就活が本格化すると、周囲からたくさんのエールが届くようになります。「頑張れ!」と背中を押してくれる言葉もあれば、「無理しないで、自分のペースでね」という優しい気遣いもあります。どちらも善意の言葉だと分かっていても、そのあいだで気持ちが揺れ動いてしまうこともあるのではないでしょうか。
「頑張れ」は前に進む力をくれる一方で、“ちゃんと結果を出さなきゃいけない”という焦りにつながることがあります。逆に「無理しないで」と言われると、どこまでが“自分のペース”で、どこからが“甘え”なのか判断が難しく、かえって迷ってしまうこともあります。その結果、自分はどれくらい頑張れば良いのか、その基準が曖昧になってしまうのです。
だからこそ就活では、他人のペースに引っ張られるのではなく、自分にとっての「ちょうどよい頑張り方」を知ることが必要だと思います。エントリー数や準備時間、休息の取り方に正解はありません。“ちょうどよさ”は人それぞれ。「自分を追い込んで一気に進めたい」人もいれば、「1社ずつ丁寧に向き合いたい」人もいると思います。自分に合ったバランスを見つけることが大事だと思います。
また、就活中のSNSとの距離感も意識したいところです。SNSには成功談や内定報告、企業の口コミがあふれていますが、それらはごく一部の切り取られた姿にすぎません。“自分だけ遅れているのでは?”という不安や、“この会社はこういう会社なんだ”という固定観念を強めてしまうこともあります。必要以上に見すぎない、深追いしない、距離を置く──これも「自分のペースを守る行動」です。
もちろん、就活には“相性探し”の側面がある一方で、“競争”の側面もあります。志望者が多い企業では比較されますし、エントリーには期限もある。努力や準備の質が結果を左右する場面も確かに存在します。だからこそ、“自分ならどこで力を発揮できるか”という相性の視点を持っておくことも大切だと思います。
「頑張れ」と「無理しないで」のあいだで揺れる気持ちも、SNSを必要以上に見てしまう気持ちも、未来に真剣に向き合っている証拠です。今日できる一歩を丁寧に積み重ねていくことが、きっとあなたを理想の場所へ導いてくれるはずです。応援しています。