨いていく。その積み重ねの先に、自分の力が大きくなり、できることが増え、さらに会社やお客様に貢献できる。その実感こそが働くやりがいであり、結果として「長く働きたい」と思える理由になっています。
その成長過程をしっかり支えてくれる環境があること。これが、GROOVEで働く魅力だと感じています。